[CML 006319] 第8回東京地方自治研究集会 再開発・まちづくり分科会(上)林田力

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2010年 11月 4日 (木) 08:26:55 JST


【PJニュース 2010年11月4日】第8回東京地方自治研究集会が2010年11月3日、明治大学リバティータワー(東京都千代田区)で開催された。東京自治体労働組合総連合が事務局となり、首都圏青年ユニオンなど56団体が実行委員会に参加する大規模な集会である。

午前中は全体会と称し、渡辺治・一橋大名誉教授の講演「石原都政12年間の検証と新しい都政へ向けての都政への提言」などが行われた。午後は「高齢者」「生涯福祉施策」など20のテーマに分かれた分科会である。本記事では第9分科会「再開発・まちづくり」を報告する。

第9分科会「再開発・まちづくり」では二子玉川再開発問題、環状2号線建設問題、築地市場移転問題、豊島区役所建て替え問題が報告された。

第一に世田谷区の二子玉川東地区再開発問題である。にこたまの環境を守る会の飯岡三和子氏が報告した。二子玉川再開発(街の名称:二子玉川ライズ)は多摩川と国分寺崖線に囲まれた緑豊かな世田谷区玉川に超高層ビルなどを乱立させる計画で、住環境の破壊などを理由に近隣住民らが反対している。既に1期事業がほぼ完成し、近隣住民は予想以上の被害を受けている。その中でビル風について紹介した。
http://news.livedoor.com/article/detail/5115529/
http://www.pjnews.net/news/794/20101103_2
強風が吹いた時は二子玉川ライズ周辺では高齢者が歩けなかったとする。近隣住民が事業者に要望したところ、風速計が設置された。しかし、それだけでは住民の生活改善にはならないため、再要求した。その結果、強風時は交通整理とは別に高齢者や障害者の歩行を助けるためのガードマンを配置するようになった。住民側は歩道に風除けの屋根などを設置することを求めている。

会場からは二子玉川再開発の問題点を指摘する補足がなされた。ある住民は「二子玉川では強盗慶太が起こした会社が行政から補助金をむしり取って再開発する」と形容した。

別の住民は中小地権者への圧力について説明した。大企業と行政が一緒になって圧力をかける。再開発に参加しなければ「いい土地をもらえなくなる」「村八分にする」と脅し、一軒一軒回って崩していく。再開発組合に参加しない地権者は補償金をもらって泣く泣く離れたという。

再開発差し止め訴訟や住民訴訟で住民側の代理人を務める渕脇みどり弁護士は「自治の本質である、まちづくりの主体は企業でも行政でもなく、住民であると訴えていく」と語った。

第二に東京都市計画道路環状2号線建設問題である。環2地上化に反対する会の中釜達徳代表が報告した。環状2号線は江東区有明から中央区、港区、千代田区を結ぶ幹線道路の計画である。大気汚染などを理由に住民の多くが反対し、2004年には「環2地上化に反対する会」が結成された。2005年には中央区議会に請願を提出した。

東京都は2006年に環状2号線の中央区勝どき地区部分を高架式に変更したため、住民の反対は一層強まった。高架で街が分断される上、窓を開けたら目の前が高架になる家も出てくる。
特に2008年竣工の新築マンションTHE TOKYO TOWERS(ザ・トーキョー・タワーズ)の購入者には衝撃であった。これはオリックス・リアルエステート、東急不動産、住友商事が2005年から青田売りしていたが、販売時は高架になるとの説明はなされなかった。ところが、計画通りになるとマンションの傍を高架が通り、環境は激変する。このため、契約をキャンセルする購入者も現れた。現在でもTHE TOKYO TOWERSでは入居者の出入りがあるとする。【つづく】



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