[CML 003085] Re: 三井環講演会
田口
hantenno at m10.alpha-net.ne.jp
2010年 2月 22日 (月) 14:01:45 JST
田口です。
2845号で大畑さんが御案内なさった三井 環さんの講演会のことを
「新型労組 平等」の田中さんが書いておられます。下に貼り付けます。
■あっきゃんの解放ネット■
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★独断的集会見聞録その1〜三井環講演会
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2月19日、アジア記者クラブが主催する三井環講演会へ出かけて行った。
講演会の前宣伝は下段に貼り付けておいたので参照してほしい。
このところ寄り合いがたて込んで、ほぼ24時間営業のタクシー運転手の体には
きついので行くつもりはなかったが、場所が3・1朝鮮独立運動にゆかりにある
場所と知って行くことにした(10階に資料室がある)。
●右翼の頭目と抱擁する三井氏
「検察には小沢幹事長を攻撃しないといけない理由がある」というタイトルだが、
そんなこと話したっけ?という感じ。それより衝撃的なシーンが、講演が始まる
直前にほんの一瞬、展開された。目撃して???と感じた方も多いだろう。
一目見て右翼の頭目とおぼしき人物と三井氏が聴衆の眼前で抱擁し、握手を
交わしたのだ。
その人物は紺の袴姿に、大正時代を髣髴とさせるマントと山高帽、さらには右手に
軍刀を引っさげて、会場に現れた。たとえ軍刀がおもちゃだったとしても、明らかに
銃刀法違反容疑で逮捕されてもおかしくないいでたちだが、一体ここまでどうやって
“侵入”してきたのか… そして法の番人だった三井氏がそれを咎めるどころか、
抱擁するとは…
異様な姿をいぶかる聴衆の視線を知ってか知らずか、その人物は中央通路を
ゆっくりと軍刀を杖代わりに最前列まで歩き、振り返ると今度は最後列まで
これまたゆっくりと、辺りをヘイゲイするように、また手下の参加状況をチェックする
かのように歩く。
現に私の前に座っていた青年は、立って深々とお辞儀をしていた。
さらにその人物は別の通路をまたまたゆっくりと最前列まで歩むと、講演を前に
待機していた三井氏と抱擁し握手した。
一体、どんな関係なのか…
そんな疑問を抱いたのは私一人ではあるまい。
そういえば、三井氏はでっち上げだと言っているが、彼が公安部長時代、右翼と
つるんでマンションを落札し、これに関する嫌疑で逮捕されたことは周知のことだ。
また公安自体が右翼との関連を取りざたされる部署である、とそんな点に思い
至らざるを得ない。
私は、変節を悪いことだとは思わない。ましてアチラからコチラへの変節なら歓迎も
する。おそらく、今回、森広さんが講演会を開いたのもそうした心理が働いたのだろう。
人間の考え方や生き方というものは、案外簡単に変わるものだ。三井氏の場合も
初めは人事に関する私憤から出発したと言う。それも可だ。
動機はともあれ、その行動に伴い、思想が変わるということはよくあることだし、
悪くない。
ただし、変節する以前の自分を総括するということは絶対に必要だ。
三井氏は講演会の初めにこういった。
「この会場には左翼から右翼までさまざまな人々がいる。考え方はさまざまだが、
“反権力”の点で一致している」と語り、聴衆をうならせた。
しかし、はたしてそうだろうか。
右翼は、反権力だろうか?
●権力者としての過去の自分を総括すべき
そこで、というわけではないが、私は、配られた質問票にこんなことを書いた。
“あなたは「中に入れば流される」と、在職当時、裏金作りを認め、決済したことを
正当化するともとれる発言をしたが、それを悪いことだとは思わないか”
と。
身も蓋もない質問である。冷や水をぶっかけるような質問である。
こんな質問をしたのは私だけだ。
しかし私としてはこれでもずいぶん遠慮している。
本当に聞きたかったのは、検察庁は首になったのか?今の身分は?給料は?
