[CML 004364] Re: 手を変え品を変えた民主党擁護論に疑義を呈す
motoei
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2010年 6月 2日 (水) 23:05:45 JST
東本さん
米国高官は「やはり日本人は12歳とあざ笑っていますね」
マスコミは「安保破棄」を言わず、米軍基地は撤去できません。
親米派が跋扈していて、米国に反抗しない枠での改良は認めるようです。
オバマ新天皇に鳩山は平伏してしまいました。
組合の分裂を解消し、反安保が言える労働運動の再生が急務のようです。
石垣
Subject: [CML 004362] 手を変え品を変えた民主党擁護論に疑義を呈す
> 「快挙」「同感しました」というコメントつきで「国家公安委員からマスメディアをはずし弁護士任命〜
> これだけで民主党政権を継続させねばならない理由十分」というブログ記事(「ヤメ記者弁護士(ヤ
> メ蚊)」ブログ 2010年6月1日)が一部の人たちの賛同を得て出回っています。
>
> おそらく出回っているブログ記事の「これだけで民主党政権を継続させねばならない理由十分」とい
> う見出しと「民主党は、本気で日本を民主主義国家としようとしているのかもしれない、と改めて期待
> する気持になることが最近発表された」という同記事の冒頭の文言が一部の人たちの感性にマッチ
> したということなのでしょう。
> ブログ筆者に「民主党は、本気で日本を民主主義国家としようとしているのかもしれない、と改めて
> 期待する気持」を抱かせた民主党の施策とは「国家公安委員会人事」のことです。その人事の重要
> 性についてはブログ筆者の言うとおりなのでしょうが、しかし、同人事案件ひとつをとって「民主党は、
> 本気で日本を民主主義国家としようとしているのかもしれない」などと大騒ぎするのはなんとも貧相な
> 政治感だというほかありません。
>
> この人びとにとって、民主党の普天間問題についての沖縄県民に対する「『最低でも県外』と首相自
> ら公約しながら県民の心を8カ月間ももてあそび、『辺野古現行案』に回帰するという公約違反の裏
> 切り行為」(琉球新報社説、2010年6月1日付)は問題ではないのでしょうか? また、いままさに民主
> 党政権によって強行的に採決されようとしている郵政法案、また解釈改憲準備のための法案とされ
> る内閣法制局長官の答弁禁止をねらった国会法「改正」法案、派遣労働者の悲惨な現状を固定化
> するものだとして批判の多い労働者派遣法「改正」法案の成立は問題外のことなのでしょうか? ま
> たさらに高校授業料無償化からの朝鮮人学校排除、夫婦別姓等民法改正問題などの積み残され
> たままの課題は問題とするほどのものではないのでしょうか? また、議会制民主主義のもとにおけ
> る有権者の多様な意思の表明を困難にすると批判の多い民主党の衆議院比例区議員の定数80
> 削減の提案は問題ではないというのでしょうか? そうした問題、課題をすべて吹き飛ばしてもよい
> ほど国家公安委員会人事案件は「これだけで民主党政権を継続させねばならない理由十分」といえ
> るほどの政治案件といえるのでしょうか?
