[CML 001448] 『権力に抗った薩摩人』の感想

Hayariki hedomura2 at hotmail.co.jp
2009年 9月 23日 (水) 17:39:18 JST


 第2に単なる過去の事実として歴史を見るのではなく、現代的意義を問い直す姿勢を有していることである。無力な民衆が信仰を守りぬいたこと
を本書では「日本精神史上の光輝ある存在」と評価する。政治権力による個人の内面への干渉は、日の丸・君が代強制に見られるように決して過去
の問題ではない。それ故に封建社会に権力に抗った薩摩人の存在を積極的に取り上げられるべきとの本書の主張(72ページ)に共感する。
 同時に「かくれ念佛」のような抵抗精神が脈打っていたにもかかわらず、明治維新という支配階級の権力闘争によって近代化が進められたところ
に日本の不幸がある。現代日本でも真の意味で民主主義や国民主権が根付いていないとは指摘されるが、民衆から乖離したところで歴史が語られて
きたことも一因と考える。その意味で、無名の民衆の抵抗を掘り起こした本書の試みを高く評価する。(林田力)
http://www.book.janjan.jp/0909/0909200495/1.php
林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4904350138
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0001030341








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