[CML 003911] 中田妙佳さんのいくつかのML上に発信されるご認識について

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 5月 1日 (土) 02:02:17 JST


以下、愚生記事の転載です。



中田さん

私は昨日付けの前便のCML 003891に下記のように書いておきました。

………………………………………………
> さて、中田さん。
>
> 日頃「選挙を市民の手に!」と熱心に投稿されているあなたがその市民の議決した「検察審査
> 会」の決定を批判するジャーナリストの岩上安身氏や弁護士(元検事)の郷原信郎氏の見解に
> 限っては無批判に、というよりも熱烈に支持する気配で紹介する(CML 003861)ダブル・スタン
> ダードはどういうことでしょう? あなたにとっての「市民」とは、あなたの見解に沿う意見のみが
> 市民の意見であって、そうでない見解を吐露する人びとであるところの市民は市民ではない、
> ということでしょうか?
>
> できるだけ批判はしたくないのですが、失礼ながらあなたのダブル・スタンダードには目も当て
> られません。今日はもう時間はありませんので、もう少し詳しいあなたへの批判は後刻(後日)
> 書くことにします。
………………………………………………

以下、あなたのご投稿CML 003863(2010年4月28日付)に基づいて前便の続きを書きます。

あなたは上記投稿で次のように書いています。

「私も今日のニュース(27日)を目にして、ポピュリズムが日本の社会を黒く覆い始めてきたこと
に、あらためて危険な空気への、いかりで腹をたてています」

あなたが「いかりで腹をたててい」るという「今日のニュース(27日)」とはどういうニュースのこと
なのか。上記の文章だけではよくわかりませんが、同文中に「自分たちの党の同志・仲間である、
政権をとるための最大の貢献者。小沢幹事長を守れなくて、どうして民主党議員は私たち国民
のいのちが守れるのか!」と記されていること。さらに以下のコメントが文末に記されていること
から、27日に東京第5検察審査会がいわゆる陸山会事件で小沢一郎民主党幹事長を「起訴相
当」と議決したとう報道に対してあなたは「腹をたてて」いることがわかります。

………………………………………………
<あるコメントより貼り付け>

週刊朝日で郷原信朗(筆者注:信郎)氏が語っていますが、これでは「検察不要論」も出て来るで
しょうね。「検察審査会」という素人の会議で起訴不起訴が決定されるようになる…というのも、
危険極まりない風潮に結びつくのでは、と危惧します。これからは「推定無罪」という法理論より、
「推定有罪」という市民感情の方が≪第一義的に優先≫されるということになるでしょう。そうな
れば、≪市民感情≫なる曖昧なものを左右できるメデイアはますます増長していくに違いありま
せん。まぁ、そこまで心配する人は少数でしょうが。
………………………………………………

以上のことからCML 003863の投稿はあなたの前便(「『検察審査会』の決定発表の問題点の
ご紹介」CML 003861)の続きであることがわかります。

さて、順を追って、あなたのご認識の私として誤りと思えるところを批判していこうと思いますが、
あなたが日頃「選挙を市民の手に!」と政治において市民の果たす役割の重要性とその大き
さを説きながら、小沢民主党幹事長を「起訴相当」と議決した検察審査会、すなわち市民の議
決に限っては「ポピュリズム」と批判するあなたの認識のダブル・スタンダード(baraさんが指摘
するところの「小沢・民主党「翼賛」情報について腐臭を感じるほどのダブル・スタンダード」)の
矛盾についてはすでに前便で批判しておきました。

次に小沢民主党幹事長秘書逮捕問題に関して「小沢・民主党『翼賛』」主義者がバイブルのよ
うにして仰いでいる郷原信郎氏の見解と認識が果たして正しいものといえるのかどうかについ
て少し私見を述べておきます。この問題についての郷原氏の最近の見解は次のようなもので
す。

■検察の「暴発」はあるのか(上)―郷原信郎が読み解く陸山会政治資金問題の本質―
(日経ビジネスオンライン 2010年2月2日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100201/212548/?P=1
■検察の「暴発」はあるのか(下)―郷原信郎が検察と政治の関係を考える―
(日経ビジネスオンライン 2010年2月3日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100201/212508/

