[CML 006649] 新刊:前田 朗編著『平和力養成講座――非国民が贈る希望のインタヴュー』(現代人文社)

maeda akira maeda at zokei.ac.jp
2010年 11月 25日 (木) 17:16:49 JST


前田 朗です。

11月25日

転送歓迎

新刊の宣伝です。来週仕上がり。書店に並ぶのはその後。

前田 朗編著『平和力養成講座――非国民が贈る希望のインタヴュー』(現代人文社)

http://www.genjin.jp/

平和力とは……平和は願うものでも愛するものでもなく、民衆の智恵と工夫でつく
り出すものだ。〈非暴力・非武装・無防備・不服従〉が世界を変える!

平和力フォーラム主催の連続公開セミナーの記録を収録。現代の「非国民」たち
が語る、非暴力・非武装・無防備・市民的不服従といった真の平和力の実践を学
ぶ入門テキストと言える対話集。

<目次>
第1部 自分を生きる
私自身を生きる 金子文子の生き方に学ぶ 鈴木裕子
自分を偽らないために 根津公子
自治と平和をつくる闘い 上原公子

第2部 差別と闘う
陵辱されるいのち 沖縄・尊厳の回復へ 安里英子
在日朝鮮人に対する差別 金静寅
差別と闘うエネルギー 辛淑玉

第3部 時代に挑む
新帝国主義の時代を生きる 木村朗
精神のたたかい 不服従の可能性 立野正裕

詳しい目次

http://218.42.146.84/genjin//search.cgi?mode=detail&bnum=40113
<http://218.42.146.84/genjin/search.cgi?mode=detail&bnum=40113>

「はしがき」より

 「非国民」という言葉を本書では定義していません。むしろ、「非国民」を生
み出す状況や、「非国民」とされた人々の特徴を示すことによって、なぜいま
「非国民」なのかを考え続けることが必要です。なぜなら、「非国民」は「国
民」との関係で融通無碍に使われ、伸縮自在な言葉だからです。同心円の中心に
いる「国民」が、外側の円に位置する「非国民」を狩り出していきます。いくつ
もの円が重なり合い、階層が作り出されます。さまざまな「非国民」が創り出さ
れていくでしょう。それゆえ、明快な定義はできませんし、定義をしなくても通
用してしまうことに、この言葉の恐ろしさがあるのです。

 本書の第1章「自分を生きる」では、たとえ「非国民」と論難されようとも、
権力に擦り寄ったり、多数派におもねったりすることなく、自分らしい人生を選
んだ人々のお話を伺いました。鈴木裕子さん、根津公子さん、上原公子さんは、
昔なら「孤高の精神」とでも呼ばれたかもしれません。しかし、単なる「孤高の
精神」ではなく「人々に呼びかけ、繋がる熱い精神」です。

 第2章「差別と闘う」では、差別によって自分らしく生きることを否定されて
きた人々が、差別と闘いながら自分らしさを追及している現実をお話いただきま
した。差別と闘うこととは、他者を糾弾することではありません。差別の現実を
明るみに出し、その構造を解明し、差別―被差別の関係を組み替える言説こそ
が、差別との真の闘いなのです。安里英子さん、金静寅さん、辛淑玉さんの闘い
を、私たちの闘いにするために、心を引き締めてお読みください。

 第3章「時代に挑む」では、現代日本が置かれている状況を世界史的な大きな
枠組みで理解し、そうした時代にモノを考え、次の1歩を踏み出すために、いか
に生きるべきかを考えさせるお話を収録しました。同時代に立ち向うことと、自
分自身を見つめ直すことの両方を同時遂行する知性です。木村朗さん、立野正裕
さんの該博な知識に圧倒されるのではなく、時代に挑む知識人の覚悟に学んでく
ださい。



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