>
> 手を変え品を変えた鳩山擁護論(それはすなわち手を変え品を変えた民主党擁護論ということにも
> なるのですが)が次から次へと出てきて私は閉口しきっています。
>
> 鳩山首相はきょうの首相辞任表明の中で「国民の皆さんが、徐々に徐々に聞く耳を持たなくなって
> いってしまった、そのことは残念でなりません(略)。その原因、ふたつだけ申し上げます。そのひと
> つは普天間の問題でありましょう」と、普天間問題についての首相としての自身と自身の内閣の失
> 政が自らの内閣の不信を増幅させた大きな原因のひとつになっていることを認め、反省の弁を述
> べていますが、その反省は、「社民党さんに政権離脱という厳しい思いをお与えしてしまったこと」
> への反省でしかありません。
>
> 同辞任表明では肝心の普天間基地の「移設」問題それ自体については、「私は本当に沖縄の外
> に米軍の基地をできるだけ移すために努力しなければいけない。その思いで半年間、努力してま
> いりましたが、結果として県外にはなかなか届きませんでした」と、「少なくとも県外」と言い続けて
> きた自身の主張を合理化しています。またそればかりでなく「日米が信頼関係を保つということが、
> 日本だけでなく、東アジアの平和と安定のために不可欠なんだという思いのもとで、残念ながら、
> 沖縄にご負担をお願いせざるをえなくなりました」と、自民党政権時代の辺野古移設案より悪質と
> 指摘されている同内閣の今回の辺野古移設回帰案を逆に正当化し、反省はみられません。
> http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100602mog00m010006000c.html
> http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100602mog00m010007000c.html
>
> 鳩山首相は上記の辞任表明でも「結果として」という言葉を連発していますが、先の5月28日の
> 日米共同声明発表の際の首相記者会見でも「結果的に」という言葉を連発していました。この「結
> 果的に」という言葉の軽々しさ、「首相としての責任や主体性」のなさについて早稲田大学教員の
> 水島朝穂さんが次のような指摘をしています。
>
> 「首相会見で最も違和感があったのは、謝罪の言葉が『結果的に』という言葉とセットで使われて
> いたことだろう。 『沖縄の皆様方を結果的に傷つけてしまうことになったことに対して心よりおわび
> 申し上げる』『結果として、福島大臣を罷免せざるを得ない事態に立ち至った…ことは誠に申し訳
> ない思いでいっぱいである』等々。自分としては不本意だが、流れのなかで仕方なしに傷つけた、
> あるいは罷免したのだと言いたいのだろう。ここには、首相としての責任や主体性はまったく感じ
> られない。」(水島朝穂 今週の「直言」 2010年5月31日)
> http://www.asaho.com/jpn/coverright.html#chokugen
>
> また、「Afternoon Cafe」ブログ筆者の秋原葉月さんは鳩山内閣、また民主党擁護論について
> 次のような指摘をしています。
>
> 「いまだに鳩山内閣がこんな判断(東本注:辺野古移設回帰)を下したのは官僚のせいだという
> 意見もあるようですが、無知で無垢な子供じゃあるまいし、なんでも他人(官僚)のせいにしては
> いけません。鳩山首相や岡田外相が狡猾な官僚の被害者というなら、アベシンゾーやアホウ太
> 郎も、官僚に騙されてた可哀想な被害者ではないですか。」(Afternoon Cafe 2010年05月28
> 日)
>
> 「しかし、鳩山内閣、あるいは民主党による支配をあからさまに擁護する言論もよく見かけます。
> 私にはそれはたんなる贔屓の引き倒し、トンデモ詭弁に感じられてなりません。政権交代自体を
> 目的化してしまい、神聖視してしまったせいでしょうか?」(同上 2010年05月31日)
>
>
> 「政権を担当するのが自民党政権であれ民主党政権であれ、社民党政権であれ共産党政権で
> あれ、政府というものは国民の生活を向上させるために『国民が雇う使用人』にかわりないはず。
> なのに何故鳩山内閣に限って甘やかすのでしょうか。鳩山内閣のために国民があるのではなく、
> 国民のためになる結果を出してもらうために鳩山内閣を雇ってるのです。あんな最悪の結果しか
> 出せなければ解雇されて当然ではないのでしょうか」(同上)
>
> 上記の水島さんや秋原さんの鳩山擁護論批判、また民主党擁護論批判は、ふつうの市民感覚
> による批判だと私は思うのですが、このふつうの市民感覚の批判が鳩山擁護論者、また民主党
> 擁護論者には通じないのです。まったくクエスチョンというほかありません。「政権交代自体を目
> 的化してしまい、神聖視してしまったせい」としか私にも思えません。もはや鳩山擁護論(次の首
> 相が選ばれれば同首相の擁護論ということに変化するのでしょうが)、また民主党擁護論はパラ
> ノイアの領域に踏み込んでいる感がある、というのが私の診断です。
>
>
> 東本高志@大分
> taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
> http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi
>
>
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