[CML 005857] 関西救援連絡センターニュース2010年10月

Matsuba Shoichi mauricemerleau at yahoo.co.jp
2010年 10月 6日 (水) 21:54:29 JST


第293号
2010年10月

関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐14
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   振替番号 00910−2−73915
発  行  隔月刊(原則として) 
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◆柳田新法相は死刑執行書にサインするな
法律制定には充分な議論をつくせ!
 九月十七日、菅首相は、法相に柳田稔氏を任命した。柳田氏は、東大工学部船舶工学科卒業。東大を中退して、「すし職人に弟子入りし、人生修行をした」経歴があるという。電力総連が支持する「未来の環境・エネルギー政策を考える会」会長。旧民社党系である。
 議員としては、厚生労働委員会などに所属してきており、法律関係の知見については、はなはだ心許ない。男らしさや女らしさ、家族を大切にし、ジェンダーフリー教育や性教育などを改めさせるという民主党の有志議員の集まり「健全な教育をかんがえる会」の発足時の呼びかけ人でもある。
 拉致問題担当相も兼任しているが、拉致問題についての見識があるのかという批判もある。柳田氏の法相就任は、適任者どうかではなく、どれかの大臣席を用意しただけとしか思えない。法律的な知識も経験もない人物が、菅政権の法相に就任した。これは、菅政権においては、法相は法務省の官僚と対等に渡り合える人物でなくてもいい、ということを表している。
 国会に提出された法律は、問題があるにもかかわらず、充分な論議もなく成立していく可能性が高く、危惧される。
 死刑の執行についても、法務省の要求に従い、死刑執行書にサインする可能性が高いと思える。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 第一七六臨時国会は、十月一日から十二月三日まで六四日間の予定で開かれている。
 今臨時国会では、今年二月二四日に法制審議会から答申された「刑法・更生保護法改悪」案が上程され、医療観察法の『国会報告』も行われる予定。
 刑法・更生保護法改正は、満杯状態となっている刑務所の被収容人員を減らすために考え出された。保護観察や社会貢献活動によって一部の刑の執行を猶予しようというである。
 来年は、心神喪失者等医療観察法の見直しの年であり、この臨時国会で、見直しに向けた報告が行われる。法律施行後五年を経て、様々な課題が浮かび上がっている。
 「社会復帰」に向けての各種の心理教育プログラムは、処遇計画で本人合意のもとで作成し、かつ参加の強制はないというものの、参加拒否とは治療拒否であり、病状が良くないとして退院できないことになる。
 また、指定病院への入院は、生活している地域からの引き剥がしになっており、退院できても生きていくための場所がない状態だ。

◆共謀罪を甦らせるな!
サイバー犯罪条約の国内法化を許すな
 八月十六日法務省は、コンピューターウイルスを作成した段階で処罰できる「作成罪」などを新設した刑法と刑事訴訟法の改正案を、来年一月召集の次期通常国会にも再提出する方向で検討に入った。
 この「作成罪」は「共謀罪」と一体なって上程されたが、廃案となっている。今回は、法務省は廃案となった「作成罪」を単独で上程してくる可能性が高いのではないか言われている。上程されると、議論もなされないまま成立する可能性もあり、なんとしても上程させてはならない。
 下記は「共謀罪」と一体のものとして上程されていた法案である。
(不正指令電磁的記録作成等)
 第百六十八条の二 人の電子計算機における実行の用に供する目的で、次に掲げる電磁的記録その他の記録を作成し、又は提供 した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
一 人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき 不正な指令を与える電磁的記録
二 前号に掲げるもののほか、同号の不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録
2 前項第一号に掲げる電磁的記録を人の電子計算機における実行の用に供した者も、同項と同様とする。
3 前項の罪の未遂は、罰する。
(不正指令電磁的記録取得等)
 第百六十八条の三 前条第一項の目的で、同項各号に掲げる電磁的記録その他の記録を取得し、又は保管した者は、二年以下の 懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

◆京都市空き缶等回収禁止条例に反対の声を!
 九月十五日京都市議会に、「缶を持ち去る音がうるさい」「リサイクル意識の向上」を理由に、家庭から出された空き缶などのゴミを持ち去ることを禁止する条例改正案が提出された。九月二九日に本会議で可決・成立が予定されていたが、反対意見も多く、二八日に採決の延期が決定。しかし、十月二一日の「くらし環境委員会」で可決の結論が出される可能性もある。
 空き缶等の回収は、野宿をしいられている人たちの貴重な収入源である。この条例は、そうした現状を顧慮しないものであり、成立させてはならない。

