[CML 002842] Fw: 女性自衛官の人権裁判、いよいよ証人尋問へ
higashimoto takashi
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 2月 2日 (火) 10:52:28 JST
以下、女性自衛官の人権裁判を支援する会からおしらせの転送です。
原告は、自衛隊からの再任用拒否で職を失いながらも、裁判は続いています。
下記の証人尋問予定のうち一番最後の3月4日の裁判が原告本人への主尋問・反対尋問
です。原告にとって最もつらい性暴力被害そのものが中心の尋問となるようです。
これで裁判はあらかた終了となり、細かい補充を経て、結審、判決となります。
下記には以下の資料と文章を転載しています。
1.証人尋問予定
2.女性自衛官の人権裁判を支援する会、女性自衛官人権裁判弁護団事務局長の要請文
3.「自衛官の人権裁判シンポジウム」(3月4日)のお知らせ
4.女性自衛官人権裁判原告 今年も、どうぞよろしくお願いいたします
東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
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いよいよ証人尋問に入ります。「女性自衛官の人権裁判」を支援してください!
(「女性自衛官の人権裁判通信」2010年1月発行より)
〜〜〜〜〜証人尋問予定〜〜〜〜〜〜
■2月4日(木) 10時30分〜12時
被告主尋問・反対尋問
■2月18日(木) 11時〜16時30分
S隊長・O小隊長に対する主尋問、反対尋問
■3月4日(木) 10時30分〜16時
原告本人への主尋問・反対尋問
2008年5月8日、札幌郊外の航空自衛隊基地に勤務していた原告(事件当時20歳)は、
性を蹂躙され人権を踏みにじられた中から、自らの尊厳の回復を求め、現職のまま自衛隊
を相手に裁判を起こしました。弁護団と支援する会は、原告に共感し、たたかいを支えるた
めに全力をあげてきました。全国津々浦々から激励やカンパ、法廷傍聴などの支援が寄せ
られました。心よりお礼申し上げます。
当初、国側は、性暴力について「不知」と答弁し、事実を語らない態度をとりました。ところ
が第4回弁論から一転して、合意のうえでの行為だったと主張してきました。
以来、原告と弁護団・支援する会は、裁判の取り組みのうえでも、職場での日々の仕事や
生活のうえでも、様々な困難に直面しつつ、それを乗り越えてきました。
その甲斐あり、2009年11月16日には、裁判所(3人の裁判官)が、実際に基地の現場
を見に行くという、大きな前進を勝ち取りました。セクハラ事件の審理のために裁判所が自
衛隊基地に入ったのは、全国的にも歴史的にもおそらく初めてでしょう。
そして、今年に入り、集中的に証人尋問が実施されることになりました。
皆様の支援をお願いするとともに、裁判と活動を支えるカンパもお願いします。
2010年1月 女性自衛官の人権裁判を支援する会
共同代表 竹村泰子 清水和恵 影山あさ子
女性自衛官人権裁判弁護団事務局長 佐藤博文
◆裁判はいずれも
・札幌地方裁判所(大通り西11丁目)7階701号法廷(35人ですが、報道席含む)
※2月4日は傍聴の抽選がありません。10時から入廷できますが、前の裁判がありますの
でお静かにお願いします。
※原告の証人尋問に際しての配慮の要請を裁判所にします。
一番最後が、原告にとって最もつらい性暴力被害そのものが中心の尋問となります。
どうすることが一番彼女を支えることになるのか、みんなで考えたいと思います。
◆報告会は、2月4日、18日は、裁判終了後すぐ
・弁護士会館(北1西10)5F 会議室
◆3月4日は、直後の報告会は持たず、
「自衛官の人権裁判シンポジウム」を開催します
・18:30〜
・札幌市教育文化会館(北1西13) 研修室301
これで裁判はあらかた終了となり、細かい補充を経て、結審、判決となります。
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【別添1】
女性自衛官人権裁判弁護団が主催する「自衛官の人権裁判シンポジウム」のお知らせ
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(重複ご容赦)(転送歓迎)
3月4日(木)は、注目すべき2つの自衛隊裁判があります。
1つは、横浜地裁で係属中の海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」のいじめ自殺事件につい