郷原氏は上記の論攷で敏腕検事出身の弁護士(大学教授)らしく実に緻密に陸山会の小沢
氏からの4億円の借入金の政治資金収支報告書不記載(虚偽記載)の非犯罪性を立証して
いきますが、同氏に欠落しているのは、市民11人で構成される検察審査会の議決書で「小
沢氏からの4億円を隠すための執拗な偽装工作」と指摘されている「小沢氏からの借入金4
億円で土地代金を支払った直後、小沢氏が銀行から融資を受けた別の4億円を陸山会に
転貸するという複雑な資金操作をしていた。銀行の融資書類などには小沢氏が署名してい
た」(朝日新聞 2010年4月28日付)事実について、なぜそこまでして「複雑な資金操作」をし
なければならなかったのかという疑問の視点です。

郷原氏は上記の論攷(上)で次のように言います。「(問題にされている)【2】(筆者注:銀行
から)の借入金は、陸山会にとっては、一旦は陸山会の銀行口座に入金されても、同額が
定期預金として拘束されるのであるから、キャッシュフロー上はプラスマイナスゼロにしかな
らず、本来、まったく必要ないものだ」。であるならば、「本来、まったく必要ない」資金操作を
陸山会はなぜしなければならなかったのか。そういう疑問の視点は郷原氏には皆無です。
ただ「『小澤一郎 借入金 4億円』が一口記載されている2004年の収支報告書は、実質的
には政治資金の収支の実態と符合するものと言える」、と陸山会側の論理を擁護するばか
りです。

そして、中田さんのCML 003861によれば、郷原氏は、市民で構成される検察審査会の議
決について、「これで検察が起訴するなら、今までの捜査はいったい何だったのか。専門家
集団と称する検察などいらない、市民が起訴すればいい」とまで言い、「検察審査会の決定
に激怒していた」(岩上安身さん(フリージャーナリスト)のtwitter)といいます。法律の専門
家ではない法律の素人の市民がその素人ゆえの素朴な疑問から検察官と異なる見解に
達するのはある意味当然なことです。市民で構成される検察審査会の意義はそこにあると
いってもいいのです。その市民の素朴な疑問に立つ議決を「(検察審査会の議決が優先す
るのであれば)専門家集団と称する検察などいらない」とまで「激怒」する。市民から構成さ
れる検察審査会の存在意義を否定するおのれが法律のスペシャリストであることを鼻にか
けた思い上がりも甚だしい暴論といわなければならないでしょう。その暴論を中田さんはさ
も正論であるかのように喧伝しているのです。何をか言わんや、というほかありません。

もう一点。中田さんの小沢一郎氏を除く日本政府の「宗主国アメリカ・CIA・渡辺恒雄(読売)
・官僚・マスコミと、電通」手先説について。

中田さんはCML 003863で次のように述べます。「おかしな前原や仙石や生方たち議員の
ごたごた発言も。すべて、宗主国アメリカ・CIA・渡辺恒雄(読売)・官僚・マスコミと、電通。
彼らはその指示によって行動していると」。左記の中田さんの説がいかに荒唐無稽なもの
であるか。この中田さんの説と同様の説を執拗に論じている一連の論者がいます。副島
隆彦氏、リチャード・コシミズ氏、 植草一秀氏などの面々。そして、彼らの主張の受け売り
をする阿修羅掲示板の一部投稿者の面々。インターネット上における市民メディア好きの
中田さんはおそらく彼らの荒唐無稽な説を荒唐無稽と気づかずに洗脳されて、中田さん
ご自身の説のように錯誤されておられるのでしょう。

上記の一連の論者の説の荒唐無稽さについて私は何本か記事を書いています。以下に
紹介しておきます。すべて紹介すると相当な長文になりますので、一部は記事のURLを
貼り付けることで代替します。上記についての総論的な私の論評については下記をご参
照ください。

