[CML 002628] J-Flash142: アメリカの保健機関がヴィエケス島について「見直し」を表明

ピープルズ・プラン研究所 muto at jca.apc.org
2010年 1月 13日 (水) 11:19:30 JST


ーー【APA‐Jフラッシュ No.142】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
あまりにも遅い「見直し」に、慎重ながらも「お祝いムード」…。この希望は
打ち砕かないで欲しい!(M)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アメリカの保健機関がヴィエケス島について「見直し」を表明
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アメリカの保健機関は、ヴィエケス島で何十年にもわたって実施されてきた軍
事演習による健康被害はなかったとする2003年の調査を翻した。ヴィエケ
ス島は、プエルトリコの東海岸沖に位置し、元爆撃訓練場で現在は観光地とな
っている。連邦政府の公衆衛生機関、有害物質疾病登録庁(ATSDR)は、
11月13日、アメリカと同盟国がベトナムからイラクに至る紛争に備えて訓練
を行ってきたヴィエケス島における過去の調査を「修正」する意向だと発表した。

アメリカ疾病管理センター(CDC)に属する一機関が2003年に行った独
自の調査では、爆撃訓練場における健康への悪影響は基本的にないという結論
であったが、研究者や全長18マイル(約29キロ)のヴィエケス島にすむ1
万人に満たない住民からはことごとく批判されてきた。ハワード・フルムキン
長官は13日、「健康への影響を究明するのに重要と思われる環境データの欠落
部を確認した」と保健機関のウエブサイト上で声明文を発表した。「この欠落
部により、ヴィエケス島に健康被害がなかったと断定することができなくなり、
さらに疑問をはっきりさせる必要が明らかになった」としている。

フルムキンは、調査の欠落部について明確にしていないが、ATSDRがこの
件を見直すと表明した。また、プエルトリコ保健当局と協力してさらに詳しい
健康評価を行い、ヴィエケス島住民が有害な化学物質にさらされていなかった
かを究明するモニタリングを推奨する予定であると述べた。長年にわたる環境
への悪影響に対する抗議運動と、1999年にプエルトリコ人の民間警備人が
誤爆によって死亡した事故を経て、2003年4月に閉鎖されるまでの数10
年間、ヴィエケス島の海軍訓練場では軍艦と爆撃機による実弾投下が繰り返さ
れたのである。

1980年にボストンからヴィエケス島に移住し、爆撃訓練場に対する抗議運
動を率先して支援してきたロバート・レービンは、この声明に対して、島の住
民も彼自身も「気を緩めてはいないが、お祝いムードにある」と述べた。ヴィ
エケス島の自宅前でレービンはさらに「可能な限りの汚染除去と、人々が最高
の医療を受けられるようになることを願っている。希望が持てる声明であった
し、この島は本当に助けを必要としているのだから」と語った。

4月ニュージャージー州の民主党下院議員スチーブ・ロスマンは、独立機関に
よる調査・報告が明らかにしたヴィエケス島の健康危機の記録に基づき、再調
査の依頼を連邦政府の保健機関に対して行い、これにより同機関が過去の調査
を再検討した。軍は、ヴィエケス島に、ナパーム弾、劣化ウラン弾、枯葉剤を
含む何百万ポンドの爆弾や、ロケット弾や大砲の砲弾を投下してきた。現在は
魚類野生生物局の保護区となって観光にも力が入れられるようになり、元爆撃
訓練場では何千という不発弾薬の除去が2005年に始まっている。過去およ
び現在のヴィエケス島住民約7000人が、爆撃訓練場に関係する健康被害に
対して数十億ドルの賠償金を求める訴訟を連邦裁判所に申し立てている。
───────────────────────────────────
出典:世界反基地ネットワークブログ(2009年11月14日)
翻訳協力:T.M.(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:HSナオコ 監修:APA‐Jデスクチーム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 翻訳ボランティアいつでも大募集
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
 APA‐Jニュースフラッシュの翻訳を手伝って下さる協力者、いつでも募集
中です。我もという方はこちらまで → ppsg at jca.apc.org
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


CML メーリングリストの案内