[CML 001260] アジアを考えるための本(14)

Kensaku Kawauchi kenkawauchi at nifty.com
2009年 9月 7日 (月) 20:52:08 JST


 河内謙策と申します。“独善的”な立場から、自分が読んで面白かった本を紹介さ
せていただきます。(この情報を重複して受け取られた方は、失礼をお許しくださ
い。転送・転載は自由です。)

*青山繁晴『王道の日本 覇道の中国 火道の中国』PHP研究所
 青山は、千島列島全島と南樺太の返還、竹島、尖閣諸島の日本への帰属と共に、内
モンゴル、東トルキスタン、チベットの独立を支持する立場から東アジアの未来を構
想しています。こんなに明確に言い切った本も珍しいのではないでしょうか。この基
本的立場を私も支持したい。

*水谷尚子『中国を追われたウイグル人』文春新書
 また新疆の動向がニュースになっていますので、最近読み直した本を推薦させてい
ただきます。聞き取りを中心にした手堅い本です。読めば、ウイグル問題の概略が分
かります。

*フィリップ・P・パン『毛沢東は生きている 中国共産党の暴虐と闘う人々のドラ
マ』上・下 PHP研究所
 この本はアメリカのジャーナリストであるパンが、中国現地で闘う人々をルポル
タージュした本です。しかも、闘う人々の悩みや困難が率直に語られています。私の
職業的関心から言えば、中国の人権弁護士の奮闘と混乱が語られています。この本を
一読すれば、このような人々との連帯を求めない“友愛革命”がいかに偽物であるか
が分かります。中国問題に関心を持つ人々にとっての必読本です。とにかく、面白い
本です。題名は誤訳と思います。『中国共産党の影響から離れて』と言うほうが良い
と思います。

*牧久『サイゴンの火焔樹』ウェッジ
 この本は、1975年のサイゴンを、当時日本経済新聞の特派員だった著者が、裏から
手に取るように書いた本です。著者が書いていることは、90%以上真実だと思いま
す。では、なぜ、当時、ベトナム解放の裏に進行していたベトナム労働党の独善的ビ
ヘイビアを自分が見抜けなかったのか……これについては、私は総括できていませ
ん。

*松岡正剛『NARASIA 日本と東アジアの潮流』丸善株式会社
 NARASIAとは、NARA+ASIA の造語です。この本は、平城遷都(!)
1300年記念出版の本で、日本を改めて東アジアの中に位置づけようという野心的試み
が、きれいな写真や絵で訴えられています。楽しくなる本です。

*上田正昭『和魂!!めざめよ』学生社
上田先生は、もう過去の人かと思っていた私でしたが、頭をバットでぶん殴られた気
分です。しかも、私見によれば、上田先生は狂信的でない、開かれたナショナリズム
を追求しておられます。平和活動家の中でも、日本をどう考えるか、議論する時期が
きていると思います。

河内謙策


Kensaku Kawauchi
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