[CML 005028] 「民主党大敗」をマスメディアの責任と見る論について

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 7月 21日 (水) 14:13:57 JST


あるメーリングリストで今回の参院選での「民主党大敗」を菅首相の消費税発言をめぐってマスメディア
の政治部が大騒ぎした結果、すなわち「民主党大敗」はマスメディアに責任がある、と見る意見がありま
した。以下は、その意見に対する私の反論的応答です。これも転載させていただこうと思います。

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マスメディアの報道が「今回の民主党大敗」に大きく影響していること自体は否定しませんが、○○さん
のご認識は少し違うのではないか、と思います。

マスメディアが菅首相の「消費税発言をめぐって大騒ぎし」たことは確かですが、その「大騒ぎ」の中心
は同首相の「発言のブレ」を問題にするものでした(マスメディアの報道の大勢は消費税増税やむなし
=賛成の立場からのものでしたので、消費税増税自体についてのマスメディアの菅批判はありません
でした)。そして、その菅首相の「発言のブレ」を問題にするメディアの姿勢は、メディアの大きな役割の
ひとつが“ウォッチ・ドッグ(権力に対する監視者)”の役割である以上、私は当然のことにように思いま
す。そのメディアの報道が原因で民主党が仮に「大敗」したのであれば、それはメディアの責任というべ
きではなく、菅内閣及び菅首相の自業自得というべきものだろう、と私は思います。

ところで、今回の参院選に関してマスメディアはすでに問題は終わってしまったかのように「普天間基地
問題」を一切報じませんでした。

「参議院選挙のまっただ中だ。しかし、鳩山退陣、菅内閣誕生によって、普天間基地問題は選挙の争
点から消された。一ヶ月前までのヤマトゥの大手メディアの報道は、しょせんは鳩山首相を追い詰めて
『県外移設』を潰すためのものでしかなかった(大半は)。(略)普天間基地問題を参議院選挙の争点
から消すことで、政府も大手メディアも無関心なヤマトゥの国民も、沖縄の『怒り』から目をそらし、『日
本問題』『ヤマトゥ問題』から逃げている。なんと卑怯なことか。」(「消された争点」目取真俊 海鳴りの
島から 2010年7月1日付)

「普天間基地問題」をメディアが継続して報道していたならば、私は「今回の民主党大敗」はさらに大き
なものになっていただろうと思います。そういう意味では民主党はメディアに救われているのです。そう
いう視点が失礼ながら○○さんには欠けている、と私は思います。

あなたは「マスメディアが日本の政治を壊している」、また「しかし、政治家の側も弱すぎる」とも言われ
ます。


お尋ねしたいのですが、「マスメディアが日本の政治を壊している」とは民主党政権の政治のことを指
しているのでしょうか? そうであるのならば、私は、民主党政権の政治=日本の政治というのは少し
以上にミスリーディングな等値式というべきであり、かつ「『最低でも県外』と首相自ら公約しながら県
民の心を8カ月間ももてあそび、『辺野古現行案』に回帰するという公約違反の裏切り行為」(琉球新
報社説、2010年6月1日付)に及んだ民主党政権は「壊」れて当然だった、まだまだ「壊れる」べきだっ
たとも思います。

また、「政治家」という表現もミスリーディングな表現というべきだと私は思います。この場合は文脈か
ら民主党の政治家という意味になるのでしょうが、そう書かずにあえて単に「政治家」というとき、民主
党の政治家の非を他の政党の政治家の非に転化することにもなりかねません。一般論ではほんとう
の批判にはなりえないように思います。
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参考:
■「民主党大敗」をマスメディアの責任と見る論について(「草の根通信」の志を継いで 2010年7月21日) 
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/6085152.html

東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi



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