[CML 002826] 県外移設しかないのでは…
鈴木俊彦
tosihico at u01.gate01.com
2010年 2月 1日 (月) 10:57:51 JST
千葉の鈴木です。
bara様からご丁寧な返信をいただきました。ありがとうございました。
「嬉しい」という表現は誤りでした。基地の移設が嬉しいはずがありません。
移設の可能性が出てきたということでつい「喜んで」しまいました。寝ぼけて
いたのかもしれません。申し訳ありませんでした。
県外の移設先は既に米軍基地に苦しんでいる地域でないのが好ましいのですが、
それを言っていると普天間の苦痛や辺野古の不安の解消が遅れてしまいます。
もちろん「普天間基地即時無条件全面撤去」が一番いい方法に決まっています。
しかしその「正論」にこだわっているとやはり普天間や辺野古の解決が遅れて
しまいます。今や普天間基地がアメリカにとって、まして日本にとって必要だ
とは思えません。しかし両政府とそのまま撤去する意思はなさそうです。
普天間の「安全」と辺野古の「安心」こそが、現在の最優先課題だと考えます。
「最低でも県外」と口にした首相が出現しました。この言質を追及して「県外
移設」を実現させるのが、今や最も可能性が高いのではないでしょうか。
「県外移設」を歓迎する民意が「県外」にあるとは考えられません。沖縄県と
それ以外の県との民意が相反するのは「悲劇」です。
私たちはこの「悲劇」を前に距離を置いて見守る、「全面撤去」の正論でもって
権力を批判し続ける、いろいろ立ち位置はあるでしょう。
私は「沖縄の民意」と比べれば「県外の民意」は軽くならざるを得ないと判断
します。逃げたり隠れたりはできません。
私たち「県外人」は、日本の0.6%の沖縄に75%の米軍基地を押し付けていて、
それを放置したまま「米軍基地反対」を言い続けてきました。
沖縄の基地の根拠は安保条約です。沖縄県人はこの条約に責任はありません。
安保は、条約締結の政府を選んだ、あるいは安保闘争に敗北した我々「県外人」
の責任です。
72年までは、沖縄の基地を提案した裕仁天皇や基地を建設したアメリカ政府の
責任でした。しかし72年以降は、私たち「県外人」の責任ではありませんか。
1.30の集会とデモに参加した辺野古の人たちは、「返還」の際に「本土並み」の
基地を期待したと言っていました。当時日本の米軍基地全体の50%を沖縄が引き
受けていました。この負担の軽減を期待したのに、37年を経た今「本土並み」に
なるどころか75%にもなってしまったと言っていました。繰り返しますが、彼ら
は安保条約に支持も反対もできなかった人たちです。
1.30の集会では沖縄はアメリカの植民地だというお話がありました。私はむしろ
沖縄は戦前同様に今なお日本の植民地ではないかと考えています。
米軍基地のせめて99.4%を県外に移設すれば、安保条約は多くの「県外人」にも
可視化されます。それが安保を終了する一番の早道かもしれません。
鈴木俊彦
CML メーリングリストの案内