[CML 002932] 在韓米軍について
YAGI.ryuji
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2010年 2月 9日 (火) 21:26:32 JST
CMLのみなさん、こんばんは。
八木隆次です。
さとうけいこさんの書かれた、韓国の米軍基地について、補足をします。
さとうさんが[002913]で書かれた、
「韓国は、アメリカとも合意の上で、米軍基地を国内から無くしています」という表現はいささか大げさだと思いますが、
在韓米軍の兵力ならびに基地は、韓米政府の合意で縮小されています。
手元にある資料を見ると、在韓米軍は以下のように変化しています。
2000年11月31日現在 36,171人
2008年11月31日現在 24,655人
また米軍基地は、以前は100か所以上ありましたが、
2007年9月の時点では87か所です。
日米政府間でも2003年以来、在日米軍の見直し=米軍再編が協議されていましたが、同様に韓米政府間でも在韓米軍再編が進みました。その結果、02年と04年の基地移転協定で、一定の基地の閉鎖と兵力の削減がおこなわれました。
また同時期に進んでいた協議で、それまで米国が保有していた韓国軍の指揮権が、韓国に返還されることも決まりました。
さとうさんは、上記の情報をどこかで聞いて、でもそれがうる覚えであったために、「米軍基地を国内から無くしています」という記憶になってしまったのかもしれませんね。
在韓米軍基地の縮小は、ソウルから38度線の間にあった基地を閉鎖してソウル以南に集中する、そのためにピョンテクなどでは基地の拡大を行う、という面をもたらしました。
しかし米軍基地と兵力の削減を実現した要因が、韓国民衆運動の力と、それを背景にしたノ・ムヒョン政権の政治力であることは間違いないでしょう。
この点は、私たち日本の市民運動勢力が見習わなければならないところだと思います。
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