退職金は?ということなのである。
なぜそんなことを訊きたかったかといえば、「内部告発」の難度が明らかになるし、
彼がおこなったという「内部告発」の価値を図る物差しになるからである。
しかしそれではあまりにも単刀直入すぎるから上記のような質問で、上品に訊いた
のである。
しかし、それに対する答は「中にいると難しい」と繰り返しただけだった。
その答を聞いて私は“ああ、この人は単なる現実主義者なんだな”と思った。
彼には何の主義主張も信念もなかったし、今もないのだ、と。
彼自身が言うように、それは単なる私憤から出発したことであって、それ以外の
何物でもないのだな、と。
いや、それでもいい。今後、新しい仲間と付き合うに従い、新しい価値を獲得し、
目覚めていけばいいし、それはありえないことではない。
しかし、そのためには、過去の自分がどうだったか、何をやったかをつまびらかに
する必要があるのではないか。それでなくては、本当の理解者、支援者は出て
こないし、コチラ側には来れない。「説明責任」とまでは言わないが、ぜひ説明して
ほしかった。
彼は今は「反権力」をかざしているが、職業人生のほぼすべてを「正権力」の側で
過ごしたのである。その権力の側にいた当時に、私憤で逆上し、権力側の弱みで
ある裏金作りを暴露したら、マスコミが騒いでくれて、左翼が応援してくれるように
なったというだけのことなのではないか?
つまり、正権力の側から反権力の側に乗り換えただけなのだ。
彼は言う。
「検察の正常化は、私一人ではできない。国民みんなの後押しが必要だ」と。
言い換えれば、私を象徴として担ぎ上げてくれ、ということだろう。
しかし、しっかりと過去の自分を総括し、新しい価値観を獲得しようと意識しない
人物を“反権力”の象徴として担ぐことは、私にはできないし、世間一般の理解を
得ることもできないだろう。そのような欺瞞を人々は、瞬時に嗅ぎ分けるからだ。
●講演会の段取りはまずまず
三井氏の講演内容や前宣伝がどこまで実現したかという点ではあまり評価
できないが、講演会そのものとしては成功したといえる。
第一に、参加者数が定員120名のところ、少なくとも150名は来た。これは三井氏の
出所後初の講演という企画のよさが奏功した。
また時間配分もよかった。
三井氏の講演そのものが1時間強で、残り50分ほどが質疑応答に充てられたのは
よかった(三井氏にあれ以上話されたらウンザリだった)。
私の身も蓋もない質問票を、困り果てて「内容をそのまま読みます」と困惑しながら
ではあるが取り上げてくれた森広さんの司会もよかった(森広さんは良い声してる!)。
★総合評価点
集会見聞録では、左翼系集会のますますの発展を祈念する立場から、集会の
出来不出来を点数化するという暴挙(?)を敢えて試みます。
もとより、私の独断と偏見に満ちた評価であり、真面目な活動を点数化するなど
とんでもないという声も十分に予想されますが、あまり肩肘張らず、酒の肴にでも
していただければ幸いです。
各項目10点、可もなし不可もなしは5点。満点は100点。
なお、独断とはいえ、参考までに一応の評価基準を以下に記載します。
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(準備段階での評価)
・開催趣旨のわかりやすさと本番との一致度…3点
・告知文の適正さ…………………………………3点
・タイムリーさ……………………………………10点
・配役(※1)……………………………………6点
・賛同者数…………………………………………5点(※2)
・参加費(※3)…………………………………6点
(本番での評価)
・熱気………………………………………………5点
・時間配分…………………………………………8点
・意見交換(※4)………………………………8点
・参加者数(※5)………………………………9点
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総合評価点…………………………………………63点
※1 パネリスト、後援者、司会などの評価。必ずしも有名人が高得点とは限らない。
※2 講演会などは賛同者数が評価の対象とはなりにくいので5点とした。
※3 安いほど高得点。今回の参加費は安いとはいえないが、講演内容全文を
後ほど無料で郵送するというサービスはよくがんばっているので6点とした。
※4 ゲストらと聴衆との意見交換が多いほど高得点。
※5 数の多さには比例しない。いわば満干率。
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〒175-0082
