[CML 003651] Re: 映画 『密約ー外務省機密漏洩事件』

田口 hantenno at m10.alpha-net.ne.jp
2010年 4月 11日 (日) 17:16:46 JST


映画 『密約』のページを見ました。
 そうそうたる俳優さんたちがえらい若いなあと思ったら、二十年以上も前に作られた 

映画なのですね。こんな映画があったなんて知りませんでした。
 映画館で広く興行されなかったり、限られた地域に一回だけしかテレビ放映され
なかったりしたのは権力者どもの圧力があったからでしょう。
 原作者の澤地 久枝さんがこのページの 「レビュー」 というところに書いておられる
ものの一部を抜粋します。

●『密約―外務省機密漏洩事件』 という1冊の本に、わたしは日本の民主主義の
悲しい貧困、不毛の精神土壌への怒りをこめました。責任を問われ、裁かれるべきで
あったのは、沖縄返還交渉において米国政府と密約を結び、国会においても欺瞞に
終始した佐藤栄作内閣と外務省首脳であったはずです。しかし、検察側の起訴状に
「ひそかに情を通じ」 「しつように申し迫ったうえ」 云々と書かれた新聞記者と女性 

事務官の個人的問題にすりかえられ、「密約」 はついに不問に付されたまま現在に
いたっています。すりかえを許したわたしたちの側の弱さに、わたしは歯がみする
思いでした。

●テレビドラマの 「密約」 は、ドキュメンタリータッチの爽やかな志高い作品でした。 

明るい美しい画面が印象的でした。心のこりは、系列局の関係で沖縄では放映され
なかったことです。このテーマがすこしも古くはならず、今日的な意味をもちつづけて 

いることに、わたしの痛恨があります。

●西山・蓮見両氏が身柄を拘束されたあと、昭和46年4月14日の「毎日新聞」夕刊に、 

大島渚氏が書いています。
「言論の自由というような抽象的な問題に立戻ってはいけない。佐藤首相の人間的
反応にふりまわされてはいけない。問題は、あくまで佐藤内閣が私たちに何をしたかだ。 

知る権利などというのは自明のことだ。極秘資料のスッパ抜きに次ぐスッパ抜きを!
今こそ日本中を、スッパ抜きした極秘資料でもってあふれかえさせること。……」
このとき、わたしはまだ大島さんと面識はありませんでしたが、心から共感しました。 

大島さんはまだ30代。事態の本質を適確に見抜いています。

●朝日新聞支局襲撃、記者の殺傷という事件に象徴されるように、政治が右旋回する
ときに標的となるのは「言論」です。半歩でも後退すれば、テロリストたちの意図は
達成されます。
問題の本質はなんであるのか、確認し直視しつづける姿勢をいまほど求められている
ことがあったろうかと思います。そのよきテキストとしての映画 「密約」 を一人でも多くの
人々に見ていただきたいと思います。
(抜粋おわり)

 ページの中の 「劇場情報」 には全国各地の上映館と上映開始日が載っています。
連日満席にしたいものです。長崎県には予定がないなあ。佐賀県の5月14日 《のみ》 

というのは淋しいなあ。それでも宣伝しよっと。
 七人の侍の一人、稲葉 義男さんも出ています。
 我が身かわいさで沖縄を二度も捨て石にした元イキガミ様のこともイモヅル式に話題に
なればよいのですが。

> 『密約ー外務省機密漏洩事件』公式ウェブサイト
> http://www.mitsuyaku.jp/

 大畑さん、ありがとうございました。  田口



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