[CML 004358] 東急不動産の小日向マンションで建築確認に不備=東京・文京
Hayariki
hedomura2 at hotmail.co.jp
2010年 6月 2日 (水) 19:43:34 JST
【PJニュース 2010年6月2日】東急不動産は2010年5月23日付で、東京都文京区小日向4丁目の新築分譲マンション計画「(仮称)小日向プロジェクトII」の建築確認申請を取り下げた。東京都から北側斜線・第3種高度の制限区域において、建築確認の不備の指摘を受けたことが理由である。同日から建築工事を中断している。これらは5月29日付の近隣住民向け文書「「(仮称)小日向プロジェクトII」新築工事 工事中断について」で明らかになった。
「(仮称)小日向プロジェクトII」は東急不動産による複合開発の一環で、建設地は春日通りに面する。施工は鹿島建設東京建築支店、設計は野生司環境設計、アークロード一級建築士事務所で、竣工予定は2012年とする。同じ開発街区では新築分譲マンション「ブランズ文京小日向 レジデンス」の建設が先行しており、こちらは2010年7月竣工予定である。
「(仮称)小日向プロジェクトII」の問題は隣接するレクサス小石川販売から空中権を購入して高層マンション(100m規模)を建設する点にある。このために近隣住民からは「レクサス・マンション」とも呼ばれている。高層マンション建設に対しては、住民団体「春日通りの街並みと生活環境を考える会」をはじめとして、近隣住民らによる反対運動が起きている。
反対運動では空中権や連坦制を名目に本来ならば建設できない高さのマンションが建設され、周辺から突出してしまうことを問題視する。袋小路の奥の空地利用などを念頭とする連坦制を利用して、大通りである春日通り沿いに高層ビルを建設することは制度の濫用であると主張する。
文京区には教育機関や寺社、墓地など容積率の余った土地が多いため、連坦制の悪用が許されるならば高層ビルが乱立する危険もある。その点で反対運動は建設地周辺だけの問題ではない。また、高層建築による風害も指摘する。
近隣住民は「(仮称)小日向プロジェクトII」に対する建築基準法上の疑問点を東京都に問い合わせ、東急不動産側にも回答を求めていた。その中で建築確認申請が取り下げられた。確認申請の取り下げについて、「春日通りの街並みと生活環境を考える会」では会報で「彼らは違反建築物を建てようとしていたことを認めたことになります」と評する。
今回の工事中断について、東急不動産側は2010年6月12日19時から文京区立アカデミー茗台にて説明会を開催する予定である。【了】
林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://hayariki.weebly.com/
http://www51.tok2.com/home/hayariki/
市民メディアHAYARIKI
http://hayariki-d2.r-cms.jp/
CML メーリングリストの案内