[CML 002994] 【長崎】小説『軍艦島』刊行記念対話集会のご案内
たぬ涼
tanu at h7.dion.ne.jp
2010年 2月 15日 (月) 23:36:19 JST
皆さま
長崎港に浮かぶ廃虚の島として有名な端島、通称「軍艦島」は、昨年から
一般の方々も上陸し、見学ができるようになりました。
炭鉱産業と共に発展し、共に寂れていったこの島にはまた、戦時中強制連行
され、過酷な労働を強いられた、朝鮮人や中国人労働者の存在がありました。
いわば軍艦島の歴史の陰の部分ともいえるこの事実と、この島に生きた人々
を描いた小説『軍艦島』の日本語版刊行記念に、著者の韓水山さんをお招き
しての、対話集会が開催されます。
ぜひ多くの方、お越しください。
参考ページ:
http://www.d3.dion.ne.jp/~okakinen/2kai/hasima.html
(以下、案内より)
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小説「軍艦島」刊行記念対話集会
韓水山さん(作者)& 川村湊さん(監訳)
植民地下朝鮮より長崎へ連行され、過酷な労働を強いられた朝鮮人労働者の苦
悩を描く渾身の小説「軍艦島」。待望の日本語版刊行を記念し、作者・韓水山
さんと、監訳を担当された川村湊さんとの対話集会を開催します。
韓水山 ハン スサン
1946年韓国江原道生まれ、作家。1972年に作家デビューし、91年「他人の顔」
で韓国で最も歴史のある「現代文学賞」を受賞するなど、数々の文学賞を受
賞。81年、小説「欲望の街」の中で当時の権力者を批判し、弾圧を受ける。
88年に来日し、東京に4年間滞在する中、韓国・朝鮮人被爆者の実態を知り
90年に初来崎。韓国中央日報に93年から端島を舞台とした小説の連載を始め、
2003年に「軍艦島」(原題は『カラス』)を完成させる。
川村湊 かわむら みなと
1951年北海道生まれ、文芸評論家。80年「異様なるものをめぐってー徒然草
論」で群像新人文学賞。82年から韓国東亜大日語日文学科で教え、その後母校
の法政大学で教鞭を執り、現在国際文化学部教授。04年「補陀落観音信仰への
旅」で伊藤整文学賞、08年「牛頭天王と蘇民将来伝説」で読売文学賞。その他
著書として「戦後文学を問うーその体験と理念」(岩波新書 95年)「狼疾正
伝 中島敦の生涯と文学」(河出書房新社 09年)など多数。
日 時:2月22日(月)18:30〜20:30 開場18時
場 所:長崎県教育文化会館 長崎市筑後町2-1
参加費:一般1000円 学生500円
主催:長崎純心大学 095−846−0084(担当・長野)
NPO法人岡まさはる記念長崎平和資料館 095ー820ー5600
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