◆刑場公開! 当事者には公開されず
 七月二八日、、千葉前法相による死刑執行が行われ、菅民主党政権は、死刑を執行する政権であることが表明された。
 千葉氏は死刑執行直後の記者会見で、「勉強会を始める」「刑場を公開する」と述べた。
 勉強会は八月六日に、「死刑のあり方についての省内勉強会」として開始されたが、メンバーは政務三役と法務省の刑事、矯正、保護の各局長らで構成され、議論は原則非公開である。第二回は八月二七日に開かれたが、やはり非公開だった。
 また同日午前には、東京拘置所で「刑場の公開」も行われた。しかし、絞首のためのロープは外され、地下の部屋も公開されなかった。これでは、映画「休暇」の方が余程詳しい。しかも、刑場に入れたのは、記者クラブのメンバーのみ。テレビカメラは、NHKだけの代表取材だった。
 各地の拘置所の死刑確定者や死刑事件の被告人に対しては、スポーツ紙を含め全ての新聞が、刑場の写真や図の部分が黒塗になって配布された。拘置所側は、「治安」あるいは「心情の安定」を理由にしてくるのだろうが、死刑確定者達からは怒りの声が上がっている。
 また、産経新聞には、死刑確定者は獄中で優雅に暮らしているかのような記事があり、悪意を感じざるをえない。
 九月九日の「死刑の在り方についての勉強会」ではヒアリングが行われた。日弁連、被害者関係(岡村)、元検察官と菊田幸一氏が発言したと思われるが、これも公開されなかったようだ。

◆近親者が拒否しても
靖国神社には祀り続ける権利があるのか
沖縄(地裁)・大阪(高裁)で判決!!

★大阪靖国合祀イヤです訴訟
高裁判決
 ▼十二月二一日午後三時
    (抽選券〆切二時半)
 ▼報告集会 午後六時〜
中之島公会堂第会議室
★沖縄靖国合祀ガッティンナラン訴訟一審判決
 十月二六日午後一時十分
 沖縄地裁
 大阪靖国合祀イヤ!です訴訟は、八月二三日の口頭弁論で結審し、次回は判決となった。
 今月二六日には、沖縄靖国合祀ガッティンナラン訴訟の一審判決があり、その内容が注目される。
 各地で提起されたこれらの訴訟は、国の靖国神社合祀への関与の違憲性を問うと共に、近親者が拒否しているにもかかわらず、宗教団体が合祀し続けることを合法とするのかどうかが問われている。
 大阪訴訟の一審判決では、請求を退けるために、中谷自衛官合祀拒否裁判の最高裁判決に当て嵌めて、請求を認めなかった。国の違憲行為については、憲法違反があったかなかったかが検討される。靖国神社に対しては、近親者がイヤだと言っているにもかかわらず祀り続けることを、「私人間の寛容」の許容範囲だとするかどうかが問われている。
★東京ノー!ハプサ訴訟
東京地裁
 十一月十一日
   午前十時〜午後四時半
  証人及び原告証言
 十一月二二日
   午後一時半〜四時
証人及びビデオ検証
 東京地裁での在韓原告によるノー!ハプサ訴訟も、大詰めである。証人二名が採用され、原告数名の証言も行われることが決定されている。証人として採用されたのは、朴漢龍(大韓民国民族問題研究所研究室室長)氏と徐植(立命館大学教授)氏。
★砂川政教分離訴訟判決
 十二月六日午後一時三十分
 札幌高裁(差戻)
 砂川市は、市有地の一画に鳥居や祠など神社施設を集約し、年間約三万五千円で貸し出し、作業費用約六三万円は氏子が負担する方法を提示してきた。しかし原告は、「市有地を宗教的な使用のために賃貸することは、神社神道への便益提供」であるとして、撤去あるいは他の神社への合祀を主張している。
(いずれも傍聴は抽選)