■「インテリジェンス」(諜報・情報分析)というとことごとしいけれども、要するに不確かな
裏情報のひとつにすぎないのではありませんか?(CML 003082 2010年2月22日)
http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-February/003031.html

副島隆彦氏、リチャード・コシミズ氏、 植草一秀氏批判の記事を以下に2本掲げてみます。

1本目。
………………………………………………
■Re: 評論家の副島隆彦氏が非常に重要な情報をブログで流されています。(2010年2月4日付)

○○さんご紹介の副島隆彦氏のブログの記事(2010年2月1日付)を読んで見ました。
http://www.snsi-j.jp/boyaki/diary.cgi

読んでみて、○○さんがなぜ副島氏の上記の論を「非常に重要な情報」などとおっしゃるのか、
私には不明でした。副島氏の論には根拠のない断言がありすぎます。こうした根拠のない断言
の類をもちろん論ということはできませんし、むろん情報ということもできないように思います。

以下、いくつか彼の「論」の飛躍(根拠のない断言)のさまを見てみます。

第一。副島氏は、マイケル・グリーンという「先のホワイトハウスの東アジア上級部長をしていた」
人物を、「今、私たちの日本国を、一番上から操って、東京で各所で暗躍し、 動き回り、政治干
渉している」ふたりのうちのひとりで、 「今の『小沢攻撃、小沢を排除せよ』の東京のあらゆる権
力者共同謀議(コンスピラシー)の頂点に居る謀略人間である」と断言するわけですが、このよう
に副島氏が断言する根拠は、 「CIA(米中央情報局)と軍事部門の情報部が一体化して、 政治
謀略を仕組む部署が青山と横田(横田基地内と外)あって、そこの100名ぐらいの部隊が、マイ
ケル・グリーンの配下として、暴走している」というものです。

しかし、「CIAと軍事部門の情報部が一体化して、政治謀略を仕組む部署が青山と横田」にあっ
て、そこに 「100名ぐらいの部隊が」ある、 というのはおそらく私もそうだろうと推測できますが、
「100名ぐらいの部隊が」あるということと、その「100名ぐらいの部隊が、マイケル・グリーンの
配下」ということとは別のことです。「100名ぐらいの部隊が、マイケル・グリーンの配下」 と断言
するためには、そう断言するだけのさらなる根拠を示す必要がありますが、そうした根拠は示さ
れないまま根拠のない断定だけが独り歩きしています。

第二。副島氏は、 このマイケル・グリーンの手先となっている「忠実な子分」のひとりとして長島
昭久衆院議員をリストアップしていますが、 その根拠としてあげているのは長島氏が 「東京21
区」すなわち「立川、福生、横田という米軍基地のある選挙区から出ている衆議院議員であると
いうこと」だけ。 そういうことが根拠になるのならば、 東京21区選出の議員は全員アメリカの手
先となるほかありません。荒唐無稽きわまりないことです。

第三。副島氏は、テレビ6社(NHKを含む) と大手新聞5社の11大メディアの政治部長会議を
「アメリカの手先の主力勢力」 と断言するのですが、 そう断言する根拠もなんら示されているわ
けではありません。その上で同政治部長会議には「マイケル・グリーンと長島昭久、渡部恒雄ら
も出席して、『小沢一郎を逮捕、有罪として、葬り去るための謀議』を開いている」「ここには、樋
渡利秋検事総長や、漆間厳(元警察庁長官、前内閣官房副長官事務方)らも密かに顔を出す」
などと妄想をたくましくします。 そのようにいう根拠は「私は(そう)にらんでいる」という筆者の推
測だけです。根拠も何もあったものではありません。

副島隆彦氏が上記のように妄想をたくましくするのは、 「私は、鳩山・小沢政権を強く支持して、
『日本国の大掃除を断行しよう』としている勢力と共に、最後まで徹底的に闘」うという覚悟から
くるもののようです。しかし、このように妄想をたくましくしてまでする「鳩山・小沢政権」擁護がわ
が国の政治の革新に寄与するとは私にはとうてい思えません。

