[CML 004489] Re: Fw: 中国の人権と東洋の知恵
higashimoto takashi
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 6月 11日 (金) 19:06:14 JST
萩谷さん、コメントありがとうございます。
ただ私は、標題記事の著者ではありませんので、萩谷さんご指摘の件についてコメントする立場には
ないように思います。が同時に、同記事を「共感」する立場から転載しているのももう一方の事実です
ので、その範囲内のこととして少しだけ応答させていただきます。
萩谷さんが問われている問題は重要かつ難しい問題ですが、川西さんが言われる「東洋の知恵、日
本の知恵」の中には、「日本人が(略)明治以来のアジア人に対する傲慢さをあいかわらず引きずっ
ている」「日本は、先の大戦で中国人の人権を最大限に蹂躙した当の国」という認識と自覚も含まれ
ているように思います。
だから川西さんは、中国の人権状況について、「国際人権規約に反する」とか「『弁護士の役割に関
する国連の基本原則』に反する」とかいう国際法の「人権」規定を盾に取った「主体と客体とを厳密
に分ける、欧米的なシンプルでストレートな批判」、ものごとを「正」と「邪」などと二項対立的に区分し
て「明解」に批判する「(「西欧の知」流の)正義」の姿勢では問題は一向に解決しないだろう、と指摘
されておられるのだろう、と思います。その川西さんのご認識は、萩谷さんのご認識ともそう遠くない
ところにある、というのが私の理解です。
> 私がこのようなことを言うのは、小泉改革の旗振りから批判派に転じた中谷巌のような、一辺倒
> の日本の伝統礼賛、悪いことはみな西洋という、にわか攘夷派に、つねづね嫌悪を覚えるからで
> す。
上記の萩谷さんの「嫌悪」感は私も共有します。
東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi
----- Original Message -----
From: "hagitani ryo" <liangroo at yahoo.co.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Friday, June 11, 2010 2:18 PM
Subject: [CML 004487] Re: Fw: 中国の人権と東洋の知恵
> 東本さん、
>
> と申します。いつも興味深いご投稿ありがとうございます。亀レスですが。
> このMLでは議論はしない約束ですから、ご反論を必ずしも期待しないのです
> が、一応、ご投稿を読んで感ずるところを述べさせてください。
>
> イスラエルの多数のユダヤ人は、パレスチナでは自分たちがアラブ人に譲歩し
> ていると教え込まれていると思います。
>
> 彼らの信ずるところでは、旧約の神の約束によってカナンの地は彼らのものな
> のです。
>
> 私は、旧約創世記第9章に問題があると思います(エホバがヘブライ人にカナ
> ンの地を約束した本来の理由が書いてあり、それは明らかにヘブライ人のエゴに
> よるこじつけのでっち上げです)。
>
> 彼らを外側から変えることは不可能でしょう。彼らの内面を支えるあの父権的
> な邪教と、ホロコーストなどというホラが変わらないうちは。
>
>
>>
>> 広い国土と他のどの国とも違う特殊な事情を抱えつつ、長期的には民主化に向
>> かっていて、でも
>> まだ圧倒的な時間差がある中国と、どう付き合うか。主体と客体とを厳密に分
>> ける、欧米的なシン
>> プルでストレートな批判だけで、この時間差を埋めることができるでしょうか。
>>
>> ここは東洋の知恵、日本の知恵が試されているのではないかと思います。日本
>> 人はあまりにも、
>> 欧米的な発想や方法論しか持てなくなりました。もう一度、欧米化する前に日
>> 本人が持っていた
>> 知恵と方法論を、思い出す必要があるでしょう。
>
> これには賛成できません。欧米的なシンプルでストレートな批判と言います
> が、元来人権侵害の本家だった白人がシンプルでストレートにものを言うこと自
> 体が傲慢になりかねない、ということのほうが重要ではないでしょうか。
> 「お前にゃ言われたくねえよ」というのが、中国人の気持だろうと思うのですが。
> これは、西洋と東洋だとか、日本だとかいう問題ではないと思います。
> しかも日本は、先の大戦で中国人の人権を最大限に蹂躙した当の国ですから、
> 日本人がいくら東洋の知恵を発揮しても、やすやすと中国人のふところには飛び
> 込めないかもしれません。
>
> 川西さんという方が「懐に飛び込む」努力をされていることは多とすべきで
> しょうし、その人の目から見て、最近の日本人(ほんとに最近だけ?)が「懐に
> とびこむこと」ができなくなったと嘆かれるのも、現実にそういうことがあるの
> だろうとは思いますが、それは、目下の対中国の問題とは別のような気がします。
