[CML 002975] Re: 在特会のマスメディアへの恫喝について〜「在日外国人の差別を許さない! 2.12北九州市民集会」に参加して考えたこと

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2010年 2月 14日 (日) 21:46:25 JST


前田 朗です。
2月14日

東本さん

ご報告、ありがとうございます。

北九州の翌日は福岡市で同じ趣旨の話をして、本日、東京に戻りました。


> 
> このほかにこれも前田さんから聞いて知ったことですが、 この時期、朝日新
聞は在特会問題
> に関して、 同会会長の発言を一面に写真つきで紹介するというきわめて反ジ
ャーナリスティッ
> クな記事を掲載していたようです。 上記の東京新聞や共同通信の例とはまる
で逆のケースで
> す。 前田さんは上記の基調報告で「両論併記の形をとれば、ヘイト・クライ
ム集団を持ち上げ
> ても平気という編集姿勢だ」と朝日新聞の報道姿勢を強く批判しました。 さ
らに前田さんは同
> 朝日新聞と在特会との間にはなんらかの許されざるべき取り引きがあったので
はないか、 と
> いう推察を述べました。最近の朝日新聞の姿勢を見ればありうることです。


すみません。若干補足です。

1)手元に朝日の記事を持っていなかったため、日付等を省略しました。私の文
章でも同様です。問題の朝日の記事は、昨年12月の同じ時期ではなく、もう少
し前のものです。朝日の夕刊で「人」を取り上げている特集連載記事のひとつで
した。在特会会長の全身像の大きな写真つきで、言いたいことを言わせているも
のです。

2)上記の「取り引き」については、あくまでも私の推測です。ウラは取れてい
ません。ただ、そうとでも考えないと理解できない記事であった、ということで
す。



> 
> 大阪毎日放送は在特会の面談申し入れという名目の恫喝行為を毅然と拒否し 
(前田さんに
> よれば担当者がジャーナリスト魂のある人だったらしい、です)、そのため同
会は同放送局の
> 本社前の路上で抗議集会なるものを開かざるを得なかった模様ですが、東京新
聞の場合は
> 編集部の責任者が在特会との面談を受け入れた模様です。 しかし、 それはも
ちろん面談と
> 呼べるレベルのものではなかったでしょう。 東京新聞に対する同会の恫喝行
為のありさまは
> 上記の動画から推して知るべしです。 前田さんによれば、 東京新聞の編集部
も相応に毅然
> と対処したものの、くだんの記事を書いた記者は今後同様の記事を書き続ける
ことは困難だ
> ろう、ということでした。


1)東京新聞への在特会の抗議行動は12月19日午前中に行われました。同日
夜に私たちが飯田橋で在特会批判集会を開いたので、よく覚えています。東京新
聞社前行動も彼らのウエブサイトに写真が掲載されていました。

2)私は確認していませんが、知人の話では、東京新聞記事が、在特会の抗議行
動の後に東京新聞のウエブサイトから消えたとのことです。もっとも、消える前
にどのように掲載されていたか確認できていません。私が持っているのは紙媒体
の記事だけです。

3)「今後同様の記事を書き続けることは困難だろう」というのは、やや先走り
の話だったかもしれません。私が言おうとしたのは、「在特会の恫喝によって、
同様の記事をかけないようになっては困るから、市民がメディアを支える必要が
ある」ということで、その流れの中で話したので、いくぶん強く言い過ぎたかも
しれません。すみません。




また、共同通信の場合は、くだんの記事を書いた記者は、前田さんの
> よく知っている人で、やはりジャーナリスト魂のある信頼のおける人物ですが、
 それでも記事
> は無署名記事にした。在特会の復讐を懸念してのことだった、といいます。



記事は無署名ではありません。署名記事の形で公表されたのですが、「ネット上
で転送する場合には署名を消してほしい」との留保つきだったのです。そして、
共同通信のウエブサイト上で探してもこの記事は見つかりませんでした。幾つか
の地方紙にはちゃんと掲載されました。


なお、今年1月14日に西宮での在特会による水曜行動への暴力的妨害行動につ
いて、関西では報道されたかもしれませんが、首都圏では私の見た限り報道され
ていません。ネット上ではさまざまな情報が流れましたが。

こういうことが各地で続いているので、市民がネット上で情報収集、情報交換し
て、在特会の暴走の全体像を明らかにして、その上でマスメディアにもがんばっ
てもらわなくてはなりません。



> 
> 上記いずれの場合にしても、 この在特会のメディアへの恫喝と暴力は、言論
機関の暴力へ
> の屈服が日本が戦争の道へとまっしぐらに突き進む端緒となった戦前のあの白
虹事件 (大
> 阪朝日村山社長襲撃事件)を私に想起させます。 いま、マスメディアは、戦
前の経験を顧み
> て、右翼、在特会の暴力にメディアとして団結して対峙するべきときがきてい
る、 と私は思い
> ます。いまのマスメディアにそれが期待できないならば、私たち市民がメディ
アをサポートして
> 右翼、在特会の暴力に対峙させるべきときがきている、と言い換えてもいいで
す。
> 

そうですね。


インターネット上では愚劣な人種主義と人種差別がはびこり、それが現実社会に
あふれ出てきています。しかし、インターネットは人種主義や人種差別に反対し、
克服していくための重要な武器にもなります。人権と平和のためのインターネッ
ト活用が重要です。

ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。






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