[CML 003961] Re: 【2−1】「沖縄県民は鳩山打倒に動かなければ嘘だ」〜天木直人氏の認識と見解に全面的に賛同します

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 5月 5日 (水) 12:01:12 JST


前田さん、ご指摘ありがとうございます。

前田さんのご認識に異議はありません。

が、たとえば「鳩山という男は日本の政治史の中で最悪の首相だ」などなどの天木氏の認識は「反語」
的なものであろう、と捉えています。私も鳩山が歴代首相(史上最悪といわれた首相はこれまで数限り
なくいます。あの森何某、麻生何某、小泉何某・・・)に比して「最悪の首相」とはいえないことは「3秒考
えただけでわか」ります。決して頭が悪いとはいえない天木さんにそういうことがわからないということ
はまずないでしょう。先の天木氏の表現は一種の「反語」的強調法の表現だろう、というのが私の解釈
です。そういう理解の上での私の「全面的に賛同します」表明でした。

以下は、前田さんと同様の趣旨のご批判がありましたのでそれに応えたものです。私の真意は以下の
ようなものです。

………………………………………………………………………………
○○さん

> せっかくできあがった沖縄県の超党派共闘を壊すものでもあります。少なくとも、「国外・県外移設」を
> 掲げ続ける民主党沖縄県連が納得できるスローガンでなければならないと思います。

お説のとおりだと思います。

私も「鳩山内閣打倒」のスローガンが現実的なものだと思っているわけではありません。

しかし、先のメール(「鳩山よ! この落差はなんだ!!」)でもご紹介した鳩山の二枚舌は断じて許し
がたいものです。「鳩山内閣打倒」はその怒りのひとつの表現、というようにご理解いただければ幸い
です。それに「鳩山内閣打倒」という言葉がこの段階でどこからもいまだ出ていないことへの問題提起
という意味合いもありました。今回の鳩山発言に対して、沖縄県民、国民はそれほどの「怒り」を持っ
て当然よいのだ、という私の意思表明でもありました(「鳩山内閣打倒」のスローガンの非現実性への
批判はあっても、「内閣打倒」という表現がもうこの時期に出ていたな、ということが人々の意識の裡
に伏在することの意味、ということも考えないではありませんでした)。

ついでながら、天木直人氏の問題の「ここまで悲願を無視されて、それでも沖縄県民が打倒鳩山で立
ち上がらなければ、一体沖縄の反基地運動は何だったのか。/沖縄県民が怒りに震えて立ち上がれ
ば、私は打倒鳩山に全面的に参加する。/沖縄県民が、このまま米軍基地の県内移転に譲歩するの
であれば、もはや私は沖縄の基地闘争を一切支援することはないだろう。勝手にやってろ、ということ
だ」という一文について一言述べておきます。

私は先のメールで「今回の天木氏の文章はたしかに乱暴な言葉遣いはありますが、『ドイツ国民に告
ぐ』を書いたフィヒテ流の沖縄県民と日本国民へ向けた檄であろう」という趣旨のことを述べましたが、
その文中の「フィヒテ流の檄」とは次のような意でした。

私は「学者、知識人グループ340人の普天間県内移設反対声明 いくつかの違和感と疑問」(CML
002722 2010年1月21日;http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-January/002674.html)で「フィヒテ
流の檄」について次のように述べています。

「私の(声明への)違和感の第1は、『国民に向けた』という声明標題の表現への違和感です。(略)
『国民』なるものを下位に見て自ら(呼びかけ人、賛同人)を上位に置かないことにはこういう表現は
出てきません。あなた方はいったい何様のつもりか。何様のつもりで上から目線、いまや生活実態
的にも論理的にも死語になったといってもよい『知識人』なる目線で『国民』なるものに訓示を垂れよ
うとしているのか(略)。/『国民に』という時代錯誤とも言ってもよい言葉を聞いてすぐに思い浮かぶ
のはフィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』という有名な講演録の邦訳の標題です。しかし、フィヒテの『ドイツ
国民に告ぐ』にはその言葉の尊大、無礼に相反して、それに優る彼の情熱と覚悟のようなものを私
たち読者は感受することができました」

フィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』の言葉はたしかに尊大、無礼ではあるのです。

「この講演の目的は、打ちひしがれた人々に勇気と希望を与え、深い悲しみのなかに喜びを予告し、
最大の窮迫の時を乗り越えるようにすることである。ここにいる聴衆は少ないかもしれないが、私は
これを全ドイツの国民に告げている」。実にエラぶった言い方ではあります。「上から目線」でなけれ
箱のような表現は出てきません。しかし、フィヒテは熱情をもって彼の教育論を語ってやまない。その
熱情に私たち(読者)は説得されていくのです。一方で鼻持ちならない、という強い反感を蔵中しなが
らもです.。

天木直人氏についても、私は、彼がイラク問題の対処のしかたについて政府に楯突いて外務省を
クビになった元同省官僚であるということだけで、なにかとてつもなく英雄的な平和主義者であるか
のように持ち上げるいわゆる平和勢力「世論」なるものに辟易してさまざま批判してきました。いま、
私の手元ですぐに見つけることのできる2007年2月9日付の記事では次のように記しています。

