[CML 004617] (訂正)土肥信雄三鷹高校元校長を迎えて「東京都の教育はどうなっているのか」について活発に討論(市民連帯政治討論集会)

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2010年 6月 21日 (月) 04:01:34 JST


紅林進です。
   
  先ほどお送りした<土肥信雄三鷹高校元校長を迎えて「東京都の教育
  はどうなっているのか」について活発に討論(市民連帯政治討論集会)>
  の文中、6月28日(月)の第7回裁判で、「支援者である浪本さん(大正大学)
  の鑑定書を提出する予定」としたのは、「浪本さん(立正大学)」の誤りでした。
  失礼いたしました。訂正させていただきます。
   
   
  政治の変革をめざす市民連帯(略称:市民連帯)の紅林進と申します。
  市民連帯では昨日6月20日(日)に、都立三鷹高校の元校長である
  土肥信雄さんを講師に迎えて「東京都の教育はどうなっているのか」
  をテーマにした政治討論集会を開催しました。
   
  30人が参加し、三鷹高校で土肥さんが校長をしていた時の卒業生で、
  現在、大学生である女性も参加しました。
   
  司会は現職の教員で、教職員組合の役員をやっている佐藤和之さん。
   
  土肥さんの講演に先立ち、テレビ朝日が2009年6月に放送した土肥さん
  の教育実践と都教委に対する闘いを描いたドキュメンタリのDVDを放映
  しました。
   
  土肥さんは基本的人権の尊重と平和主義、日本がもっとも世界に誇れる
  ものは憲法第9条という信条で教育活動を行ってきて、生徒の登校の際、
  校門に立ち、生徒一人一人に声をかけ、在校生の氏名をすべて憶える
  ほどに、生徒に近づいて教育を追求きました。そのため生徒からも慕われ、
  退職する際は、生徒から逆に(校長としての)「卒業証書」を送られ、全8クラス
  の生徒たちから色紙を贈られ、それが何より嬉しかったと語りました。
  その色紙も持ってきて、回して見せてくれましたが、生徒たち一人一人の
  土肥さんに対する感謝や親しみのメッセージが溢れていました。
   
  土肥さんは、「職員会議において教職員の意向を聞く挙手・採決を禁止」
  するという東京都教育委員会(都教委)の通知にたいして、その禁止に
  よって、教職員の間に自由な討論ができなくなっているとして、その通知の
  撤回を要求した唯一の校長で、都教委に対し、公開討論も求めてきました。
  また土肥さんはそのほかにも都教委の理不尽な命令に対して、他の校長たち
  が皆沈黙する中で、はっきり批判する行動をしてきました。
   
  それに対する都教委の土肥さんに対する報復や嫌がらせ、教員や生徒に
  対する言論弾圧の実態など、石原都政下で都教委が進めている東京都の
  教育の現状について、具体的に話していただきました。
   
  自治体の首長の任命による教育委員という、首長の意向に左右される、
  現在の教育委員会の問題点、取り分け都教委についていえば、教育委員
  であった米長邦雄氏の問題性、そしてその教育委員会を変えようとすれば、
  首長を選挙で変える必要があることについても述べられました。かつては
  教育委員の公選が行われた時期もあるが、現状でそれが難しいのであれば、
  議会の議席配分に応じて教育委員を人選するとか、教育委員・教育委員会
  にも多様性を反映するシステムが必要だとも指摘されました。
   
  土肥さんは、選挙で民意を反映した民主主義国家における法令順守という
  考え方(土肥さんはアナーキズムは弱肉強食、強者の勝利に終わるとも批判)
  から、国旗国歌の強制には反対ながら、都教委に従って職務命令は伝達する
  等(この点では不起立不斉唱等で、日の丸・君が代強制と闘っている教職員
  とは考え方・立場が異なるが)、法令順守をしてきたので、都教委もそれを理由
  に現職のとき土肥さんを処分することはできませんでしたが、定年退職後、
  ほとんどの教員が非常勤教員として採用されるにもかかわらず、都教委は
  土肥さんを不採用としました。
   
