[CML 003729] 道教委の違法、不当な教職員に対する政治活動実態調査とその契機をつくった北教組の特定政党支持の問題について

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2010年 4月 17日 (土) 15:36:00 JST


複数のMLに送信しています。重複ご容赦ください。

北教組の政治資金規正法違反事件を口実に北海道教育委員会が約36000人の道教職員を対象
に教職員個々人の政治信条の洗い出しまで含む政治活動などの実態調査をしていることが問題に
なっています(北海道新聞「ビラ配りやカンパ要請 教員の活動調査詳細に 北教組事件受け道教
委」 2010年4月7日)。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/224835.html

調査内容の項目には「カンパ(選挙以外の日常カンパも含めたもの)を要請されたことはないか」、
あるいは「要請しなかったか」。「学校機材(電話・FAX、印刷機、部屋)を使用しなかったか」「校長
は使用させなかったか」「勤務時間内に組合と交渉しなかったか」「ビラ配りをしたことがあるか」。
そういうことを「見聞きしたことがあるか」、と他人の行為まで尋ねるものまであったといいます。こ
の点については「組合員でない教職員による組合の『実態』の『告発』も狙っている」という指摘もあ
ります。

さらに同調査書には回答を断れば「職務命令を出すことも可能」だと処分をもちらつかせる記載も
あったといいます。この点について道新は「警察に逮捕された容疑者にも黙秘権があるのに、それ
すら許さぬ圧力は尋常ではない」(「卓上四季」、2010年4月9日付)と道教委の強権的な調査のゆ
きすぎを批判しています。まったくそのとおりです。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/225238.html

このような状況について、現地からの情報によれば、「これでは、北朝鮮のようじゃないか」と怒り
の声をあげる校長教頭もたくさんいる。たった1、2人の自民党議員の質問ですぐに学校現場に
指示を出す、道教委の動きに、「天の声が存在しているのか」「おかしいぞ」という校長教頭もいる
とのことです。「昨年秋の公民科授業調査(総選挙時に北海道新聞の社説を授業で使用したこと
に自民党議員が反発し、道教委が実態調査を強行し、授業実施指針を作成すると宣言したもの)
では、法理的に誤りだということが後になってわかり、うやむやにして対応を終わらせ」た、という
北海道の現場教員の指摘もあります。

このような道教委の憲法と教育基本法の精神を踏みにじる違法、不当な行為が許されるはずは
ありません。自由法曹団北海道支部(佐藤哲之支部長)は16日、今回の道教委の教職員の政
治活動などの実態調査は憲法違反に当たるなどとして道教委に中止を要請した、ということです。
さらに要請後、同支部の佐藤博文弁護士は、新聞社の取材に答えて「活動内容を密告させるよ
うな今回の調査は不当労働行為に当たる」というコメントを発表しています(北海道新聞 2010年
4月17日)。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/226564.html

とはいえ、今回の道教委の約36000人もの道教職員に対する違法調査は、北教組の民主党の
小林千代美衆院議員(道5区)陣営への違法献金事件を直接の契機としています。また、同事件
を契機に国会などで教員の政治活動の制限を強化する動きも出ているようです(北海道新聞 社
説 2010年3月23日)。そのような道教委の道教職員、道教組違法調査、また国会での教員の政
治活動の制限強化の動きに口実を与えた今回の北教組の違法献金事件の責任はきわめて大き
なものがあるといわなければなりません。北教組は同教組幹部らの逮捕を「不当な組織弾圧」と
反論しているようですが、その「不当な組織弾圧」という根拠についてはなんら詳細な説明をしよう
とはしていません。しかし、北教組幹部らの逮捕を「不当」と断言する以上、北教組にはその「『不
当』と主張してきた理由を明確にして、積極的に説明責任を果たす責務があ」ります(前掲社説)。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/222085.html

労組と特定政党との「不透明なカネ」のつながりは、財界と特定政党との「不透明なカネ」のつな
がりとともに克服されなければならない現実政治の第一級の政治的課題です。思想信条の違い
のある構成員のいる労組を特定政党の候補者の支持の決定をして選挙に動員するという労組
の強制行為がまかりとおっているという現状とともに、この労組と特定政党とのカネの問題の克
服なしにおよそ公平な選挙活動は期待できない、というべきだからです。北海道の教育界の民
主主義のいまの危機的な状況を北海道の教職員と北教組自らが主体的に回復していくた
めにも労働組合運動の原点に立ち返って上記のことは真摯に考えていただきたいことです。

参考:
■「北教組への狙い撃ち弾圧を許すな!」という主張に疑問を呈す(レイバーネット 2010年3月4日)
http://www.labornetjp.org/news/2010/1267708972492staff01/view
■道教委の違法、不当な教職員に対する政治活動実態調査とその契機をつくった北教組の特定政党支持の問題について
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/2157528.html 

東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi



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