東京都板橋区高島平5-5-10 プラザ・ドゥ・ガロンヌ A-107
新型労組 平等 世話人 田中 昭(あっきゃん)
080-3387-0337
http://byodo.jp
akkyan2 at softbank.ne.jp(携帯)
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森広@アジア記者クラブ(APC)です。
■2月19日(金)
「検察には小沢幹事長を攻撃しないといけない理由がある」
三井環・元公安部長、出所後初講演
http://apc.cup.com
■2010年02月19日(金)18:45〜21:00
■在日本韓国YMCA 9階ホール(水道橋駅、神保町駅、御茶ノ水駅)
<http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/map1.htm>
■先着120名(座席数)
■参加費:会員・学生1000円、ビジター1500円、年金生活者・生活にハンディ
のある方(自己申告)1000円
■ゲスト 三井環さん(元大阪高検公安部長)
「けもの道」。後藤田正晴元法務大臣が戦後最大の検察疑獄になりかけていた
事件のもみ消しを検察首脳に懇願され、要請を受け入れた選択肢を形容した言
葉だという。2001年、後藤田事務所に時の原田明夫検事総長と松尾邦弘法
務事務次官が駆け込み、検察の裏金作りで刑事告発された大阪地検加納駿亮検
事正の事件のもみ消しを依頼したことは業界内では広く知られている。この事
件の翌年4月22日早朝、鳥越俊太郎氏の番組『ザ・スクープ』で検察の裏金
作りの実態を内部告発するために自宅を出た三井環大阪高検公安部長が逮捕さ
れた。朝日新聞が翌日の朝刊1面トップに検察現職幹部による裏金内部告発の
予定稿を組んでいたという事件だ。あれから8年。2月定例会ゲストに、1月
18日に静岡刑務所を出所したばかりの三井環さんをお招きして、自らの口封
じ逮捕と懲役刑への反撃、告発されれば検察幹部70名が懲戒免職になってい
たといわれる「けもの道」に至る経緯、検察の裏金作りの実態、自民党との癒
着から繰り返されてきた国策捜査のカラクリを明らかにします。さらに小沢民
主党幹事長への執拗なまでの検察の攻勢が、取り調べの可視化や裏金作りの露
見に危機感を覚えた検察の焦りの表れだという自説まで、余すことなくお話し
ていただきます。
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----- Original Message -----
From: "吉川ひろし" <h-yosikawa at jcom.home.ne.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Thursday, February 18, 2010 12:12 AM
Subject: [CML 003023] 三井環講演会
> 皆様へ
>
> 以下の講演会を開催します。
> 皆様のご参加をお待ちします。
>
> (記)
>
> 名称:三井環氏(大阪高検・元部長)が語る・・・
> 「これが検察の実態だ!」
>
> 日 時:2010年2月28日(日)午後3時〜5時
>
> 場 所:「無所属市民の会」明原事務所
> 千葉県柏市明原3−8−8 シャトル明原1F
> 電話・FAX 04−7106−5543
> ※柏駅西口から徒歩8分 柏中学校近く
> http://members.jcom.home.ne.jp/casc/
>
> 参加費:一般(1,000円)、「無所属市民の会」会員(無料)
>
> 講 師:三井環氏(みつい・たまき)
> 1944年生まれ、中央大学法学部卒、司法試験合格
> 1972年 検事任官
> 1999年 大阪高検・公安部長
> 2001年 検察庁の裏金問題を内部告発する
> 2002年 ザ・スクープ(鳥越俊太郎)のTV収録の当日に逮捕される
> 2010年 1月18日 静岡刑務所から出所
>
> 《経歴等の詳細》 ↓
> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E7%92%B0
>
> 申し込みは・・・吉川ひろし(千葉県議・無所属市民の会)に2月26日までに
> 下記のメールでお申し込みください。
> h-yosikawa at jcom.home.ne.jp
>
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