[CML 004146] 【瀬戸内ネット】5/5(水・休)岩国基地フィールドワーク2010写真集&報告

伊達 純 jundandy at ms12.megaegg.ne.jp
2010年 5月 18日 (火) 17:29:19 JST


伊達 純です。

 複数のメーリングリストに投稿します。重複して受け取られた方は、お許し下さい。

 毎年5月5日、岩国基地ではフレンドシップデーが開催されます。「瀬戸内海の静かな
環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)」は岩国基地フィールドワーク2010という
ことで、基地の中を見て来ました。

 今年の岩国基地フレンドシップデーの特徴は、(1)スパイ機であるU−2偵察機が「サ
プライズ」で上空をデモンストレーション飛行したこと、(2)「ホーネット航空ショー」
「ホーネット祭り」と言う人がいたくらいF/A−18の展示が多かったことなどです。

(1)スパイ機U−2偵察機のデモンストレーション飛行
 瀬戸内ネットのメンバーが事前に岩国基地フレンドシップデーのホームページを見てい
たのですが、どのような機体がやって来るのか、なかなかわかりませんでした。何かがあ
るのではないかと言っていたのですが、本当に「サプライズ」があった訳です。一昨年、
B−52がやって来るということに対して被爆地である広島から抗議の声があがり、とり
やめたということがあったため、今回のU−2のデモンストレーション飛行は伏せられて
いたようです。

 U−2は東西冷戦の時代、旧ソビエト連邦を領空侵犯し、撃墜されたこともあります。
高々度を飛行するためパイロットは宇宙服を着用するということです。本来は高々度を
飛行する機体ですが、低空を静かに、ゆっくりと飛行していました。翼が長く、グライダ
ーのような形状のため、滑空性能が高いのでしょう。 

 フィールドワークに参加していた「米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会」の
岡本幸信事務局次長は、「以前、広島県北でU−2らしき機体の目撃情報があったが、軍
事マニアからは『考えられない』と批判された。しかし今回、U−2の低空飛行がありえ
ることを米軍側が認めたようなものだ」とコメント。 

米軍の低空飛行の即時中止を求める県北連絡会
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mizote/renrakukai.htm

 U−2は在日米軍ではなく、在韓米軍の機体です。広島県北も含まれているエリア
567の島根県邑南町では、やはり在韓米軍の機体であるA−10サンダーボルト攻撃機
が低空飛行訓練をしていたということもありました。米軍は、「在日米軍」も「在韓米軍」
も関係無く一体となって動くものであることがよくわかります。

在韓米軍機が訓練か 低空飛行 米側、機種公表せず 広島
(2006年8月31日(木)「しんぶん赤旗」)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-31/2006083104_05_0.html 

 翌日5月6日(木)、フィールドワークの講師の久米慶典さんら平和委員会が岩国市と
山口県に対し「スパイ行為を正当化しようとするもので来場者に間違った認識をもたらし
た危険性がある」「今後このようなサプライズは許さず、事前にすべての参加機を市民に
明らかにするよう求められたい」と申し入れをしました。 

日米親善デー U2秘密参加に平和委が抗議(山口新聞 2010年5月7日)
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/0507/2p.html

日米親善デー:航空ショーに、高高度偵察機U2飛来 平和団体、県などに抗議/山口
(毎日新聞 2010年5月7日)
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/archive/news/2010/05/07/20100507ddlk35040400000c.html

 星条旗新聞(Stars and Stripes)太平洋版5月7日(金)の記事には“U-2 spy 
plane”と書かれていました。あからさまと言うか、正直と言うか…。また、この記事
からは、デモンストレーション飛行をしたU−2が韓国の烏山(オサン)空軍基地所属の
機体であることもわかりました。 

星条旗新聞の記事より
Flyovers highlight Iwakuni air show
By Travis J. Tritten, Stars and Stripes
Pacific edition, Friday, May 7, 2010
http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=69809 

(2)F/A−18ホーネットの展示が多かった
 今年の岩国基地のフレンドシップ・デーの特徴として、「ホーネット航空ショー」(by
講師の久米慶典さん)「ホーネット祭り」(by県北連絡会事務局次長の岡本幸信さん)と
言われるくらいにF/A−18の機体が多かったことがあげられます。

 久米さんによると米軍再編に伴う厚木基地空母艦載機部隊の移駐により80機を超える
F/A−18ホーネットが岩国基地に常駐するようになるとのことです。より多くの
F/A−18ホーネットが岩国基地に常駐するようになることを示すという米軍側の意図
を感じます。

(3)米海軍第94戦闘攻撃中隊“Mighty Shrikes(マイティ・シュライクス)”
 今年2月7日(日)にカリフォルニア州ラムアー海軍航空基地から海軍第94戦闘攻撃
中隊“Mighty Shrikes(マイティ・シュライクス)”がやって来ました。その「マイティ
・シュライクス」の機体も展示されていました。オレンジと黒の派手なペイントでした。

