[CML 003807] Re: 右であれ、左であれ、バタラー

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 4月 23日 (金) 15:06:04 JST


熊田さん

あるひとりの思想家(著述家)の「内実」の問題はある意味思想の問題というべきであり、思想には
生者、死者の区別はありませんから、「『死者は鞭打たない』のがこの国の伝統」ということはそれ
ほど気にすることではないと思います。問われているのは、ある人を貶めることではなく、あくまでも
ある人の思想の内実の問題です。

とはいえ、ある人が人生を生き抜くとはどういうことか。それがすなわち思想の問題ともいえるわけ
ですが、その中身は複雑であるはずですから、軽々に論じられることではないと思います。

井上ひさしの少年時代の「動物虐待」経験(小さな「動物虐待」経験は多少の違いはあっても多くの
人が子ども時代に経験していることです。そして、そうした経験を通じて「優しさ」というものの大切
さにも気づいていくというのがこれまでの子どもの成長のパターンでした。その小さな「動物虐待」
の経験すらないことがいまの若者たちの一部の「弱者へのまなざし」の欠如の問題とも関係がある
のではないか、という指摘もあります)も、5歳で父と死別し孤児院暮らしを余儀なくされたという彼
の幼い頃の心的外傷とおそらく無関係ではないでしょう。また彼のDVの問題も心理学的見地等々
から検証する余地もあります。

熊田さん

「井上ひさし氏がまぎれもないバタラーであり、動物虐待も行っていたことは、忘れてはならない」
というご指摘はわかりますが、ではあなたはそのことについてどのように考えるのか。自身の見解
を述べることなく、他者の意見のみを紹介する記事を書いてこと足れリとする姿勢は、いささか公
正に欠けるのではない、と私は思います。

批評するためには、まず井上ひさしの著作を読み、関連資料を読み解くというところからはじめる
のが筋だろうと思います。


東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi


----- Original Message ----- 
From: "熊田一雄" <k-kumata at y3.dion.ne.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Friday, April 23, 2010 1:03 PM
Subject: [CML 003806] 右であれ、左であれ、バタラー


> 熊田と申します。
>
> 「死者は鞭打たない」のがこの国の伝統だということは承知していますが・・・
>
> 「右であれ、左であれ、バタラー」
> http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20100413
>
> 熊田一雄(愛知学院大学文学部宗教文化学科准教授)
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