[CML 001384] 岡田外相「核先制使用反対」明言と田窪雅文さん講演会案内

杉原浩司(Koji Sugihara) kojis at agate.plala.or.jp
2009年 9月 17日 (木) 19:17:02 JST


杉原浩司です。国連・憲法問題研究会の10月9日の講演会をご案内します。
これに関して、本日未明に行われた新閣僚の就任記者会見(NHK)から、
関連部分をご紹介しておきます。岡田外相の発言は、麻生政権からの明確
な前進であることは間違いありません。

(産経新聞記者)
 日米関係を深めるということですけれども、大臣は従前よりアメリカに
対して、核の先制不使用を宣言するよう求めていくべきだというふうに発
言されていたかと思うんですけれども、今後具体的にそういう点をどうい
うふうに提起していくかということと、仮にその先制不使用を宣言してし
まった場合に、抑止力の信頼性が低下するんじゃないかというような懸念
もあろうかと思うんですけれども、それについて大臣はどのようにお答え
ですか。

(岡田克也外相)
 私の持論は、核を先制使用するということを明言するような国に核軍縮
やあるいは核の不拡散を、特に核軍縮を言う資格があるのかということで
あります。そういう視点で私は、従来から核の先制使用に対しては、これ
は認めるべきでないと、そういうふうに申し上げてきたところであります。
外務省の中にいろいろ意見があることも承知しております。よく外務省の
皆さんと議論したいというふうに考えておりますけれども、まあ私は、誰
が考えてもそれ以外の結論というのはないんじゃないかというふうに思っ
ております。それによって核の抑止力が弱まるというふうには私は考えて
おりません。

…………………………転送・転載歓迎/重複失礼…………………………

【講演会】
 
 鳩山政権と核の「先制不使用」
 〜核軍縮の障害からの脱却〜

日時:10月9日(金) 午後6時半〜

講師:田窪雅文さん(「核情報」主宰)

会場:東京・文京区民センター3階D会議室
  (春日駅すぐ・後楽園駅3分・水道橋駅10分)
http://www.cadu-jp.org/notice/bunkyo_city-hall.htm
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754

参加費:700円

主催:国連・憲法問題研究会
[連絡先]千代田区富士見1-3-1 上田ビル210 工人社気付
(TEL)03-3264-4195  (FAX)03-3239-4409
 http://www.winterpalace.net/kkmk/
 http://ameblo.jp/kkmk-blog
 kkmk at winterpalace.net

■オバマ米大統領の「核兵器のない世界をめざす」との表明を受けて、国
内外で核軍縮の気運が高まっています。一方で、自民党政権は、米国が核
の「先制不使用」策を採用することに反対し、さらには廃棄目前の核トマ
ホークの原子力潜水艦への再搭載さえ要望したと伝えられています。
 日本の姿勢は、核の役割を限定し、「核以外の攻撃には核で報復しない」
とする政策の採用を検討している米国の「核態勢の見直し」にも悪影響を
与えると懸念されています。この文書の骨格は10月にも決まると見られて
います。
 衆院選圧勝により新政権を担う民主党は、先制不使用への支持や「北東
アジア非核地帯」を掲げてきました。
 鳩山政権が、核兵器の役割限定や先制不使用に反対しないと米国に伝え
られるようにするには、私たちは何をすれば良いのか。「核密約」・非核
三原則との関係は?
  先制不使用問題にいち早く着目し、警鐘を鳴らしてきた田窪雅文さんに、
最新状況についてお話をうかがいます。

<田窪雅文(たくぼ・まさふみ)さん>
ウェブサイト「核情報」( http://kakujoho.net/ )主宰。『世界』9月
号に「被爆国日本は核軍縮の足かせとなるのか」(ハンス・クリステンセ
ン)を訳出・解説。最近の論文に「ミサイル防衛徹底批判」(『世界』
7月号)などがある。


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