[CML 004713] 民主党枝野幹事長、「衆院比例定数80削減」法案を参院選後の臨時国会に提出と明言。反対の声を!

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2010年 6月 27日 (日) 01:42:01 JST


紅林進です。
   
  この問題については、すでに塚田 俊一さんが[CML 004709] で投稿されて
  いましたが、私もこの問題は、日本の民主主義や9条護憲運動にとっても
  重大な問題だと思います。
   
   
  現在の日本の国会議員(衆議院、但し参議院は定数複数の選挙区もあり、
  若干異なるが)は小選挙区比例代表並立制であり、小選挙区制の要素の
  強い制度ですが、民主党は、経費削減の名目の下、衆議院比例区定数、
  参議院議員定数の削減を主張して来ました。
   
  しかし比例区で用いられる比例代表制は、投票者の民意を忠実に議席
  に反映するものの、小選挙区制は、相対多数の者が議席を独占し、
  それ以外の者を議席から排除し、その比較少数政党・政治家に投票
  した人たちの票は「死票」になるという、民意を正確に反映しない、少数意見、
  少数政党を切り捨てる、非常に問題のある制度です。今日の価値観の
  多様化した社会にはそぐわない制度です。
   
  海外でも、「二大政党制」のモデル視されたイギリスでも、先の総選挙で、
  第三党の票が正しく反映されないこの小選挙区制とそして二大政党制自体
  が現実に問題となっています。
   
   
  各紙の報道によると、枝野幸男民主党幹事長は、民主党は「衆院比例定数
  80削減」法案を参院選後の臨時国会に提出すると記者団に明言したそうです。
   
   
  枝野幸男幹事長は同日、福井県越前市で記者団から衆院定数削減の
  対応を問われ、「参院で過半数をいただければ民主党だけでも議員定数
  の削減ができる。原則として秋の臨時国会に(改正案を)出す」と表明した。
  玄葉光一郎政調会長も24日の会合で「議員定数の削減を臨時国会で
  やりたい」と語った。 (朝日新聞社 asahi.com 2010年6月25日22時15分)     http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/TKY201006250429.html


   
   
  民主党の枝野幹事長は23日、読売新聞のインタビューに応じ、参院選の
  党公約で掲げた衆院比例定数の80削減について、「参院選後直ちに法案
  を作り、いつでも(国会に)出せる形にした上で与野党協議を呼びかける」と
  述べ、参院選後の臨時国会に公職選挙法改正案を提出する考えを示した。 
   「定数削減を早くやらなければいけないという党はいくつかあり、野党の
  一部は共同提出に応じるのではないか」とも述べた。
   具体的には、枝野氏と樽床伸二国会対策委員長のもとに検討チームを
  設置し、同法改正案の原案を作ったうえで、民主党案をもとに他党と協議
  に入る意向を明らかにした。 (2010年6月24日03時07分  読売新聞)
    http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100625-OYT1T00921.htm

   
   
  民主党、衆院定数削減アピール 臨時国会に法案提出も
  (産経ニュース 2010.6.25 21:10)
  http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100625/elc1006252112005-n1.htm
   
   
  枝野幹事長は、「定数削減を早くやらなければいけないという党はいくつかあり、
  野党の一部は共同提出に応じるのではないか」とも述べたとのことですが、
  この意味するところは、民主党が単独過半数を取ればもちろんのこと、単独
  過半数を取れなくとも、同じく定数削減を主張している自民党等の野党と一緒
  になってこの削減を強行しようと言うことです。
   
  そうなれば日本共産党や社民党は議席が大幅に減る、最悪の場合は
  消滅する恐れさえあります。
  まさに、少数意見、少数政党を抹殺する、民主主義の危機です。
  憲法第9条の改悪に強く反対するこれら政党が大幅に議席を減らせば、
  憲法改悪も強行されるでしょう。
   
  この議員定数削減、取り分け比例定数削減反対の、大きな運動を巻き
  起こして行くことが必要です。
   
  民主党がここにきて、定数削減を強調するのは、消費税増税を打ち出した
  ものの、参議院選挙を前にして、票が減ることを危惧して、争点ずらしを図る
  意図もあると思いますが、歳出を削減するという意味であれば、議員定数、
  それも比例定数を削減するのではなく、議員歳費を削減すればすむ話です。
   
  現在、この衆議院比例定数削減などの動きに対して、このMLでも「声明 
  小選挙区制と二大政党制に批判を」が呼びかけられ、私もその賛同者の
  一人になっていますが、皆様もこの賛同者になるなり、他の方法でもぜひ
  声を上げて行ってください。そして、今度の参議院選挙ではこの問題も重視
  して投票してください。日本共産党や社民党、そしてこの問題に関しては、
  公明党も比例定数削減には反対なようです。もっとも公明党は他の問題では
  いただけませんが、彼らもこの反対運動には巻き込んでゆく必要があると
  思います。
   
   
   
 

 
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