[CML 003976] 多摩川暫定堤防は連休中も工事強行=東京・世田谷(上)

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2010年 5月 6日 (木) 08:15:03 JST


【PJニュース 2010年5月6日】東京都世田谷区玉川1丁目の二子玉川南地区多摩川暫定堤防(二子玉川下築堤工事)は2010年のゴールデンウィーク中も連日工事を行っていた。工事のために多摩川に沿って植えられている樹木も伐採された。樹木の伐採に対して、近隣住民らを中心に連日抗議活動が行われている。
http://news.livedoor.com/article/detail/4753664/
http://www.pjnews.net/news/794/20100506_1
多摩川暫定堤防への反対運動は、別事業である二子玉川ライズ(二子玉川東地区再開発)の差し止め訴訟の証人尋問で質問が飛び出すほど広い関心を集めている。しかし、反対理由が多岐に渡ることもあり、その主張は必ずしも正確に理解されていない。それは二子玉川ライズ訴訟の証人尋問で、再開発組合側の弁護士が反対する理由の説明を要求したことが象徴している(林田力「二子玉川再開発差し止め訴訟控訴審証人尋問(下)」PJニュース2010年4月15日)。

堤防に対する根本的な反対理由は必要性の欠如である。国土交通省の設定する計画高水位は過大であり、スーパー堤防は勿論、暫定堤防であっても、無用の長物である。計画高水位は1910年(明治43年)の洪水に基づき定められた。しかし、当時の多摩川の河道は現在に比べると、蛇行していた。また、多摩川では砂利採掘が行われ、河床が大幅に低くなっていった。それ故に1910年の洪水に基づいて計画高水位を算出すること自体が無意味とする。

この点について国土交通省の説明資料では以下のように反論する。

「計画高水位を短期的な河道の変化や一部の施設整備のために見直すことは適切ではありません」(国土交通省京浜河川事務所「二子玉川南地区の堤防整備に関する京浜河川事務所の考え方について-これまでの主なご質問に対して-」2009年7月)。

結論は反対運動の主張を否定するものの、河道の変化など計画高水位策定時からの状況の変化があることは認めている。八ッ場ダムにしても諫早湾にしても、新たな事実が判明しても、一度動き出したら止まらないのが日本の公共事業である。暫定堤防でも前提に変化があるならば頭ごなしに否定するのではなく、立ち止まって真剣に再検討することが求められる。

この堤防整備事業は「二子玉川南地区無堤部解消プロジェクト」とも称される。「二子玉川南地区には堤防がない。だから堤防を作ろう」という堤防建設ありきの発想が露骨なプロジェクト名である。堤防を必要とする前提の誤りを指摘することが正面からの反論になる。【つづく】

林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
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