 ところで米軍再編に伴い海軍と海兵隊が統合運用されるようになります。厚木基地空母
艦載機部隊の岩国基地への移駐は、そのあらわれです。 

 講師の久米さんによると岩国基地での海軍と海兵隊の統合運用は既に始まっている、
「マイティ・シュライクス」が岩国基地へやって来たのは、そのあらわれだということで
す。

米海兵隊のホームページより
VFA-94 arrives at MCAS Iwakuni
部隊交代(海軍第94戦闘攻撃中隊到着)のお知らせ
http://www.marines.mil/unit/mcasiwakuni/Pages/press-releases/2010/003-10.aspx

(4)JSF(Joint Strike Fighter 統合打撃戦闘機)F−35Bライトニング
 久米さんの話では、米海兵隊はF/A−18E/Fスーパーホーネットを導入せず、
STOVL(Short Take Off and Vertical Landing 短距離離陸・垂直着陸)機で
JSF(Joint Strike Fighter 統合打撃戦闘機)のF−35Bライトニング兇鯑各
するということです。↓岩国基地でも配備されるのではないかということが「しんぶん
赤旗」でも報道されています。
 
岩国基地 最新鋭攻撃機配備も 3年〜5年後 垂直着陸の米F35B
2008年3月17日(月)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-17/2008031702_03_0.html

 F−35Aが米空軍、F−35Bが米海兵隊、F−35Cが海軍で採用されるという
ことのようです。

F−35(戦闘機)−ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-35_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)

 ところで岩国基地に配備される予定のF−35BはSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)
機であるということですが、↓以下のYou Tubeの映像では、VTOL(Vertical Take 
Off and Landing 垂直離着陸)機と言って差し支えない性能を有していることが窺えま
す。

F35 hovering 
http://www.youtube.com/watch?v=_GjrPvSBGXE&feature=related

 まるで生きもののようにジェットエンジンが垂直方向へ曲がるのが不気味です。

 また、メインエンジンを垂直方向へ向けるだけでホバリング出来るのかと疑問に思って
いたのですが、↓以下の図解で機体中央部にリフトファンがあって、メインのジェットエ
ンジンとリフトファンの2つでホバリングしているのがわかりました。

ファイル:F-35B Joint Strike Fighter.JPG
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:F-35B_Joint_Strike_Fighter.JPG#globalusage

 リフトファンは、エンジンから伸びるシャフトがクラッチを介して駆動しているということです。

 F−35はジェットエンジンが単発であることからホーネットほど騒音はひどくないの
ではないかと思っていたのですが(他にも「危機アジリ」を自戒しているため)、ウィキ
ペディアのF−35の記事によれば、単発でありながらF−18E/Fスーパーホーネッ
トに匹敵する大推力であると書かれており、また「しんぶん赤旗」の記事にも『「世界で
最も強力なターボファンエンジン」(米国防総省の説明資料)を搭載』と書かれているこ
と、何よりもVTOL(垂直離着陸)機のAV−8BハリアーIIがホバリングする際の騒
音のひどさを思い起こせばF−35Bも騒音がひどいであろうということ(特にホバリン
グする際など)は容易に想像がつくというものです。

 このSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)機でJSF(統合打撃戦闘機)のF−35B
ライトニング兇蓮◆屮悒蟠母」とも言われる「ひゅうが」型護衛艦の後に建造される予
定の「軽空母」とも言われる19500トン型護衛艦(22DDH)に搭載することを目
的として日本の自衛隊も導入するのではないかということも言われています。そういう点
でも要注目だと思います。

ひゅうが型護衛艦(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/16DDH

19500トン型護衛艦(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/22DDH

次期主力戦闘機にF35採用(JanJanニュースより)
http://www.news.janjan.jp/government/0911/0911243542/1.php

■その他
 ちゃちなデジタル・カメラで撮影した写真ですが、その割にはU−2偵察機や空中給油
のデモンストレーション飛行は、よく写っていると思います。

 また、小さくしか写っていませんが、垂直離着陸機ハリアーが低速で前進したり、後退
したり、空中で静止したりしている写真、スーパーホーネットが垂直に近い角度で急上昇
している写真もあります。

 従来のレガシーホーネット(F/A−18A/B/C/D)とスーパーホーネット
(F/A−18E/F)のエアインテーク(空気取り入れ口)の形状の違いがわかるよう
に写真を並べてUPするということもしています。

 皆さんの参考になれば幸いです。

瀬戸内ネットのホームページより
岩国基地フィールドワーク2010-(1)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/fieldwork_iwakuni2010_2.html
  〃  (2)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/fieldwork_iwakuni2010_2.html
  〃  (3)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/fieldwork_iwakuni2010_2.html
  〃  (4)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/fieldwork_iwakuni2010_2.html
  〃  (5)
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/fieldwork_iwakuni2010_2.html

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)ホームページ
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/



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