[CML 006277] 二子玉川再開発訴訟原告の集い開催:林田力

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2010年 11月 1日 (月) 21:23:23 JST


【PJニュース 2010年11月1日】東京都世田谷区の住民団体「にこたまの環境を守る会」が2010年10月30日、上野毛地区会館大会議室で原告団集会を開催した。原告団を組織化し、住民運動を進めていくことを確認した。

世田谷区の二子玉川では二子玉川東地区第一種市街地再開発事業(街の名称:二子玉川ライズ)が進行中であるが、高層ビル乱立による住環境悪化などにより、反対運動が継続している。住民反対運動と並行して法廷訴訟も起きている。

住民らによる二子玉川東地区第一種市街地再開発組合を被告とする再開発差し止め訴訟と、世田谷区長を被告とする公金支出差し止め住民訴訟が東京高裁に係属中である。このうち、再開発差し止め訴訟は11月11日13時10分から東京高裁822号法廷で言い渡される。また、住民訴訟は12月2日11時から東京高裁808号法廷にて第一回口頭弁論が開催される。
http://news.livedoor.com/article/detail/5110329/
http://www.pjnews.net/news/794/20101030_6
これまで上記訴訟で住民側は二子玉川再開発の不当性・違法性を告発してきた。具体的には東急電鉄・東急不動産ら東急グループの利潤追求事業に巨額の税金を投入し、環境と住民生活を破壊し、福祉施策を圧迫するという問題である。しかし、上記両訴訟とも東京地裁では住民側が敗訴した。

また、住民運動は成熟社会・縮み社会と言われる日本の時代状況に相応しい街づくりと、行政・議会の在り方を提起してきた。しかし、住民側が代替案まで提示した二子玉川東第二地区市街地再開発では、住民の抗議を無視して再開発組合の設立認可が強行された(林田力「二子玉川東第二地区再開発組合設立認可に抗議(下) 」PJニュース2010年7月8日)。
http://news.livedoor.com/article/detail/4875827/

このような状況下で今後住民側が、どのように裁判などを戦っていくかを決め、具体的な行動計画と体制を決める場が今回の集会であった。集会には住民側代理人の淵脇みどり弁護士、原希世巳弁護士も参加した。

淵脇弁護士は裁判の意義として、洪水被害などを科学的に立証したことを挙げた。これによって再開発の被害が住民個人の主観的な不快感ではないことを明らかにした。
原弁護士は裁判の難しい点を原告が地域で孤立することと指摘する。それを狙って、被告側は

「原告が特殊なイデオロギーで行動している」などと攻撃する傾向がある。この点で二子玉川住民の結束力を評価した。

住民の討論では様々な意見が出された。そこでは再開発の被害が改めて浮き彫りになった。高層ビルのビル風でメガネが飛ばされた。ビルの照り返しで太陽が西から出るように見える。異常高温被害も多発した。昔のよい環境があっという間になくなった。夜間工事が続き、寝不足である。再開発がなければ続けられた店は沢山あった。今も事業者の悲鳴が聞こえる。

このような生々しい被害に基づき、反対運動に取り組む意識も切実である。東急グループが自分達の儲けのために住民の生活を踏みにじることは許せない。やむにやまれぬという気持ちから裁判に参加している。子孫に何故反対しなかったのかと笑われないように反対運動に取り組む。

世田谷区とのやり取りを披露した住民もいた。世田谷区に待機児の問題について電話したところ、「予算がないので保育所を建てられない」と言われた。「予算がないのに二子玉川ライズには補助金を出すのはおかしいのではないか」と言い返したところ、「そうですね」との回答だった。このエピソードを踏まえ、反対運動も再開発に投下する税金を必要な分野に配分するなどの区民要求と結びつけるべきと主張した。

この集会での大きな変化は原告団の結成である。これまでは「原告団ニュース」など原告団という呼称を用いていたものの、100人以上存在する原告の集合という以上の意味を有していなかった。組織的な作業は「にこたまの環境を守る会」で行っていた。今回の決定で原告団内に役職を定め、組織化することで、効果的な戦いを進める方針である。情報発信なども積極的に行う予定とする。【了】



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