[CML 001445] 議論の仕方について

maeda akira maeda at zokei.ac.jp
2009年 9月 23日 (水) 12:16:00 JST


前田 朗です。
9月23日

南雲さん
:

>
>この問題は、以前にも「日韓ネット」のMLで取り上げられたと思いますが(01136の投稿参照)、晩年の吉田松陰はそんな単純なことを言ってはいません。思想家を論じるとき、ある成長の時点での言葉を捉えて問題にするのではなく、その人物のその後の発言がどう変わっているかを問題にするべきでしょう。
>

これは無理難題というべき議論です。

「松陰がある時期に朝鮮・中国に対する差別的思想をもっていた」ことを証明す
るためには、証拠一つ指摘すれば充分です。それで話は終わりです。

もし、「松陰が生涯にわたって一貫して朝鮮・中国に対する差別的思想をもって
いた」ことを証明したいのであれば、「ある成長の時点での言葉を捉えて問題に
するのではなく、その人物のその後の発言がどう変わっているかを問題にする」
必要もあります。

しかし、このやり取りの中で指摘されたのは、「松陰がある時期に差別的思想を
もっていたこと」でしょう。誰も「思想家としての松陰の全体像」を問題にして
などいないのですから、「晩年の松陰」が「単純なことを言って」いたか否かは
どうでもいいことです。

他の議論に加わるつもりはありませんが。




CML メーリングリストの案内