[CML 004199] 遠い異国でのハンストに支援を!

Yuiti Yokoyama nuevo at poem.ocn.ne.jp
2010年 5月 22日 (土) 18:16:12 JST


東日本入国管理センターでの収容者のハンストに対するしえんようせいです。以下、転載します。

【以下転送大歓迎】-------------------------- 

皆さま、

5月10日から始まった東日本入管の収容者のハンストは10日が過ぎ、支援団体
が20日、入管に対し、被収容者の要望を聞き入れるよう申し入れを行いました。
と、同時に私たちのほうにも支援要請が届いています。

どうぞ、被収容者の声を聞くように東日本入管のほうへ、FAXや電話、手紙な
どを送っていただくようお願い申し上げます。

抗議・要望の送付先:東日本入管センター
 〒300-1288茨城県牛久市久野町1766番地
 TEL:029-875-1291
 FAX:029-830-9010

以下支援要請、ハンスト参加者からの手紙です。

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     支 援 要 請
                       2010年5月20日

                  BOND(外国人労働者と共に歩む会)
                   gaikokujinrodosya at yhoo.co.jp
 
5月10日(月)、東日本入国管理センター(以下、「東日本」。〒300-1288
茨城県牛久市久野町1766番地)において、約60名の被収容者がハンガースト
ライキを開始しました。東日本の脅し、体調悪化による離脱、一方で新たな参
加者の拡大などありながら、ハンストは10日目を過ぎた今日も続行していま
す。
 ハンストをおこなっている各ブロックは、それぞれで入管に対して要求書を
提出していますが、共通の要求は以下の通りです。

一、 半年を越えて収容されている者については仮放免せよ。
一、 収容期間にかかわらず、体調不良者は仮放免せよ。
一、 高額な仮放免保証金の納付を請求するな。
一、 未成年者は収容するな。即刻仮放免せよ。

 長期収容や再収容などによって心身を痛めつけられ、人権侵害もはなはだし
い東日本において、この要求は本当に最低限の要求でしかありません。応急処
置しかしない医療体制のもとで被収容者の抱える病気は日々進行しており、外
界と遮断された密閉施設で風の通らない狭い部屋は被収容者のストレスを高進
させています。

 東日本入管では、収容期間が1年・2年と長期化しており、東京入管での収
容期間が半年を越えている者は、通算1年半・2年半以上の収容生活となって
います。人権などという言葉の通用しない場所で長期の収容を強いられている
のです。今回のハンストが始まってから私たちも知りましたが、あるブロック
で結核患者が見つかり周囲の被収容者に対して保健所が健康診断をおこないま
した。Mさんは「陽性(結核感染を疑う)」と診断結果が出て、受診するよう
保健所から通知を受けました。Mさんは東日本に対して受診を要求しましたが、
一ヶ月以上たった現在も受診できないままです。この事実は、収容主体責任・
義務の放棄であり、私達国民は、収容主体としての責任・義務を果たせない入
管に収容権を認めるわけにはいきません。収容所において人間の命がいかに軽
んじられているのかを示す端的な事例です。

 また、難民申請者でも50万円から100万円という高額な仮放免保証金が
要求されます。日本人の配偶者でもこのような高額な保証金を用立てることが
できません。やっと母国での迫害を逃れてきた難民が、どうしてそんな高額の
保証金を支払えるでしょうか。保証金を支払えなければ当然にして難民への仮
放免許可はキャンセルとなります。不許可にするための許可という、茶番のよ
うな嫌がらせが繰り返されています。実際の許可ではない、口先だけでの許可
です。それで仮放免許可をキャンセルされた難民は、絶望のどん底に突き落と
されます。母国に帰れば、逮捕・拷問、せっかく逃れてきた日本でも期限のな
き長期収容なのですから。

 上記の要求は、そうしたなかでの最低限の要求ですが、それすら、東日本入
管が受け入れ、実行するかどうか定かではありません。被収容者はいつになっ
たら人間扱いされるのかわかりません。そうした状態での一日一日が、一刻一
刻が、被収容者の心身を蝕んでいくのです。
 皆さまにお願いします。ハンスト者の命をかけた闘いに支援・協力をお願い
します。ハンスト者の身体は、耐えることのできない期間を過ぎつつあるなか、
一定の段階で収拾せざるを得ません。ハンスト中であれ、ハンスト後であれ、
全国の皆さまから東日本に対して抗議と要求の声を集めていただき、要求の内
容が実現できるようにしていただきたいとお願いするしだいです。

