[CML 004988] 7/25、広島 「イラクの今 現場からの証言—バスラの医師が訴える劣化ウラン被害」

Kazashi nkazashi at gmail.com
2010年 7月 18日 (日) 23:23:23 JST


[転送・転載歓迎。重複受信される方、ご容赦くだ 
さい]
               2010年7月18日

「イラクの今 現場からの証言――
   バスラの医師が訴える劣化ウラン被害」

日時:7月25日(日)午後4時~午後6時半
場所:広島平和記念資料館東館地下1階 会議室II
共催:NODUヒロシマ・プロジェクト、ICBUW-ジャパン

***
 7月22~30日、イラク南部のバスラから二人の医 
師、ジャワッド・アルアリ先生とオムラン・ハビブ 
先生が来日されます。イラクでは、がんや先天性異 
常の急増が問題となってきていますが、その一因と 
して、湾岸戦争やイラク戦争で使われた劣化ウラン 
兵器の影響が挙げられてきています。
 アルアリ先生が初めて来日し、広島などで、劣化 
ウラン被害の実態を訴えられたのは、イラク戦争開 
始間際の2002年12月上旬でした。私たちは、こうした 
アピールに応えるため、同月後半、「市民平和調査 
使節団」としてバグダットやバスラの病院・学校な 
どを訪れ、帰国後、劣化ウラン兵器禁止キャンペー 
ンに本格的に取り組むこととなりました。アルアリ 
先生は、イラク戦争後にも二度、三度来日し、2006年 
8月のICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)広島 
大会にもメイン・スピーカーの一人として参加して 
くださいました。
 早いものでイラク戦争から7年、劣化ウラン弾が 
初めて大量に使われた湾岸戦争からは20年近くが経 
過しようとしています。イラクからはるばるやって 
来てくださるアルアリ先生たちの「現場からの証 
言」に改めて耳を傾け、劣化ウラン兵器の全面的禁 
止に向けた、日本内外での取り組みを大きく前進さ 
せる機会にできればと思います。
 皆様、ご多忙かと思いますが、奮ってご参加くだ 
さい。

  :嘉指信雄(NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表)
  :森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務 
局長)

* 連絡先:090-9064--4705(森滝)

――――――――――――――――――――――
プログラム
     :司会・森滝春子

[1]ICBUW-ジャパンから
   1)バスラ疫学調査プロジェクトについて
     :振津かつみ(ICBUW運営委員)
      2)ICBUWキャンペーンの現状と展望
     :嘉指信雄
[2] バスラの病院で起きていること―
    「バスラがん疫学調査」の現状と展望―
1)ジャワド・アルアリ先生:アルサドル教育病 
院、腫瘍専門医、
          「バスラがん研究グループ」 
(BCRG)メンバー。
2) オムラン・ハビブ先生:バスラ医科大学教授(地 
域医療・疫学)医師、
          「バスラがん研究グループ」 
(BCRG)メンバー。

【アルアリ先生・ハビブ先生、来日の経緯】
 アルアリ先生は、バスラのアルサドル教育病院で 
がん患者の治療に携わる中で、1990年代中頃から増 
え始めたがん患者と「劣化ウラン」被曝との関連を 
早くから指摘してこられました。そして、2003年の 
イラク戦争前後から、日本や欧州各国に度々招聘さ 
れ、「劣化ウラン弾」の危険性を、現地の医療現場 
の実態に基づき、国際社会に訴えて来ておられま 
す。 
 また、アルアリ先生は、バスラでの健康被害を明 
らかにしたいと、疫学調査への協力を国際社会に訴 
えました。アルアリ先生の呼びかけに応え、「ウラ 
ン兵器禁止を求める国際連合」(ICBUW)は「核兵器 
禁止国際医師会議」(IPPNW)ドイツ支部とともに、 
2005年から「バスラ疫学調査」への支援に取組み始 
めました。
 オムラン・ハビブ先生は、アルアリ先生などとと 
もに、「バスラ・がん研究グループ」を創設し、バ 
スラでの健康被害の実態の究明に取り組んで来られ 
ています。その結果、登録データに基づいて、過去 
10年間で(1995年と2005年を比較)、バスラでは乳が 
んが3倍以上、その他のがんや白血病も1.5~2倍ほど 
増加していることなどが明らかになっています。
 国連での「劣化ウラン決議」採択(2007年、2008 
年)など、国際的にも劣化ウラン兵器の危険性と禁 
止をめぐる議論が進む中で、2009年にノルウェー政 
府は、「バスラ疫学調査」を支援するICBUWの「調査 
プロジェクト」への資金援助を決めました。それを 
契機に、バスラでの癌増加と劣化ウランを含む「危 
険因子」との関係を調べるための「症例対象調査」 
(ケース・コントロール・スタディ)に向けた準備 
が進められています。
 今後の「バスラ疫学調査」を進めるにあたっての 
科学的問題点を議論し、日本の研究者とも意見交換 
することを目的として、今回、アルアリ先生、ハビ 
ブ先生のお二人を日本へ招聘することとなりまし 
た。大阪、広島、愛知、長野の各地の大学、研究所 
等を訪問する予定です。また、来日の機会に、バス 
ラの現状について、日本の市民の皆さんにもお話し 
して頂き、交流を深めたいと考え、各地で市民集会 
開催をお願いしています。(振津かつみ)

[注:劣化ウランを初めとする様々な危険因子との 
関連に関する科学的研究はこれからの課題ですが、 
ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)として 
は、放射性物質の軍事利用である劣化ウラン兵器 
は、いわゆる「予防原則」の観点からも、また人間 
としての常識的判断からしても、今すぐにも全面的 
に禁止されるべきと考えます。]


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