[CML 003864] J-Flash149: 米国、サウジ軍との合同演習にて「トライデント」を試験発射

ピープルズ・プラン研究所 muto at jca.apc.org
2010年 4月 28日 (水) 14:50:07 JST


ーー【APA‐Jフラッシュ No.149】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
数の上での核兵器削減をうたいながら、核の持つ威力とその攻撃能力は保持し、
中東での軍事的覇権を手放そうとしない米国。核弾頭搭載可能なミサイル発射
実験は、核実験に変わる核攻撃能力の示威行為となる。     (M)
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米国、サウジアラビアとの合同演習で
   潜水艦発射弾道ミサイル「トライデント」を試験発射
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カイロ発─ある西側の軍幹部によれば、米国は3月31日のサウジアラビアと
の合同軍事演習において、核弾頭搭載可能な潜水艦発射弾道ミサイル「トライ
デント」の発射演習をおこなった。

同幹部はトライデントの発射がサウジアラビア国内で実施されたことを明かし
たが、具体的な位置については口を閉ざし、機密を理由に匿名でインタビュー
に応じた。

米国は、イランがミサイル攻撃をおこなった場合にそのすべてを迎撃するため、
ペルシャ湾岸の同盟諸国でミサイル防衛体制を強化している。イランのミサイ
ル問題はその核開発問題と同様、米国の最大の懸念事項であり、イラン周辺国
も同地域におけるイランの影響力が強まることを警戒している。

ある米国防当局者は、公式にコメントする立場にないとして匿名を条件にミサ
イル発射の事実を認め、発射時期は先週後半であり、デモンストレーション
(示威行動)の一環であったと述べた。

サウジアラビアの首都、リヤドに駐留している前出の西側軍幹部は、米国防総
省ミサイル防衛庁長官のパトリック・オライリー陸軍中将が発射演習に立ち会
っていたとした。

これに先立ち、ロバート・ゲイツ米国防長官は今月初めにサウジアラビアを訪
れ、オバマ政権とイランとの外交交渉が無効に終わったことをサウジ政府高官
に伝え、核開発を理由にイランに対しておこなう経済制裁に広範な支持が得ら
れるよう、影響力のある同国の協力を要請した。

また、イランによる弾道ミサイルの増強を踏まえて、広範な米国の軍事活動の
一環としてサウジの防空・ミサイル防衛能力を拡大し、ペルシャ湾岸地域の安
全保障を促進することについても話し合った。

サウジアラビアをはじめとする湾岸地域の米同盟国はこれまでにもミサイル防
衛関連兵器など数十億ドルにのぼる米製兵器を購入しており、アメリカは同諸
国へのこうした武器の売却を加速することを約束した。
陸上には改良型パトリオットミサイルを配備し、ペルシャ湾海上には飛行中の
ミサイルを撃墜できる軍艦を増やすことで米国は同地域の防衛能力を拡大し、
湾岸の同盟諸国を安心させようと躍起になっている。

元来、航空機を打ち落とすために湾岸地域に配備されたパトリオットミサイル
システムは発射されたミサイルを撃墜できるように改良されている。

もしイラクが核爆弾を手に入れるようなことになればペルシャ湾岸地域では核
武装競争になるだろうとサウジアラビアは以前から警告してきた。核開発は原
子力発電などの平和利用に限られているとのイランの発言は周辺諸国の懸念を
和らげてはいない。

29日、サウジ副国防相のハリド・ビン・スルタン王子は、サウジ軍と米軍の
戦闘機による合同演習がまもなくおこなわれると語った。
                     (サラー・ナスラウィ記)
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出典:[abolition-caucus]メーリングリストより(2010年3月31日)
翻訳協力:さよか(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:タンノワ 監修:APA‐Jデスクチーム
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