[CML 005969] 平井玄『愛と憎しみの新宿――半径一キロの日本近代史』

maeda akira maeda at zokei.ac.jp
2010年 10月 14日 (木) 18:23:34 JST


前田 朗です。

10月14日

楽しく読める新書新刊です。

平井玄『愛と憎しみの新宿――半径一キロの日本近代史』(ちくま新書、2010年)

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065551/

オビの惹句は、

「PITT INN、ナジャ、風月堂、紀伊国屋書店、蠍座、ATG新宿文化

1968年

澁澤龍彦、赤ヘル、黒ヘル、埴谷雄高、高橋和巳、フーテン、大島渚、若松孝
二、坂本龍一、山下洋輔、夏目漱石、中上健次、アラブの赤軍

みんないた。」

新宿2丁目の洗濯屋に生まれ育ち、新宿高校で全共闘運動を展開した著者の、ど
こまでも新宿にこだわった、戦後日本の「地下文化史」――新宿・文化/反文化史
です。

新宿を知らない人にはどうでもいいことですが・・・

私が新宿に出入りするようになったのは1974年、歌舞伎町やゴールデン街で
のたうちまわっていたのは1976年から1985年頃までなので、少し時代が
ズレるのですが、同じような雰囲気の時代です。PITT INよりも何より
も、本書で一番懐かしかったのは「道灌酒場」の鯨刺です。壊れた机と椅子、割
れかけたワンカップの壜、ひたすらまずい酒、つまみは、ただのちくわと、なぜ
か鯨刺。ほかにも10点ほど書いてあるが、実際にはすべていつでも「品切れ」
という店でした。親父がいつ亡くなったのか、店がいつなくなったのか、覚えて
いませんが。猥雑な新宿に興味のある方にはたまらない一冊です。




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