◆洞爺湖サミットを上回る横浜APECの警備体制
 いよいよ横浜APECが、十一月七日から始まる。場所は、横浜みなとみらい地区(パシフィコ横浜エリア)。昨年十二月、東京で開催されたAPECシンポジウムを皮切りに、各地での大臣級会議が開催されてきた。十一月五、六日、京都での財務大臣会合に引き続き、七日〜十四日にかけて、横浜で各種会合が開かれる。
 洞爺湖サミットとは異なり、都市のど真ん中であり、住民も勤労者もいる場所である。そのため、警備は住民を巻き込むものとならざるをえない。都市部での警備であり、検問などによる経済活動や市民生活との摩擦も懸念される。
 横浜みなとみらい地区の住民には、既に住民確認カードが配布され、通行にはカード提示が必要とされると言われている。様々な行政機関や地域団体が警察と連携し、APEC首脳会議に協力する体制が立ち上げられている。

◆公判日程
10月13日10時〜11時 Iさん西成公園業務妨害事件 大阪地裁(刑)結審
           (論告求刑・最終弁論です。傍聴を!)
12月21日15時    合祀イヤです訴訟   大阪高裁(民)判決
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☆弾圧報告☆
 8月22日(日)、「中崎町ドキュメンタリースペース」(NDS)のメンバーであるK氏が、兵庫県警公安三課と尼崎北署によ逮捕され、自宅にも家宅捜索が行われた。被疑罪名は「免状不実記載」と「賃貸契約に関しての有印私文書偽造」。翌23日には、扇町公園の釜ヶ崎パトロールの会の現地本部と、人民新聞社の編集部に、K氏の立寄り先であるとして家宅捜索が行われた。K氏は職場で日本名を名乗ることを強制され、抗議して、今年7月日本政府と大林組を相手に、裁判を提起したばかりである。このような活動への嫌がらせと情報収集を目的にした逮捕だと考えられる。
 なお、勾留延長請求は出されず、9月1日に釈放された。
 詳細は、Kさんの即時釈放を求める会(Free K!)のHPで確認されたい。 http://d.hatena.ne.jp/FreeK/

◆催し物案内
●【京都】「赦し・その遥かなる道」上映会
 日  時 10月16日(土) 開場18時 開始18時30分〜19時
18:30〜映画上映 20:30〜感想・意見交流
 場  所 ひと・まち交流館(市バス「河原町正面」下車すぐ)
 参加費 500円
 主  催 「にんじんの会」「ピースムービーメント」「アムネスティ京都」
 問合せ先  090・2199・5208(大須賀)
●学習会日本を覆う厳罰化ポピュリズムとは?
10月15日(金)18時30分開始(18時15分開場)
クレオ大阪中央 3階研修室1
大阪市天王寺区上汐5-6-25 電話06-6770-7200 
(地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅1・2番出口から北東へ徒歩約3分)
 お話 浜井 浩一さん龍谷大学大学院法務研究科(法科大学院)教授
資料代 700円
主催 死刑廃止フォーラム in おおさか/問合せ先 筍娃-6681-1067(坂口)
● NPO大阪精神医療人権センター設立25周年記念講演会
マニコミオをやめたイタリアから
精神病院をやめられない
日本へのメッセージ
  【日時】2010年11月20日(土)13:30〜16:30
  【会場】大阪市中央区民センターホール
           地下鉄堺筋線・中央線「堺筋本町」下車
大阪市中央区久太郎町1丁自2−27 TEL O6−6267−0201
  【資料代】1000円・当事者学生は500円《参加申込不要》
講演(イタリア語逐語通訳つき)
 バザーリア法は世界で最も進んだ精神保健福祉法
     ……マリアグラティア・ジャンニケッダ
 (フランコ・バザーリア記念財団理事長、サッサリ大学教授、社会学者、
WHO精神保健アドバイザー、イタリア改革の生き字引)
 当事者・家族・職員が対等な治療関係を築く
     …………ジゼッラ・トリンカス
(イタリア家族会連合会長、サルデーニヤ州精神保健改革の立役者)
 欧州最古最大の精神病院を閉めた経験から
     …………トッマーゾ・ロザーヴィオ
(バザーリアの愛弟子の精神科医、ローマ大学哲学科客員教授、卜リエステの
歴史的改革を担い、ローマの巨大マニコミオ閉鎖プロジェクトで最高責任者)
 コメンテーター/司会…………大熊一夫
【主催・お問い合わせ】NPO大阪精神医療人権センター
〒530-0047大阪市北区西天満5−9−54谷山ビル9F
TELO6−6313−0056 FÅXO6−6313−0058

