[CML 006050] 生物多様性に関するピースボートの声明「武器を捨て、多様な生命が守られる世界を」(転載)

skurbys at yahoo.co.jp skurbys at yahoo.co.jp
2010年 10月 20日 (水) 01:22:37 JST


紅林進です。
   
  生物多様性に関する下記声明を転載させていただきます。
   
   
  (以下、転載)
   
  皆さま

ピースボートの川崎哲です。本日の生物多様性条約COP10開幕
  にあたり、ピースボートでは、下記の声明を発表しました。
  「武器を捨て、多様な生命が守られる世界を」と題するこの声明は、
  生物多様性の問題に対する視点として、
(1)軍事基地、(2)核の脅威、(3)先住民族の権利などに触れ、
  開発のあり方を見直し、膨大な軍事費を生物多様性を守るために
  振り向けるべきであると主張しています。これらの点は、必ずしも
  この条約会議の具体的な争点になるものではありませんが、COP10
  名古屋開催という重要な機会に、多くの政府また人々に考えていただき
  たい点であることから、問題提起をするものです。


(以下に声明全文。転送歓迎です)
www.peaceboat.org

----------------------------------------

ピースボート声明
「武器を捨て、多様な生命が守られる世界を」


 本日2010年10月18日、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が
  名古屋で始まりました。ピースボートは、これまでの船旅のなかで、
  ガラパゴス諸島、ギアナ高地、イースター島、南極などをくり返し訪れ、
  生物多様性の重要性を学び、人々に伝えてきました。しかし私たちは
  同時に、生物多様性とは自然環境や動植物の問題であるだけではなく、
  平和と人権の問題でもあることを主張します。それは、世界の貧困や
  先住民族の権利、そして戦争に深く関わる問題です。とりわけ戦争は、
  最大の環境破壊です。年間1兆5000億ドルをこえる世界の軍事費を、
  生物多様性を守るために利用するべきです。
 ピースボートが考える生物多様性の守られる世界とは、あらゆる
  生きものが絶滅の危機を逃れ、理不尽に殺されることなく、それぞれの
  生命をまっとうできる社会です。世界の政府と市民が手を取り合い、
  努力を続けない限り、その実現はありえません。
 ピースボートは、生物多様性に関して以下の点を主張します。

1)生きものを脅かす軍事基地はいらない

 軍事基地は、生態系に大きな悪影響を与えています。フィリピン・
  スービックにあった米軍基地は1991年に返還されましたが、人びとは
  今なお健康被害や環境被害に苦しめられています。南米のエクアドルでは、
  近年、米軍基地を撤退させ、外国軍の基地設置や駐留を認めない憲法を
  採択しました。このような選択を各国が行い、多様な生命を守っていく
  ことが必要です。
 沖縄の辺野古の海は、絶滅危惧種であるジュゴンやサンゴ礁など生物
  多様性の宝庫です。私たちは普天間飛行場の代替施設を辺野古に建設
  することに反対し、基地のない沖縄を求めます。

2)核と生命は共存できない

 ピースボートは、これまでに100名以上のヒロシマ・ナガサキの
  ヒバクシャとともに世界を旅し、核兵器のもたらす被害を世界に
  伝えてきました。その過程で私たちは、核施設や劣化ウラン弾などに
  よって、世代をこえて放射能被害に苦しむ人が世界各地に暮らしており、
  「核をなくしたい」という思いが市民の共通の願いであることを学び
  ました。核廃棄物の問題も深刻です。核は、地球上すべての生きものと
  環境に対する脅威です。「核のない世界」を実現すべく、市民も政府も
  活動をしていかなければなりません。

3)先住民族の権利を認める世界を

 世界各地の先住民族は、何世代にもわたり自然と調和のもとに暮ら
  してきたとともに、権利侵害にも苦しめられてきました。カナダ・
  ブリティッシュコロンビア州では、先住民族の聖地がリゾート開発に
  より侵害され、それまで生活をしていた森で暮らすことが困難になって
  います。「環境保護」、「開発」の名のもとに行われる人権侵害が
  あってはなりません。先住民族の知恵から学び、すべての人が自然と
  共存できるよう、その生活・文化基盤を守り、権利を認める社会作り
  をしていくことが重要です。とりわけ私たちは、アイヌの人々の経験
  に学び、日本における活動を続けていきたいと思います。

4)開発のあり方を見直そう

 ピースボートは世界を廻る中で、私たちの暮らしが世界中の生物
  多様性の上に成り立っていることを学んできました。また、大規模な
  開発や森林破壊が環境や貧困問題を悪化させていること、そのような
  状況を食い止めるために多くの人びとが努力していることも目の当たり
  にしてきました。いま、これまでの近代化と開発のありかたを見直し、
  持続可能な社会作りを行っていくことが必要とされています。
  そのためには、各国が目先の利益や国益のみを追求して対立する
  のではなく、地球益を追求していく姿勢が不可欠です。


 これらのことを踏まえ各国政府のリーダーが名古屋で議論を深める
  こと、またこれを機会に多くの市民がこの問題を考え行動することを、
  ピースボートは呼びかけます。


2010年10月18日
国際交流NGO ピースボート



このリリースに関するお問い合わせは...
ピースボート事務局(担当:高山)
(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562)

 

 
---------------------------------
Get the new Internet Explorer 8 optimized for Yahoo! JAPAN


CML メーリングリストの案内