[CML 003596] 多摩川暫定堤防の見直しを求めるお花見交流会開催=東京・世田谷

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2010年 4月 5日 (月) 20:07:10 JST


【PJニュース 2010年4月5日】東京都世田谷区の二子玉川地域で街づくりを考える住民団体が集う「二子玉川の環境を守ろう お花見交流会」が2010年3月27日に続いて、4月3日にも開催された。今回は暫定堤防建設の見直しを求める「二子玉川の環境と安全を取り戻す会」が主体で、多摩川のほとりで開催された。
http://www.pjnews.net/news/794/20100404_5
http://news.livedoor.com/article/detail/4699733/
お花見は棋士・阪田三吉をモデルにした名曲「王将」の歌手・村田英雄と作詞家・西条八十が出会ったとされる桜の木の下で行われた。美空ひばりや島倉千代子ら女性歌手の歌を作詞していた西条は、「女の歌しか書かない」と当初は村田の作詞に難色を示した。しかし、村田の熱心な頼みは西条の心を動かし、戦後初のミリオンセラー「王将」が誕生した。

この出会いの桜の隣には役所広司と渡辺謙が共演した映画「絆」(根岸吉太郎監督)に登場した桜がある。言わば芸能界に由緒ある花見スポットである。すぐ先にはオレンジ色のネットが張られ、殺風景な工事現場となってしまった。桜の木も2009年度中に伐採される予定であった。これに対して、住民の粘り強い運動が桜の木を今日まで守ってきた。

芸能界に縁深い場所ということでヒット曲を用いた説明を許してもらうならば、歌手・中島美嘉が2005年に発表したシングル「桜色舞うころ」のプロモーションビデオでは桜の木を舞台とした人形劇が繰り広げられている。そこには思い出の桜の木を伐採しようとする工事業者に対し、身体を張って阻止するシーンがある。住民の運動は、まさにそのようなものであった。今年も花見を楽しむことができたのは、そのおかげである。

3月27日にはつぼみの状態であった桜も4月3日は見事に咲き誇っていた。花見客や散歩者も多く、「二子玉川の環境と安全を取り戻す会」のメンバーは自然が破壊される暫定堤防建設の問題点を説明し、暫定堤防建設の見直しを求める署名を集めた。これは運動の内部で交流を深めるだけでなく、外部に訴えて運動を広げていくべきという考え方に基づくものである。

前日(2日)は強風が吹き荒れたが、まるで花見に来てもらうのを待っているように花は散らずに残っていた。古来、日本で桜が愛された理由には散り際の潔さが挙げられる。「散る桜 残る桜も 散る桜」(良寛の辞世の句とされる)や「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」(細川ガラシャの辞世)と歌われたとおりである。

しかし、散り際の潔さを是とする美意識が十五年戦争における特攻や玉砕という無謀な行為を正当化するために悪用されたという悲劇も忘れてはならない。むしろ、風雨に見舞われても、一部花びらが散ってしまっても、しぶとく残っている花びらには自然の生命力の強さが感じられる。やがて散ってしまう運命は避けられないが、それでも精いっぱい、花を咲かせ続ける桜に生物としての美しさがある。

工事業者は伐採を控えているだけで、伐採を諦めた訳ではない。しぶとく残っている花びらのように粘り強く運動を続けていくと「二子玉川の環境と安全を取り戻す会」のメンバーは決意を新たにしていた。【了】

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林田力「二子玉川の環境を守ろう お花見交流会開催=東京・世田谷」PJニュース 2010年3月28日
http://news.livedoor.com/article/detail/4684711/
林田力(『東急不動産だまし売り裁判』著者)
http://sky.geocities.jp/hayariki4/book.htm
東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101



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