[CML 001803] Fw: トランスジェンダー解雇・差別事件に抗議の署名を!
higashimoto takashi
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2009年 10月 26日 (月) 11:24:19 JST
「ユニオンぼちぼち」という京都、大阪圏を中心に活動している非正規等労働組合があります。
以下、「ユニオンぼちぼち」の訴えをイダヒロユキさんのブログから転載させていただきます。
東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
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■トランスジェンダー解雇・差別事件に抗議のメールを!(ソウル・ヨガ 2009年10月22日)
http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/1141/
以下、全て転送歓迎です。よろしくお願いいたします。
「ユニオンぼちぼち」は、トランスジェンダーである尾崎さんが性的な差別発言をされ、解雇さ
れたことに抗議して闘っています。
このたび、ウェブ上でも署名を始めました。
以下の文を読んで、ぜひとも賛同メールを、お願いいたします。
賛同メール送付先
transbotiboti at yahoo.co.jp
要請文のなかほどにも書いていますように、余裕のあるかたは簡単なものでもいいので、抗
議のファックスを会社に送っていただけますと嬉しいです。
本当に会社の態度がひどいので、逆にこの事態を社会に広く知らしめ、会社に認識を改めて
もらうと同時に、日本社会にトランスジェンダーの労働権の問題を広げていく契機にしたいと
思っています。
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ウェブ署名及び抗議ファックスのお願い
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トランスジェンダーが安心して働ける職場を
すべての労働者が安心して働ける職場を
熊野の郷(株式会社キナン)は話し合いに応じろ!
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尾崎日菜子さんは2009年7月3日、株式会社キナンの経営する鳴尾浜温泉・熊野の郷に、
性別が曖昧なトランスジェンダー(生来の性は男性、希望する性は女性に近い)であるという、
それだけの理由で解雇されました。その後、労働組合に入り、会社と一度団体交渉をもちま
したが、それ以降、会社は御堂筋法律事務所の代理人の指示に追随し、団体交渉を拒否し
続けています。団体交渉を拒否している会社のやり方は「不当労働行為」であると、今後、
京都府労働委員会に申し立てる予定です。
◆尾崎さんから
みなさんこんにちは。私は性別を理由に私を解雇した株式会社キナンと労働争議を行って
いる尾崎日菜子というものです。
皆さんに下記の趣旨に賛同していただき、会社に対する抗議のFAXをお願いしたいです。
◆組合から
私たち関西非正規等労働組合(ユニオンぼちぼち)は、京都と大阪を中心に活動している、
どんな働き方でも、一人からでも入れる労働組合です。
http://unionbotiboti.blog26.fc2.com/
過去、性同一性障害当事者の雇止め裁判を支援して以降、セクシャルマイノリティの雇用
について考え続けています。尾崎さんの解雇は、労働者を使い捨てにする偽装雇用と、少数
者に対する差別が結びついたものです。
解雇の際に、「鳴尾浜温泉・熊野の郷」の支配人は、尾崎さんに性別の記載してある健康
保険証の提示を執拗に求めてきました。そして、「男性」と表示してあると分かった途端、「性
別を偽る人物は信用できない、他の従業員が悪い風評を流すおそれがある、顧客がクレー
ムをいうおそれがある」といい、「ここで働くのは難しい、研修を終了する」と一方的に通告し
てきました。その時、「君の横顔は男に見える」といったセクハラ発言を長時間にわたって行
いました。
尾崎さんは、「委任契約」と書かれた求人を見て応募しましたが実質的に指揮命令や時間
管理があり、組合は労働者性が認められると判断して、団体交渉の申し入れを行いました。
会社側もそれに応じて一度は団体交渉を開催しましたが、不当な解雇、差別・セクハラ発言
に関して、本社責任者は「現場(支配人)に任せている」と繰り返すばかりで、全く非を認めよ
うとしませんでした。
代理人となった御堂筋法律事務所も、「顧客からのクレームが容易に予想できる」という
会社側のとんでもない解雇理由を追認し、「十分な回答をしたから新しい裏づけがなければ
同じ要求については団交に応じる必要はない」と主張しつづけています。そして、不誠実な
対応を抗議した組合に対し会社側は、「不誠実だったらどうなるんですか?」と開き直る始
末です。
このような会社の対応は、偽装雇用を使って、使用者の意に沿わない労働者を解雇する
というきわめて悪質なやり方です。株式会社キナンと御堂筋法律事務所の行動を、私たち
は許すことはできません。
尾崎さんの性別と、熊野の郷でのマッサージの仕事内容は、解雇に結びつくような関係で
はありません。熊野の郷では、男性も女性もマッサージの仕事をしており、異性同士が組み
合わさることもあります。マッサージにおいて重要なことは性別ではなく、指の太さや圧の強
さなどの顧客との相性です。相性が合わなければどのようなマッサージ師でもクレームの対
象になりますし、相性が合えば性別は関係ありません。このような仕事において、なぜ尾崎
さんのクレームの可能性だけが過剰に評価されなければならないのでしょうか。
また会社が今回行ったような「○○はクレームが容易に予想できるから解雇をしてもかま
わない」といった理由がまかり通れば、どのような労働者であれ安心して働くことなどできな
いはずです。
今回は、「男性でも女性でもない生き方」を選んでいる尾崎さんが、そうした理由で解雇さ
れました。しかし、その○○には、女性、障害者、高齢者、外国人、野宿者、フリーター、
そして「お前」といった言葉が、使用者側の都合や気分、偏見で入れられるのです。
偽装雇用と差別事件の合わさった今回の尾崎さん解雇は、労働問題であると同時に社
会問題です。こうした不確かな理由による(とりわけ偏見と差別による)解雇・契約打ち切り
は、撲滅しなければなりません。一人でも多くの人に知っていただけるよう、何卒、ご協力
をお願いいたします。
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*さらに詳細な経緯などは下記ブログ記事をご参照ください。
http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/1141/
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