>
> それは、日本人が西洋人に近くなったからではなく、明治以来のアジア人に対
> する傲慢さをあいかわらず引きずっているからではないでしょうか。
>
> 同様に、たとえばいま、対イラン強行姿勢を見せて、それでイラン国内でアフ
> メディネジャド支持率が低下するのを期待したが、逆の結果になったところなど
> 見て、これを西洋人の傲慢さだとは思っても、西洋的思考法のせいだとは、誰も
> 思わないでしょう。
>
> それにひきかえ、戦後の日本の男女平等を保障してくれた憲法第24条がベアー
> テ・シロタさんという弱冠21歳の白ロシア系米国人女性の奮闘によるものだった
> ことは、決して単なる偶然ではありません。
>
> 私がこのようなことを言うのは、小泉改革の旗振りから批判派に転じた中谷巌
> のような、一辺倒の日本の伝統礼賛、悪いことはみな西洋という、にわか攘夷派
> に、つねづね嫌悪を覚えるからです。
>
> 本物の中国通が必要、という言葉は覚えておくに値します。対アメリカ、対欧
> 州などでも、向こうにいて、現地の情報を送ってくるマスコミなどの人間はなん
> だろうと思うことが多いですから。
>
>
>
>
>
>
>> 河内謙策さん: ………………………………………………………………………………
>> (前略)
>> 以上によれば、中国政府の人権派弁護士に対する迫害・抑圧が国連の定めた
>> 基本原則にも反す
>> ることが明白です。
>>
>> したがって、中国政府の人権派弁護士に対する迫害・抑圧は必ずやめさせな
>> ければならないし、
>> 人権派弁護士に対する迫害・抑圧を続ける中国と日本の真の友好はありえな
>> い、自由で民主的な
>> 中国こそが私たちの隣国でなければならないと思うのです。
>> (後略)
>>
>> ━━━━━━━━━━━━━
>>
>> 川西玲子さん:
>> ………………………………………………………………………………
>> 川西玲子です。
>> (前略)
>>
>> 全く同感です。
>>
>> 問題は、どうすれば中国がそうなるのかということですね。
>>
>> イスラエルを国際社会は60年批判してきましたが、事態は改善させるどころ
>> か、ひどいことになって
>> います。あの独特の精神構造は、外側からの批判で崩せるものなのでしょうか。
>>
>> 中国の場合、長い圧政の歴史があり、近代化も民主化もないままに、また新し
>> い専制が始まった
>> わけです。そして経済成長が軌道に乗って、やっと中間層が形成されたところ
>> です。以前と比べる
>> と、驚くほど自由に意見が言えるようになりました。
>>
>> 先日は歴史の人気教師が毛沢東を、ヒットラーやスターリンと並ぶ専制者だと
>> TVで発言。降板に
>> なりましたが、ネットでは言論の自由を守れという声もあります。一方で、試
>> 験的に始めている村
>> レベルの選挙では、しばしば乱闘が起き、武装警察が出動してやっと収まった
>> こともあります。政
>> 府だけではなく国民も荒っぽいわけです。
>>
>> 広い国土と他のどの国とも違う特殊な事情を抱えつつ、長期的には民主化に向
>> かっていて、でも
>> まだ圧倒的な時間差がある中国と、どう付き合うか。主体と客体とを厳密に分
>> ける、欧米的なシン
>> プルでストレートな批判だけで、この時間差を埋めることができるでしょうか。
>>
>> ここは東洋の知恵、日本の知恵が試されているのではないかと思います。日本
>> 人はあまりにも、
>> 欧米的な発想や方法論しか持てなくなりました。もう一度、欧米化する前に日
>> 本人が持っていた
>> 知恵と方法論を、思い出す必要があるでしょう。
>>
>> 一つは、相手の懐に飛び込むということです。こういうことができる日本人が
>> いなくなったというこ
>> とを、私は残念に思っています。私なりに努力はしていますが、あまりにも非
>> 力で。
>>
>> 日本には今、本当の中国通がいません。いるのはチャイナウッチャーだけ。何
>> なんですかね、今
>> あちこちにいるチャイナウォチャーって。知ったかぶりの浅薄な情報を流して
>> いるだけです。
>>
>> 中国と胸襟を開いた対話をするには、本物の中国通が必要です。そして揺るぎ
>> ない信頼関係が
>> 必要なのだと思います。これなくして中国に何を言っても、あまり効果がない
>> ように思えます。
>> ………………………………………………………………………………
>>
>>
>> 東本高志@大分
>> taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
>> http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi
>>
>
>
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