[CML 004649] 裁判員制度に「良心的拒否」制度は必要か
御崎 直人
reijo at mtj.biglobe.ne.jp
2010年 6月 23日 (水) 00:10:33 JST
私のブログに「裁判員制度に『良心的拒否』制度は必要か」と題する
記 事を掲載しました。URLは次の通りです。
http://blogs.yahoo.co.jp/felis_silvestris_catus/61333433.html
これは、救援連絡センターの機関紙『救援』494号の「裁判員制
度にNOを!」と題する文 章で、斎藤文男・九州大学名誉
教授が、思想・信条による裁判員選任拒 否を認めるため裁判員
制度に「良心的徴兵拒否」類似の制度を導入すべ きだと主張し
ていることについて検討したものです。
次のような結論を述べています。
1) 裁判員制度はいらない!大運動が問題にする、「人を裁きたくな
い」という信条を持つ市民が裁判員を強制されることはありえないし、
裁判員制度はそうした人びとが裁判員になることを認めていません
ーー 裁判員法はそうした人びとを「不公平な裁判をするおそれが
あ る」として不適格事由にしています(18条)
2) だから、裁判員制度が思想信条による拒否を認めていないという
の は正確ではありません
3) したがって、そうした誤った事実認識をもとにした「良心的拒
否」 制度要求は無意味です。しかも、そうした制度導入は、そ
うした信条を 持つ者に「代替役務」という現在はない負担を課
すことで、かえって信 条を抑圧する効果を持ってしまいます
何度も繰り返していますが、裁判員制度を批判しようとするならまず裁
判 員制度を正面からきちんと見据えることが必要ではないで
しょうか。
なお、私のブログはコメント、トラックバック自由です。厳しい批判、
反 論を歓迎しています。
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