[CML 005239] すでに死滅した議会制民主主義Re: 選挙・議会に参加すべきか?Re: 沖縄でいよいよ県知事選挙が・・・

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2010年 8月 8日 (日) 16:37:49 JST


資本主義が歴史的に上昇期にあった時代には、労働者階級は議会への参加、あるいはブルジョア諸政党のうち「進歩的」な政党を支持することによって改革をかちとることができました。

資本主義が衰退期にはいるとともに、支配階級は、労働者階級への実質的な譲歩に、同意することができなくなります。議会制民主主義が形がい化し、その実質的内容を失ったのは、それが原因です。共産主義インターナショナル(コミンテルン)第2回大会決議がのべているように、「政治生活の重心は、議会より、完全に且決定的に抜け出した」。

選挙・議会への参加は、もはや資本主義上昇期に有し得たいかなる利点ももたらすことはありません。逆に、参加にはあらゆる難点と危険とが孕まれています。それは特に、いわゆる「労働者」諸政党による議会の多数派獲得を通した、「社会主義への平和的・漸進的移行」の可能性にかんする根強い幻想を維持する危険性です。

衰退する資本主義国家は、社会全体をその支配下に置くまで、みずからを強化することをめざします。これに対して、労働者階級は、自らの階級の革命的暴力をもってのみ対抗することができます。したがって、プロレタリアの独裁樹立は、まずなによりも資本主義国家の上から下までの完全な破壊を意味します。労働者階級が議会を含めた資本主義国家を破壊する義務があるとき、普通選挙権やその他のブルジョア社会の遺跡の上に自らの独裁を樹立する義務があるとき、選挙・議会に参加することは、それを主張する者の意図のいかんにかかわらず、ブルジョア民主主義という瀕死の制度に見せかけの息を吹き込むという結論にいたるのみです。

エンゲルスが、その晩年に、議会を通じたプロレタリアの権力獲得の可能性について言及したことは事実です。しかし、かれは資本主義が衰退期にはいる以前に没しました。資本主義がその衰退期にはいった第一次世界大戦以後のあらゆる経験は、プロレタリアが選挙・議会を通じて権力を獲得することはできないことをおしえています。逆に、選挙・議会は、労働者階級の階級意識を曇らせ、その団結を弱め、労働官僚および労働貴族を通じた労働者支配の武器となりました。



----- Original Message -----
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> 最大の問題は、やはり現在の日米両国政府にある。そんなことは当然です。
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> 一方で、さまざまな問題がありつつも、議会制民主主義を擁護し、そのなかで県民の要求をどう実現していくのか、19世紀の欧州や20世紀初頭のロシアとはまったく状況が違います。
> 
> 議会制民主主義を否定する議論は、結局は暴力による現行の民主主義制度(当然限界はあるが)を否定する議論に行き着かざるを得ないでしょう。
> 
> もういちど、議会制民主主義について論じたマルクス・エンゲルスの著作を再読なさってはいかがでしょうか?


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