 同センターの住所は上記の通りであり、電話番号は029-875-1291、ファック
ス番号は029-830-9010です。
全国から、抗議と要求の手紙・葉書、電話、ファックスを集めていただきます
よう、お願いいたします。

 あるハンスト者から全国の皆さまにあてた手紙の日本語訳を添付させていた
だきます。

                              以 上

******************************

2010年5月17日

 みなさまにご挨拶のほど申し上げます。わたしはいま東日本入国管理セン
ター(茨城・牛久)に収容されている者です。
 この手紙を差し上げたのは、わたしたちが入管収容所内で日々直面している
問題について知っていただきたいからです。
 わたしたちが日本にやって来たのは、出身国での迫害から逃れるためです。
ところが、難民資格を申請中であるにもかかわらず、わたしたちは入管に収容
されてしまいました。そしてこの施設では適正な扱いを受けていません。

《収容所内の劣悪な環境》
 収容所での食事は非常に粗末なものです。冷たい米とまずいおかずが出され
ます。朝食には二切れのパン、かたいゆで卵、200mlのミルクまたはジュース
が出され、それが毎朝続きます。昼食や夕食で出されるのは、腐りかけの魚、
かたい肉、脂ぎったもの、ほんの少しのわかめが浮いているだけの塩味のスー
プ、といったものです。まずくて食べられないので、残す人が多くいます。少
しでも食べやすくするために、スープの蒸気で他の食品が温まるようビニール
袋に包んでみたら、袋は何に使われるか分からないので危険だといって、取り
上げられてしまいました。そうやって、収容所内での生活を少しでも改善しよ
うとすることさえ邪魔して、わたしたちの希望をくじくのです。

 このように栄養状態が悪いので、健康はすぐに損なわれます。収容所の医師
は、きちんと診断もしないで痛み止めや抗ストレス剤をでたらめに出すだけで
す。ことしのはじめに、収容所内のあるブロックでは結核が流行しました。こ
れが所内の粗末な医療環境のせいであるのは言うまでもありません。所内の空
気も暑苦しくじめじめしています。まるで拷問を受けているような気分です。
 所内の施設・環境の全般が、わたしたちの生活状態を悪化させるものです。
所内を自由に移動できる時間は、午前9時半から11時半と、午後1時から4時半
までしかありません。それ以外は房のなかに動物のように閉じ込められたまま
です。房の畳は古くほこりまみれで、肌荒れや呼吸のアレルギーを起こします。
寝るためには4つの毛布しか与えられないので、体が痛くなります。ロッカー
や棚などまったくなく、紙袋があるだけです。ヒーターが午後10時に止まり、
しかも冬だからといって毛布が追加されることはないので、冬には寒さに震え
ながら寝ることになります。

 所内には売店がありますが、出される食事が口に合わず、また差し入れも所
内の売店で販売しているもの以外は許可されないので、売店の値段が割高な食
べ物を買わされることになります。また、被収容者は文書のコピーをとるのに
一枚300円も取られます。わたしは2008年から収容されていますが、そのよう
に長期収容されていて日本に身よりもない人には、300円がどれだけ高額かお
分かりでしょう。コピー一枚になぜこんなにお金がかかるのでしょうか。


《家族との別離、未成年者の収容》
 わたしは日本に妻とたったひとりの息子がいます。わたしは2008年から収容
されていますから、約2年も息子から引き離されているわけです。息子は7歳で
小学二年生になりますが、わたしは息子とながらく会っていません。
 未成年者の収容も日本の入管では行われます。未成年者は社会的に保護され
るべきでしょう。わたしたちのなかには、17歳で収容されたネパール出身の少
年もいます。かれは約一ヶ月まえにストレスで精神状態を崩しました。不眠症
になり、落ち着いていることができず、突然叫び出すようになってしまったの
です。ところが、かれは医者に見てもらうどころか、独房に移送されてしまい
ました。こんなことが解決になるのでしょうか。これでは病状は悪くなるばか
りでしょう?

