[CML 006086] 国連で、 劣化ウラン兵器使用に関する情報公開請求を含む「新決議案」議論へ

Kazashi nkazashi at gmail.com
2010年 10月 22日 (金) 19:38:02 JST


[転送、転載歓迎。重複受信された方、ご容赦下さ 
い。]

              2010年10月21日

 10月4日からニューヨークで国連総会第一委員会 
(軍縮関連)が始まりました。ご存知のとおり、今 
回の総会では、新たな「劣化ウラン兵器決議」が議 
論されています。「ウラン兵器禁止を求める国際連 
合」(ICBUW)から、アメリカ、イギリス、ドイツ、 
ベルギー、オランダ、コスタリカ、日本の運営委員 
を中心にとしたメンバーがニューヨークで10月4日か 
ら二週間、各国政府代表や関連機関へのロビー活動 
を展開しました。日本の運営委員からは、振津がロ 
ビー活動に参加しました。(現地での詳細な活動報 
告は、別途まとめたいと考えています。)
 私たちのニューヨーク滞在中、10月13日には新た 
な「劣化ウラン兵器」決議案が第一委員会に提出さ 
れました。同決議案は、これまでの二回の決議案 
(2007、2008年)と同じく「非同盟運動」(NAM)諸国全体の 
一致した案として、NAMを代表してインドネシアに 
よって提出されました(下記暫定訳参照)。
 これまでの国連決議は、劣化ウラン兵器使用の 
「潜在的に有害な影響を考慮」し、国連加盟国と関 
連国際機関に同兵器使用の影響についての見解を国 
連事務総長に提出することを求める等の内容でした 
が、今回の決議案では、それらに加えて、すでに同 
兵器を戦闘で使用した国に対して、使用地域と使用 
量をできる限り詳細に、影響を受けた国の政府に対 
して報告するように求めるなど、前決議からさらに 
前進した内容が盛り込まれています(主文第6 
項)。このことは、米軍が2003年のイラク戦争など 
で使用した劣化ウラン兵器の使用地域・量を、未だ 
に一切明らかにしていない現状に対し、情報を公開 
させ、被害調査や被害者支援を進めるためにも重要 
です。

 ICBUWとしては、1)予防原則に基づき劣化ウラン 
兵器使用をやめること、 2)汚染サイトの評価・管理 
を促すために、同兵器を使用した国は使用場所・量 
を全て明らかにすること、 3)同兵器による被害者の 
ケア、汚染除去・危険性軽減のための技術的・経済 
的相互支援を行うこと、 4)同兵器禁止に向けた国際 
的諸方策の可能性を検討すること、などを含む新た 
な決議案を実現させることをめざして、これまで国 
際キャンペーン、ロビー活動を行ってきました。そ 
して、ニューヨークでは、新たな決議案を作成して 
いたNAM諸国とも議論をしました。劣化ウラン兵器所 
有国も含むNAMの統一を守りつつ、NATO諸国等の動き 
にも配慮しながら作成された案文には、「使用の凍 
結(モラトリアム)」などが含まれるところまで 
は、残念ながら至りませんでした。しかし「使用地 
域・量などの情報公開」が盛り込まれたことは、今 
年ICBUW調査団が行ったバルカン諸国調査や、イラク 
のバスラでの疫学調査支援などの活動をもとに、具 
体的に「情報公開」の重要性を、国際的にも国内的 
にも訴え続けた私たちNGOの活動の成果だと思います。
 同決議案は、10月26日〜11月1日に第一委 
員会での採決がなされる予定です。新たな内容が加 
わった「決議案」を、前回よりもさらに多くの国々 
の賛成票で可決させることが重要です。ニューヨー 
クでのICBUWのロビー活動では、これまでに賛成票を 
投じた国々には新たな内容が盛り込まれた決議案に 
引続き賛成するよう、また前回棄権票を投じた国々 
には今回はぜひ賛成票を投じるようにと、働きかけ 
を行いました。
 今回のICBUWのロビー活動には、オブザーバーとし 
て「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM-NET)の望 
田さんが、イラクでガン・白血病で闘病中の子ども 
たちが描いてくれた絵柄の容器に入った「特製チョ 
コレート」を持って参加してくれました。また「1000  
PEACE」の皆さんが託して下さったキルト(イラクの 
子どもたちの絵柄の刺繍を中央にして、多くの皆さ 
んメッセージを縫い込んだもの)も、ロビー活動の 
合間に拡げて紹介しました。イラクの被害地域の子 
どもたちの現状を訴え、多くの方々の思いや支援NGO 
の活動を紹介しながら、同兵器の禁止を訴えられた 
ことは、今回のロビー活動の大きな力になったと思 
います。思いを託して下さった皆さん、ありがとう 
ございました。
 ICBUWは現在、各国で、それぞれの政府に対し賛成 
票を投じるように働きかけを強めようと呼びかけて 
います。
    <http://www.bandepleteduranium.org/en/a/343.html>