て、札幌地裁小樽支部で艦長の証人尋問が行なわれます(午後1時30分〜3時)。
もう1つは、札幌地裁で係属中の航空自衛隊基地における女性自衛官セクシュアル・
ハラスメント裁判の原告本人尋問です(午前10時30分〜午後4時)。
いずれも、この日で証拠調べを終え、今後は結審(最終弁論)、判決言い渡しとなる
見込みです。
当日は、他の裁判を含め、全国から関係者が札幌・小樽に集結します。折しも、国会
では、自衛隊員に対する人権侵害が多発して救済制度の不備が問題になり、「自衛隊
オンブズマン制度」の創設が検討され始めています。私たちは、この機会に、裁判の交
流と意見交換を行います。ぜひ、自衛隊員の実情を知り、裁判を支援していただきたい
と思います。
★☆ 自衛官の人権裁判シンポジウム ☆★
〜真実を解明し、人間としての尊厳の回復を〜
■日時 3月4日(木)18:30より(開場18:00)
■会場 札幌市教育文化会館 研修室 301
中央区北1条西13丁目 東西線西11丁目駅、1番出口から徒歩5分
■資料代 500円
■内容
1.裁判報告
海自「たちかぜ裁判」弁護団/同支援する会(06年4月提訴)
空自「女性自衛官人権裁判」弁護団/同支援する会(07年5月提訴)
海自「さわぎり裁判」弁護団/同支援する会(08年8月25日勝訴判決)
空自「浜松基地自衛官人権裁判」弁護団/同支援する会(08年4月提訴)
2.パネルディカッション
「これが自衛隊の実態!隊員の人権を守るために何が必要か」
3.今後の活動についての問題提起
■主催 「たちかぜ」裁判弁護団・女性自衛官人権裁判弁護団
■連絡先 女性自衛官人権裁判弁護団(北海道合同法律事務所)
TEL011-231-1888 FAX011-231-3444
札幌市中央区大通西12丁目
なお、
・「女性自衛官の人権裁判」通信
・あわせて新たな署名とカンパのお願い
をホームページにアップしていますのでご覧ください。
http://jinken07.dtiblog.com/
【別添2】
女性自衛官人権裁判原告 今年も、どうぞよろしくお願いいたします
(「女性自衛官の人権裁判通信」2010年1月発行より)
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私の裁判を応援していただいている皆さんに、心からお礼を申し上げます。本当にあり
がとうございます。
私の裁判も2年が過ぎ、次回からは証人尋問となりました。まず国側の証人3人を行い、
最後に私の尋問が行われます。
私への尋問では、この裁判のもっとも重要な性暴力についての尋問も行われます。私
は、自衛隊でも検察でも幾度となくこの性暴力について証言してきました。それを再び話
さなければならないと思うと、つらいものがあります。それだけではなく、国からの反対尋
問を60分も受けなければならないということですので、これまでで一番過酷なものになる
でしょう。
しかし、つらいからといってここで逃げてしまったら、これからも逃げ続けなければいけ
ないと思います。自分のために、証人尋問という壁を越えようと思っていますので、皆さ
んには、傍聴席からではないかもしれませんが見守っていただけたらと思っています。
早く私の平和で安定した日常を取り戻したいと願っています。
昨年3月に任用拒否されたことについて、私は、国に対して、個人情報開示と行政文書
開示の請求を行なっています。決定が先送りされており、まだ開示されていません。私は、
なぜ自分が職場を追われ、加害者が60日の停職で済まされたのか、その理由を知りた
いので、きちんと情報開示してもらいたいと思っています。
私は、支援者の皆さんに支えられて、昨年6月から札幌市内で働いております。職場は
女性が多く、裁判をしていることを知っている人もいますが、平等に接してもらっています。
同僚と食事に行ったり遊びに行ったりしています。私にとっては、初めて「OL生活」です。
通信制の大学は、今年4月で4年生となります。いまは、今年行なう社会福祉実習のた
めの相談援助演習などをしています。演習では、学生がワ−カ−とクライエントに分かれ
て、介護の問題から会社でのリストラ、いじめ、セクハラ?などの相談演習を生徒同士で
やっています。友人が出来て一緒に勉強することがとても楽しいです。
私は、北海道の冬も今年で4回目なので、だいぶ慣れました。
皆さんのご健勝をお祈りいたします。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2010年1月 原告
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