「彼にはこれまで胡散臭いものを感じていました。いわゆる平和陣営のひとびとの彼の持ち上げ方も胡散臭
かった。佐藤優にしてもそうですし、田中均にしてもそうですが、単に外務省出身ということだけでなん
でこれほど持ち上げられなければならないのか? 彼らは国家公務員の擬鏤邯海帽膤覆靴討い襪錣韻世
らそれなりに頭もいいだろうし、それゆえに論も立つだろう(「論」はどういう立て方もできます。たとえば官僚
の国会答弁を見よ)。東大卒という肩書だけで頭をひれ伏す世のバカどもとどういう違いがあるか、などなど
と……」

しかし、天木直人氏を必ずしも好意的に評価していない私のような者でも、今回の天木氏の上記発
言は沖縄県民を蔑視するものであるとは思えませんでした。「沖縄県民が、このまま米軍基地の県
内移転に譲歩するのであれば、もはや私は沖縄の基地闘争を一切支援することはない」。「勝手に
やってろ」という発言は反語のようなものであっただろう、と。たとえば親がこどもを叱りつけるときに
「もうお前のことは知らない。勝手にしろ」などということがあるようなものではなかったか。表現の下
手な父親の愛情の裏返しの表現としての。

それにしても天木氏の上記の発言は表層に現われている表現としてはなんとも稚拙な表現といわ
なければならず、かつ沖縄県民を愚弄する表現ともいわなければならないでしょう。また、仮に反
語だとしても、決して言ってはならない稚拙な表現であったというべきでしょう(そこに天木氏の「認
識」の程度が現われている、というご指摘もごもっともだと思います)。だから私も先の天木氏批判
のメールの返信に「お怒りはわかります」と書きました。

しかし、先の私のメールは、天木氏の「沖縄県民は鳩山打倒に動かなければ嘘だ」という檄に主旨
をおいたものでした。しかし、その檄の主旨も「せっかくできあがった沖縄県の超党派共闘を壊すも
の」である、というご指摘もそのとおりである、と思います。

上記のもろもろのこと、ご理解いただければ幸いです。

なお、私の沖縄県民、徳之島住民への思いは下記に書いているとおりです。これもご参照いただけ
れば幸いです。

■徳之島案を「県外移設」といえるのか? 鳩山政権内に急浮上している徳之島案は琉球列島・
沖縄差別政策の延長というべきではないのか!(愚生ブログ 2010年4月10日)
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/1811585.html
………………………………………………………………………………


東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi

----- Original Message ----- 
From: "maeda akira" <maeda at zokei.ac.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Wednesday, May 05, 2010 11:28 AM
Subject: [CML 003960] Re: 【2−1】「沖縄県民は鳩山打倒に動かなければ嘘だ」〜天木直人氏の認識と見解に全面的に賛同します


> 前田 朗です。
> 5月5日
> 
> 東本さん
> 
>> 下記の天木直人氏の認識と見解に全面的に賛同します。 
> 
> 
> 下記の天木直人氏の認識と見解にまったく賛同できません。断固反対です。
> 
>>
>> 鳩山という男は日本の政治史の中で最悪の首相だ。 
> 
> 
> 伊藤博文から東条英機を経て、安倍晋三、麻生太郎まで想起すれば、鳩山が最悪
> などと言うことはおよそありえません。3秒考えただけでわかるはず。
> 
> 鳩山という男は日本の政治史の中でよくいる、典型的な首相だ、と言うべき。
> 
>>
>> 沖縄県民が怒りに震えて立ち上がれば、私は打倒鳩山に全面的に参加する。
>>
>> 沖縄県民が、このまま米軍基地の県内移転に譲歩するのであれば、もはや私は
>> 沖縄の基地闘争を一切支援することはないだろう。勝手にやってろ、というこ
>> とだ。
> 
> 
> 天木氏は、米軍基地問題を「沖縄問題」に矮小化しています。
> 
> まったく間違っているだけでなく、無責任、不見識、非常識極まりない見解です。
> 
> 米軍基地問題は「日本問題」です。沖縄県民が米軍基地を望んだり誘致したので
> はなく、占領下で勝手に土地をとりあげて基地をつくり、「沖縄返還」後には日
> 米両政府が沖縄に基地を押し付けてきたのです。
> 
> 沖縄県民は何度も何度も怒りに震えて立ち上がってきたのに、その闘いを押しつ
> ぶして基地を押し付けてきたのは本土の政府と国民です。そこには天木氏や東本
> 氏や、私も含まれます。
> 
> 「沖縄県民が怒りに震えて立ち上が」るか否かとは関係なく、天木氏と東本氏は
> 「打倒鳩山に全面的に参加する」と言うべきではないのですか。
> 
> そもそも沖縄県民がどれほど頑張っても、政権打倒できないのが現実です。だか
> ら困っているのですよ。
> 
> 
> 
>


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