 日本政府はこれまでの二回の決議では賛成票を投 
じていますが、新たな内容が盛り込まれた今回の決 
議案にも引続き賛成するよう、来週早々に外務省を 
訪問し、改めて強く要請したいと思います。

 今後ともご支援の程、どうぞよろしくお願い致し 
ます。

「ウラン兵器禁止を求める国際連合」(ICBUW運営委 
員):
   嘉指信雄、森瀧春子、振津かつみ
   http://icbuw-hiroshima.org/
             『ウラン兵器なき世界をめざして—ICBUWの 
挑戦—』
       (合同出版、2008/第14回平和・共同 
ジャーナリスト基金奨励賞受賞)


*外務省訪問時には、また皆さんからの「一言メッ 
セージ」(国連「新決議案」に引続き賛成するよう 
に…など)も届けたいと思いますので、ぜひお寄せ 
下さい![至急!メイルかファックスで、下記まで]
 メイル: du-ban-hibaku at theia.ocn.ne.jp
 ファックス: 0798-44-2614 (担当:振津)

……………………………………………………………… 
……………………..

国連第一委員会[軍縮および安全保障関係]への決 
議案(日本語仮訳)

2010年10月13日
原文:英語

第65回セッション
第一委員会
議題項目97(d)
一般的・完全な軍縮:劣化ウランを含む武器・砲弾 
の使用による影響
[インドネシア*]: 決議案「劣化ウランを含む武 
器・砲弾の使用による影響」

国連総会は、
国連憲章に明記された諸目的と諸原則および国際人 
道法に従い、
2007年12月5日の決議62/30及び2008年12月2日の 
決議63/54を想起し、
武器規制と軍縮に関する交渉を前進させるのに不可 
欠な手段としての多国間協調主義を促進すべく決意し
決議62/30及び63/54に従って事務総長が提出した報告 
書に反映されている、劣化ウランを含む武器・砲弾 
の使用による影響に関して、加盟国及び関連国際機 
関が表明した意見を考慮し、
劣化ウラン残留物による地域汚染が、人体や環境へ 
及ぼす潜在的な危険を緩和するために、国際原子力 
機関、国連環境計画及び、世界保健機構が行った勧 
告を、適切に実行することの重要性を認識し、
関連国際機関がこれまで行った調査では、劣化ウラ 
ンを含む武器・砲弾の使用が人体や環境に及ぼす潜 
在的な長期影響の規模について、充分に詳細な評価 
が提示されていないことを考慮し、
人類は、環境を保護するため直接的手段を取る必要 
をより強く認識しているが故に、そうした努力を脅 
かす事柄に対しては、いかなるものであっても、必 
要な措置を速やかに講じる必要があると確信し
劣化ウランを含む武器・砲弾の使用が人体や環境に 
及ぼす、潜在的に有害な影響を考慮に入れつつ

1. 決議63/54に従って事務総長に見解を提出した加盟 
国、及び国際機関に対する感謝を表明し
2. 加盟国と国際機関に対し、とりわけ、まだそれを 
行っていない国には、事務総長に、劣化ウランを含 
む武器・砲弾の使用による影響に関する見解を伝え 
るように求め、
3.事務総長が、関連国際機関に対し、劣化ウランを 
含む武器・砲弾の使用が人体や環境に及ぼす影響に 
関する研究と調査を、適切な形で、更新し完成する 
ことを求めるよう要請し
4. 加盟国、とりわけ影響を受けた国々に、必要に応 
じて、上記第3パラグラフで言及されている研究と 
調査を促進するよう奨励し、
5. また、加盟国が、上記第3パラグラフで言及され 
ている研究と調査の発展を、しっかりと注視するこ 
とを奨励し、
6. 劣化ウランを含む武器・砲弾を、武力紛争におい 
て使用した加盟国は、影響を受けた国々の関連権力 
機関に対し、その要請に応じて、使用地域の場所と 
使用量に関する出来る限り詳細な情報を、同地域の 
評価を促進する目的で、提供するように求め、
7. 事務総長に対し、加盟国と関連国際機関が提供す 
る情報を反映し、上記第2、3パラグラフに従って 
提出されたものも含めて、本件に関する新たな報告 
書を、第65回総会において提出することを要請し
8. 第67回国連総会の暫定的議題に、「劣化ウランを 
含む武器・砲弾の使用の影響」と題された項目を含 
めることを決議する。

* 国連「非同盟運動諸国」のメンバーである国連 
加盟国を代表して。

[仮訳:振津かつみ/嘉指信雄]





[このメッセージのテキスト以外の内容は省略され 
ています]


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