●京都・当番弁護士を支える市民の会 12周年記念シンポジウム等のご案内
日 時 11月6日(土)13:30〜17:00
場 所 京都弁護士会館地下大ホール
テーマ 「司法改革と市民参加」
〜検察審査会ってなぁに? 裁判員裁判はどうなってるの?〜
シンポジスト:川崎 英明さん(関西学院大学/刑事法)
	  山田 悦子さん(甲山事件えん罪被害者)
コーディネーター:福島  至さん(龍谷大学/刑事法)
 検察審査会は、市民参加の司法制度です。最近は、明石歩道橋事故や陸山会事件などにおいて「起訴相当」の議決を行い、注目されるようになりました。これらの議決は、市民感覚の反映として、肯定的に受け止める人もいるようです。他方で、厚労省村木元局長の事件のように、起訴が不当だったと思われる場合にも、この審査会は何かできるのでしょうか。
 今回は、検察審査会の仕組みを知り、検察審査会は何のためにあるのか(「起訴相当」はどんな意味をもつのか)などを考えていきます。あわせて、裁判員裁判の現状や課題についても、触れたいと思います。市民の司法参加の意義とは何だろう、そして私たちはどのような姿勢で参加したらいいのだろうか。ぜひ一緒に考えてみませんか。

◆弁護士会関係の催し物
●「死刑を考える日」主催: 兵庫県弁護士会(予約不要・入場無料)
日時 2010年10月16日(土)午後1時−5時
場所 兵庫県弁護士会本館4階 講堂
JR「神戸」駅から徒歩8分
神戸高速鉄道「高速神戸」駅から徒歩8分
神戸市営地下鉄「大倉山」駅から徒歩5分
内容 1 基調報告(人権擁護委員会「死刑を考える日」実行委員会)
   2 講演講漬「韓国はなぜ死刑の執行を停止したのか」
     講演者 パク・ビョンシク氏(韓国・東国大学法学部教授)
      明治大学で長期にわたり刑事政策を研究
      韓国での死刑廃止運動で活躍中
   3 映画上映「休暇」 主演 小林薫、西島秀俊他
★詳細は兵庫県弁護士会のHPで確認をhttp://www.hyogoben.or.jp/
神戸市中央区橘通1−4−3 TELO78−341−7061(代)

●大阪弁護士会館(2F)の催し物
 10月30日(土)13:00〜16:30(参加費無料/申込不要)
経験者が語る〜裁判員制度の1年〜
裁判員経験者がホンネで語る。裁判員は何を感じたのか。
  第1部 基調講演 丸田隆(関西学院大学法科大学院教授)
  第2部 パネルディスカッション(丸田隆・裁判員経験者)
 11月8日(月)「弁護士布施辰治」上映会
  第1回目15:00〜 第2回目18:45〜
   料金¥500円(中学生以下無料)
※布施 辰治(ふせ たつじ 1880〜1953)
戦前・戦後において社会運動を擁護する弁護活動を行った。日本統治下の朝鮮でも、多くの独立運動家の弁護活動を無償で引き受けた。

●「死刑を考える日」主催: 京都弁護士会
2010年12月11日(土)午後1時−5時 京都弁護士会地下ホール
第一部 講演/第二部 韓国ドキュメンタリー上映
詳細は、京都弁護士会のHPでご確認ください。

●日弁連主催第11回国選弁護シンポジウム
ブラッシュアップ!さらなる飛躍へ!〜被疑者国選弁護制度の検証と展望〜
 日 時  2010年12月14日(火)13時〜17時
 場 所 京都国際会館アネックスホール
 資料代(参加費)  2,000円(税込)
  プログラム 
  【1】被疑者国選弁護制度の検証 
  【2】被疑者国選弁護制度の展望 
  【3】パネルディスカッション
「逮捕段階における国選弁護制度と国費による当番弁護士制度」
※詳細は日弁連のHPでご確認ください。

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Learn more about breast cancer - Pink Ribbon Campaign 2010
http://yj.pn/JAy9L7


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