なお、私は、民主党をためにするために批判しているわけでは決してありません。私の民主党
批判のスタンスは先のメール(略)で述べたとおりです。
………………………………………………

2本目。
………………………………………………
■Re: 今の日本はナチスが登場した1930年代のドイツに似ている(2010年2月11日付)

○○さんの独自のご見解のご投稿が続いていますが、そして、その○○さんの紹介される 副島隆
彦氏やリチャード・コシミズ氏のブログや動画をよく見ていて共感するところがある、 という○○さん
のご投稿などもありますが、ある評論家なり、ある他者についての評価は人それぞれですし、 また、
人それぞれであって当然いいわけですから、おふたりのご認識や考え方が私と違っていてもある意
味当然であり、致し方ないことだとは思います。

しかし、私としては、○○さんの紹介される副島隆彦氏やリチャード・コシミズ氏、 また植草一秀氏
の認識、見解には承服しがたいところが多々あります。そのことを申し述べておきたいと思います。

副島隆彦氏に対する私の評価については先のメール(略)でも彼のブログの記事を読んだ読後感
として少し述べました。その私の評価に少しプラスすると、私は、 たとえば副島氏の「人類の月面着
陸はなかった」などとする主張(Wiki:『アポロ計画陰謀論』)はトンデモな主張だと思っています。この
彼の主張については「宇宙開発関係の専門家でこの説を批判したものはいるが、支持すると表明し
たものは今のところ存在しない」(同左)というしろものです。私はこういう主張をする人の説を他の
説であっても信用する気にはなれません。彼の他の説にしてもいかにその説が飛躍(根拠のない断
言)のかたまりであるかについての一端は先のメールでも述べました。

リチャード・コシミズ氏も副島隆彦氏と同じく「アポロ計画は捏造であった」という主張をしています(同
上)。さらにコシミズ氏は「全ての極東問題は、ニューヨーク在住のロックフェラーの意向で存在する」
「北朝鮮という国家が樹立され、いまだに飢餓で滅亡しないのも、オウム事件を起こそうとしたのも、
創価学会や統一教会が政治に影響力を持つのも、全て、ロックフェラーグループの統一協会朝鮮人
によるもの」とも主張しています (同左)。 荒唐無稽な説だと私は思います。こういう主張をする人の
説も私は他の説であっても信用する気にはなれません。

植草一秀氏については、なにがなんでも民主党、また小沢一郎氏を検察、マスメディアのバッシング
攻撃から擁護しようとするあまり、 同党の決して少ないとはいえない公約違反、 また政策不整合の
数々を不問に付すという姿勢において、彼の論を評価することはできません。 私は先のメール(略)
で「政権交代したばかりの 「よちよち歩き」の民主党を擁護しようとする立場から、小沢氏の『政治と
カネ』の問題を不問に付して(略)鈴木宗男氏や佐藤優氏を自らの政治観測の主観に合わせて創作
した 〈虚像〉 の鈴木宗男像や佐藤優像をもって彼らを高く評価しようとする向きが私たちの側(民主
勢力)の一部に少なからず見受けられるように思」うとのべましたが、その「向き」の筆頭格が植草
一秀氏であろう、と私は思っています。そういう意味で私は植草一秀氏の主張も支持することはでき
ません。ただし私は、例の植草痴漢事件なるものは、警察、検察、 裁判所一体のフレームアップ、
冤罪事件であるだろうと思っています。この件については私はさまざまな媒体に植草氏擁護の記事
を書きました。左記のことを付記しておきます。

上記の意味で、今回の○○さんの記事にも私は異議をもっています。その記事には少なからぬ飛
躍がある、というのが私の判断ですが、いちいち指摘することはやめます。
………………………………………………

最後に。私は中田さんを批判したいがために批判しているのではありません。ありうべき「革新」
政治の実現のために中田さんのご認識には批判が必要だろうと思っての批判です。個人批判で
はないことをご了解いただければ幸いです。


東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi






CML メーリングリストの案内