[CML 004332] パレスチナ医療協会のメルマガ

森田 thepauls at jcom.home.ne.jp
2010年 6月 1日 (火) 18:13:43 JST


森田麻里子です。
下記を転送します。
***************************

■□ ニュース速報 □■


ガザ沖65kmの公海上で、イスラエル海軍がガザへ向かう自由ガザ運動の船団を襲
い、10人以上が死亡、負傷者多数を出した。6隻からなる船団には医療品やセメン
トなどガザへの支援物資1万トンが積まれていた。ノーベル賞受賞者やヨーロッパの
国会議員数人を含む、50カ国、600−700人が乗船していた。
主船のマビ・マルマラ号(トルコ客船)から撮影された映像では、武装したイスラエ
ル兵が船に乗り込み、ヘリコプターが頭上を旋回しているのが認められた。
同船に乗船していたアル・ジャジーラの記者によれば、イスラエル軍は実弾を使用し
た。同記者によれば、白旗が掲げられ、同乗者から実弾の発射はなかった。
同記者からの通信が途絶える前に、ヘブライ語で「全員、しゃべるな」という声が
はっきり聞こえた。

各船はイギリス、アイルランド、アルジェリア、クウェート、ギリシャ、トルコから
集まり、船団はキプロス沖を5月30日に出発していて、31日朝にはガザに到着の
予定だった。船団はイスラエルに拿捕されたのち、31日夕刻、ガザ北方のアシュ
ドッド港に連れ去られ、船内の捜索を受けている。

ネタニヤフ・イスラエル首相は、イスラエル兵が棍棒で打たれナイフで刺された後の
自己防衛のためであったと述べた。船団の乗船者は、イスラエルが船に乗り込みなが
ら銃を撃ってきたと語った。


エルサレムや西岸のラマッラ、ナブルス、ベツレヘム等の都市で数千人規模の抗議行
動がおき、イスラエル軍と衝突した。ガザでも数千人規模の抗議行動がおきた。
テル・アビブでは数百人のイスラエル人が国防省前で抗議行動をした。船団が曳航さ
れたアシュドッドでも抗議行動があった。
ベイルートでは10万人の抗議行動があり、パリでは数千人の抗議行動があった。
ロンドン、カイロ、マドリード、ブリュッセル、バグダッド、テヘラン等世界各地で
抗議行動が起きている。


-----各界の反応-----

●イスラエル国内のパレスチナ人を代表する「イスラエ ル・アラブ市民委員会」は
31日、全国でゼネストを呼びかけた。

●オバマ米大統領
6月1日にネタニヤフ・イスラエル首相と会談予定であったが、同首相がそれをキャ
ンセルし、急遽カナダからイスラエルへ戻った。オバマ大統領は同オバマ大統領は同
首相に電話で、事態をしっかり把握するよう話した。

●ハニヤ首相(ガザ)
ガザと西岸で全面的なストライキに入るよう呼びかけた。
イスラエルの行為は野蛮な行為だと非難し、国連安保理、アラブ連盟、イスラム会議
に緊急に会議を開くよう求めた。国連へは「カルテット」から離脱するよう求めた。
アッバス大統領へは、イスラエルとの(間接)交渉を全面的にストップするよう求め
た。
ガザ政府は5月31日を「自由の日」(the freedom day)と定めた。

●アッバス大統領
3日間喪に服すことを公式に宣言した船団への攻撃は人道に対する犯罪だ。国連にこ
の事態に取り組むよう要求した。

●ファイヤド首相(西岸)
イスラエルは予想をはるかに越えたところへ行ってしまった。イスラエルの攻撃は、
国際的誓約と規範に対する犯罪だ。

●アラブ連盟
アムル・ムサ事務局長は6月1日に本部(カイロ)で緊急会議を招集した。
「テロ行為」であり犯罪だと激しく非難した。

●トルコ・スペイン・デンマーク・ギリシャ・スウェーデンは各国に駐在するイスラ
エル大使を召喚し、抗議した


●トルコ
死者の多くはトルコ人と見られ、トルコとイスラエルの関係が急速に悪化している。
約1万人のデモ参加者がイスタンブールのイスラエル領事館に押し寄せた。
トルコ外相は、受け入れがたい事態だ、今後起こる事をイスラエルは覚悟せねばなら
ないと声明を発した。

●ブラジル外相、レバノン首相、EU27カ国の在イスラエル大使、中国外相、アイル
ランド外相はそれぞれ、イスラエルの行為を受け入れがたいとして抗議の意を表し
た。

●イギリス外相
このような方法でガザへ行くことは、危険であると前から忠告していた。一方イスラ
エルは自制をもって、国際的制約のもとで行動することが必要なのは明らかだ。ガザ
への援助物資は制約を受けず、検問所を通過させるようイスラエル政府に求める。

●ドイツ外相
事実関係に関する情報を収集していると控えめな対応。

●イラン大統領
シオニスト体制による非人道的行為だ。

●ヨルダン
ヨルダン外務省はイスラエル代理大使を呼んで抗議した
●エジプト
イスラエル大使を呼び、イスラエルにガザ封鎖の解除を求めた。

●UNRWA
非生産的で受け入れがたいガザ封鎖を解除するようにという国際社会の要求にイスラ
エルが留意していれば、今回の悲劇はなかった。

(出典)BBC, アル・ジャジーラ、Haaretz, Ma'an news, IMEMC,
Today's Zaman(トルコWeb) ,毎日

日本パレスチナ医療協会
Japan Palestine Medical Association (JPMA)
発行人:奈良本英佑
編集人:奈良本英佑・長沢美沙子・森和信
E-mail : jpma at keb.biglobe.ne.jp
Home Page :  http://www7b.biglobe.ne.jp/~jpma/
TEL: 090-2167-4802
住所:〒272-0816 千葉県市川市本北方2−6−5




CML メーリングリストの案内