 また、ごく最近、あるフィリピン人女性が品川入管内で心臓発作を起こして
亡くなりました。こういうことが起こるのも、所内で適正な医療や診断が行わ
れないためです。

《精神的拷問、そして自殺》
 所内では毎日のように、職員はわたしたちの精神をさいなむような扱いをし
ます。それでわたしたちが怒り抗議すると、独房に閉じ込めるのです。これは
日々少しずつ積み重ねられる拷問です。そうやって、わたしたちがこの国で平
和な暮らしをかち取ろうとする意志をくじき、帰れば死ぬかもしれない出身国
へと追い返そうとするのです。
 最近、わたしは所持していた睡眠薬を取り上げられました。長期の収容のせ
いで、それがないと眠れないのです。以後、眠れないつらい夜をすごすことに
なりました。その薬の所持は規則違反であるとのことで、わたしは懲罰のため
に独房に入れられました。テーブルもテレビもない三畳間で、監視カメラが設
置されていました。トイレにはドアがないというのに、部屋の窓は開きません。
壁には自殺するぞという訴えの落書きがあり、以前この部屋に移送された人の
苦しみが伝わってきました。食事のときには箸さえも渡されません。こんな環
境でまともな精神のまま暮らすことが誰にできるでしょうか。

 わたしはここに19ヶ月も収容されているので、最近こんなことに気づきまし
た。所内のテレビではサイコホラーや戦争もの、暴力ものの映画がよく放映さ
れるのです。こうしたものばかり見ていると、気がおかしくなります。数週間
のサイクルで同じ映画が放映されます。平日にはBBCニュースが流されます。
しかしその内容はよくわかりません。音声が英語から日本語へ、また逆へとひ
んぱんに入れ替わるからです。

 自殺もまた、入管内ではよくあるできごとです。Japan Times紙は、2000年
から2004年までに23人が入管内で自殺してしまったと報じています。2009年に
は中国人とブラジル人が自殺しました。2010年には、すでに2月と4月に自殺者
が出ており、これも報道されています。それらの自殺のほとんどは、共通の理
由によるものです。かれらには家族がおり、非常に長いあいだ家族から引き離
されてしまったがゆえに、それに苦しんだのです。入管政策そのものが改善さ
れることがないかぎり、今後も自殺は起きつづけるでしょう。
 2月8日の自殺者は、ラファエル・ヨシモリというブラジル人でした。かれは
すでにここ牛久に来る前に、1年半のあいだ刑務所に居ました。そのあいだに
かれのビザが期限切れになったために、かれは自動的に牛久に移送されたので
す。その3ヶ月後にかれは自殺しました。1年半の刑務所生活を送った人が、
たった3ヶ月の入管収容所で自殺してしまったのです。入管収容所でわたした
ちに加えられる精神的拷問がいかに耐えがたく危険なものか、このことがよく
示しています。自殺するまえに精神を損なってしまい、医者にかからねばなら
ない状態に陥る者さえいますが、その場合も医療を受けることはできません。

《仮放免手続きの問題》
 最悪の問題は、仮放免申請の手続きにあります。手続きの結果が出されるま
でに非常に長い時間がかかります。そして許可がおりたとしても、仮放免時に
は50万円から300万円という大金を身元保証金として払わねばなりません。現
実上、収入がない人は収容所を出ることができないのです。
 仮放免申請者が必要なものを揃えることができれば仮放免となりますが、し
かし何度目かの仮放免許可の更新のさいにふたたび身柄を拘束され収容される
ことがほとんどです。収容者はみな同じ経験をしています。これは日本人の犯
罪者が、なにも悪いことをしていないのに再び逮捕されるということがありま
しょうか。なぜ難民申請者にだけこんなことを? わたしたちが出身国での迫
害から逃れてここに来たことが悪いのでしょうか。みなさんが日本人でわたし
たちが外国人であるからそうなるのか。これは人種差別ではないのか。