  土肥さんはその不合格処分に対し、都教委による裁量権の濫用・逸脱、
  報復措置(他の校長に対する見せしめ)による言論統制として、都教委
  を相手に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提訴しました。裁判を通して、
  都教委による言論統制・言論弾圧の実態を明らかにしようとしています。
  この間、都教委は土肥さんとの討論を拒絶してきましたが、裁判を通して、
  それを司法の場、国民の前で都教委にさせる意味があります。
   
  この土肥さんの裁判闘争に対しては教え子や保護者も支援に加わっています。
  6月28日(月)にはこの裁判の第7回公判が、午前10時30分から、東京地裁
  527号法廷であります。(傍聴席の定員は42名で、開始間際だと入れないので、
  傍聴する場合は、30分前くらいには行く必要があります。)今回は土肥さんの
  反論と、支援者である浪本さん(立正大学)の鑑定書を提出する予定だそうです。
  なおこの日は裁判終了後、弁護士会館(502AB)で報告会を行うそうです。
   
  ★土肥元校長の裁判を支援する会  http://dohisaibansien.blogspot.com/
  ★学校に自由を求めて    http://blog.goo.ne.jp/ganbaredohi
   
   
  
政治の変革をめざす市民連帯(略称:市民連帯、CS) 
  http://www.siminrentai.com/ 
   
   
  なお政治の変革をめざす市民連帯(市民連帯)では、神奈川、千葉、
  埼玉・群馬でも、テーマと話題提供者を決めて、定期的に懇話会を
  行っています。以下の日程で行いますので、ご関心のある方は、
  こちらもぜひご参加ください。該当地域以外の方も歓迎です。
   
   
  CS神奈川懇話会(第8回)
  日時:6月25日(金) 6時開場、6時30分開始
  会場:川崎市中原市民館・第2会議室(武蔵小杉駅より徒歩約5分)
      地図http://www.city.kawasaki.jp/88/88nakasi/home/index.htm
  テーマ:性的マイノリティーと地域社会
  話題提供:上川あやさん(世田谷区議会議員/無所属)
        著書『変えてゆく勇気--「性同一性障害」の私から』岩波新書
    参加費:500円(懇親会費別)
  連絡先:電話070-6641−7850(佐藤)

  「性同一性障がい」って知っていますか。心のあり方と身体的特徴とが一致
  しない人がいるのです。上川さんは、その当事者として実態を訴え、区議会
  議員に当選しました。貴重な機会です。是非ご参加ください。
   
   
  CS埼玉・群馬懇話会(第5回)
  日時:7月11日(日) 1時
  会場:JACK大宮・第3会議室(JR大宮駅西口3分)
  テーマ:ベーシックインカムとは何か?
  話題提供:村岡到さん(政治の変革をめざす市民連帯事務局長)
        著書『生存権所得--憲法168条を活かす』社会評論社
    参加費:500円

   近年はやりの「ベーシックインカム」とは何でしょうか。1999年に先駆的に
  「生存権所得」を提起していた村岡到さんに、その歴史的意義と財源論と
  合わせてわかりやすく説明していただきます。
   
   
  CS千葉懇話会(第12回)
  日時:7月23日(金) 6時
  会場:船橋勤労市民センター(船橋駅下車)
  テーマ:横浜事件再審裁判と司法の問題点
  話題提供:吉永満夫さん(弁護士)
        著書『官僚法学批判--市民を忘れた行政官・裁判官・法学者を
           批判する--」花伝社
  参加費:500円
   横浜事件を知っていますか。戦前の弾圧事件を通して、現在の司法の
  あり方について、市民の立場に立つ弁護士としての経験にふまえて縦横に
  明らかにします。裁判はどうあらねばならないのか。
   
   
   
   
   
 

 
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