《抗議のハンガーストライキ》
 このような入管行政と被収容者への残酷な扱いに抗議して、わたしたちは今
月10日にハンガーストライキを決行しました。当初の参加者は50から60人です。
これは納得できる合意が達成されるまで続けます。しかし当局は、このストを
中止しなければ、仮釈放が取り下げられ、しかも大村収容所(長崎)に移送さ
れることになるぞと脅しをかけてきました。食事をとらないだけのことが何の
罪で誰を傷つけているというのでしょうか。暴力的ではないかたちで自分の感
情を表現する権利すらないというのでしょうか。メディアやNGOや国連に手紙
を書いてはいけないとすら警告されました。なぜかれらは内部事情を隠そうと
するのでしょうか。
 すぐにビザを出せとまでは言っていません。わたしたちは被収容者への公正
で倫理にかなった扱いを求めてたたかっているのです。もちろん、難民申請や
仮放免申請の審査も、いたずらに長期化し被収容者を苦しめることがないよう、
もっと迅速に行われるべきですが。わたしたちは貴重な人生をなるべく価値あ
るものとしたいと思っています。出身国で迫害を受け、命を台無しにしたくは
ありません。

 ハンストが始まってから、いく人かの報道関係者がわたしたちを取材しよう
と訪ねましたが、面会は許されませんでした。わたしたちの表現の自由とメ
ディアの報道の自由が妨げられたのです。
 一般の面会も、ストの翌日である11日から、もともと30分だったところが20
分へと短縮されました。スト参加者が面会をするさいには、職員がひとり被収
容者の横につくということすらなされています。ここは刑務所ではないし、わ
たしたちにはプライバシーや尊厳があります。真実が外に伝わることをそこま
でして避けたいのでしょうか。

 ハンストの5日目には、早朝に職員が房のなかにどたどたと入り込み、わた
したちを叩き起こして連れ出し、体重を計りました。5人かそれ以上で、わた
したちひとりひとりを取り押さえながらそうしたのです。まるでわたしたちが
暴れたから取り押さえているかのようでした。なぜそんなことをしたのか。体
重の減少を見せつけて、ハンストを考え直させるため? まるで職員がわたし
たちをおもちゃにしているようでした。さもなければ、わたしたちがもっと悪
い状態に陥ることを待ち構えているかのようです。わたしたちはこのハンスト
を死ぬまで続けることを決心しました。このハンストは、わたしたち自身のた
めだけでなく、これから収容されるかもしれない人のためのたたかいでもある
のです。他の人をわたしたちと同じ目にあわせたくはありません。
 しかしながら実際、ハンストが長引くにつれて思うのは、わたしたちが決心
した結果が本当に起きてしまうかもしれないということです。わたしたちはハ
ンストを続けますが、日本の入管の人間たちにとってはわたしたちの命などた
いした問題ではないということも分かっています。これまでに、遺書を書いて
自殺をした人がでたときにも、入管の対応はそうでした。また、外部の医療機
関で適切な治療を受けられなかったために、命を失った人もいるのです。どう
か事態の改善のために、わたしたちを支援してください。最悪の結果がもたら
される前に、入管がわたしたちの状態について考え直すよう、働きかけてくだ
さい。

 日本は国連に加わっています。ならば国連難民条約に従うことは当然ではあ
りませんか。その第三条にはこうはっきりと書かれています。「締約国は、難
民に対し、人種、宗教又は出身国による差別なしにこの条約を適用する」。で
は、わたしたちの身の上に起こっていることは一体何なのでしょうか。日本は
国連の一員として自国が果たすべき役割について考え直すべきです。

《4つの要求》
 わたしたちの直面している状況について、わたしたちは4つのことを要求し
ます。

1. 未成年者を収容するな。
2. 最長でも6ヶ月という限度を収容期間として設け、それ以上の収容を行うな。
3. 仮釈放時に払う保証金額を20万円以下とし、かつ収入のないものについて
 は保証金そのものを免除せよ。
4. 仮釈放された者については、裁判所が難民審査の結果を出すまで、再収容
 を禁止せよ。

 最後に、この東日本入管センターの被収容者を代表して、この手紙を読んで
くれたことに感謝します。みなさまからの支援や働きかけを望みます。もし可
能であれば、面会にも来てください。どなたでも歓迎いたします。

心をこめて、



   



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