[CML 001718] 日本は『永世中立・独立国宣言』を!

池邊幸惠 peace.yukichan at nifty.com
2009年 10月 17日 (土) 08:58:33 JST


私たち民衆の政権めざし日本は『永世中立・独立国宣言』を!
                                  池辺幸惠@西宮 平和のピアニスト

 私は先日、西宮で母を看取り、郷里での葬式と実家の片付けを済ませてきました。葬式を出すことは母の人生だけでなく“自分の人生とその最後”についても深く気づかせてくれます。そして戦争とその犠牲の中の母の青春を思う時、世界中の一人一人の人生が、せめて戦争で中断されることなく笑顔で人生をまっとうできる社会にならねばと強く思いました。

 そのためには、世界の国々が“戦争をしないさせない、自由で公正な恒久平和をめざす”という信念をもって、みなでよくよく考えあわせて、そのための賢い方策を練り執っていくべきだと思います。
 日本にとってのその方策の一つに、まずは『永世中立・独立国宣言』があると私は思うのです。その確かな平和の理念を持った上で、軍縮・非核を進め、周囲の国々と対等な政治・経済・友好・援助の関係を結んでいくべきではないでしょうか。

 省みて、今の日本はどちらの方向を向いているでしょうか。近世の日本は明治以来アジア・太平洋に侵略に出かけ敵味方あわせて2000万人以上もの殺戮をし、原爆や空襲で沖縄・本土も焼かれ、満州や外地に多くの国民を棄民したまま敗戦をしました。そしてそれらへの正式な謝罪も戦後補償も全くといっていいほどしていない無責任国家体制なのです。

 その敗戦後、多くの犠牲を贖うべく成立した戦争放棄の「平和憲法」を獲得して、私たち戦争で犠牲となり虐げられた民衆は喜こんでこの平和憲法を私たちのものとしました。それが“押し付け”であるはずがありません。押し付けられたと思うのは、依然として戦争をしたい支配者たち一部の者たちだけでしょう。
 長年の自民党政権は、私たちの平和憲法に違反したままで、アメリカ軍への基地提供やアメリカの戦争の資金援助を続け、ずっと戦争に加担してきました。このたびの選挙で軍事国家アメリカの傀儡であった売国奴といえるまでに崩壊していた自民党政権は敗退しました。が、新政権を担う民主党も体質的にはほとんど変わっていないと思われます。

 しかしこの度、戦後初めて私たちの選挙による政権交代がなされたのですから、私たちは新政権に国の主権者としての注文をしっかりとつけながら応援しながらも、厳しい目で見守っていかねばならないと思います。
 そして「ほんとうに私たち自身の民衆の政権ならば、どうするか」をいつも課題として私たちなりの解決を考えながら新政権に臨んでいくべきだと思います。

 私たちは、現民主党政権の次に、来たるべき私たち民衆自身の『真の政権交代』を目標にしたいと思います。主権在民の私たち庶民・民衆の望む“本当の民主主義社会”の明るい未来像を描きながら、日本の政治を、わたしたち民衆の一人一人が政治への意識参加をして、さらに前進・改革していくべきだと思います。

 そこには、これまで私たちが喜んで受け入れた平和憲法を持ちながらも、それを活かせることなく漫然ときていた現実への大きな反省があります。そして今も確実に平和に向けて歩を進めたいという私たち庶民・民衆の思いは決して変わってはいません。私たちにとってもあの15年戦争の爪あとはいまだ決して消えていません。国家の戦争の犠牲になるのは、いつもわたしたち民衆なのですから。

 たとえば、第一次世界大戦の時の死者は、軍人が95%を占め、民間人の犠牲者はわずか5%でした。ところが、第二次世界大戦での犠牲者は。軍人が52%に対し。民間人は48%にふえています。太平洋戦争でどうだったかというと、日本全土では軍人の犠牲者が23%、民間人が77%になっています。さらに戦後の朝鮮戦争では、軍人の犠牲者は15%、民間人の死者は85%です。そしてベトナム戦争では、軍人の犠牲者はわずかに5%なのに比べ、民間人の犠牲者はじつに95%におよんでいます。

 そして、アフガニスタン・イラク・ガザもしかり、アメリカの軍人の犠牲者に比べて、その100倍の比率が民間人の犠牲者として妥当な犠牲者数だと言われています。たとえば、イラクで1万人のアメリカ兵の犠牲者数に対して、イラクの民間人は100万人を超える犠牲者がでています。今は少なくとも軍人1%の犠牲者に対し、民間人の犠牲者は99%なのです。それに現実に500万人もの難民が発生しました。その上アメリカは戦争だからとして、これら民間人の犠牲者や破壊行為に対してなんの弁償もしません。破壊したもの勝ちのマッチホンプで、侵略した国からさらに再建という名目で強奪と搾取をつづけてきているまさに侵略という戦争犯罪を犯しているのです。

 その戦費は日本や中国等が買った膨大なアメリカ国債だけでなく、アメリカ国内のアメリカ国民にとっても莫大な負担となっています。その戦費のほとんどが、軍需産業関連や石油産業に費やされて儲けさせているのですから。それら関連企業のCEOがまさにチェイニーやラムズフェルド・ブッシュたちに代表されるアメリカの為政者たちですから、アメリカ国民も国家も一部の新自由主義の強欲の者たちの私利私欲によっていまだに蝕まれているといえるのです。

 このたびアメリカ合衆国のオバマ大統領が、核廃絶宣言をしてノーベル平和賞をもらうそうですが、今世界で一番大量に核兵器を持っているのはアメリカです。まずは自国の核廃絶から着手し(丁度、期限切れの兵器が山積でしょう^^)、何より通常兵器の使用と兵隊の削減、戦地からの撤退も大幅にすべきではないでしょうか。自国が戦争をつづけたままで、よく平和賞がもらえるものだと思います。自国の現実と平和賞との矛盾にするどく言及すべきだしその解決に言行一致すべきでしょう。

 しかしまさに、これからの戦争は核を抜きにしては語れません。それは即、地球単位の人類の存亡にも関わることがらです。恐竜が巨大隕石の衝突からの氷河期でいっせいに滅びたように、これからの戦争に核が使われることは必然ですから、「核の冬」と「放射能の生物の遺伝子への影響」による『人類・生物の滅亡』が当然予測されます。劣化ウラン弾によるイラクの人々の多大な犠牲だけでなくアメリカ兵士の放射能による犠牲も湾岸戦争以来100万人に達するでしょう。ですから、私たちは、今こそ戦争でなく向きを180度転換して、確かな平和へとその世界の政治の目標を設定すべきでしょう。

 ですから、真の平和を求める“私たち日本の民衆自身の新政権”のビジョンとして、日本はまず9条を実践すべく『永世中立・独立国宣言』をすべきだと思います。

 60数年前まで、天皇による絶対主義的軍事政権に牛耳られ周囲の諸国にあまたの被害を与えてしまった日本です。明治以来の10年ごとの侵略戦争と、植民地に専制と隷従、圧迫と偏狭を押し付けてきた事実、そして15年戦争の多大な悲劇の記憶もまだまだ消えていませんし、まだまだ消すわけにはいきません。人は、過去を正しく見つめて反省できてこそ、二度と同じ愚かな過ちを繰り返さないと思われるからです。

 まして世界の国々、特に侵略されたアジアの国々はあの頃の「日本の狂気」を忘れてはいませんし、これまでの自民党政権の日本の現状をみて再びそうなりはしまいかとの危惧を持っていることも確かでしょう。ましていまだに天皇を中心とした神の国に戻りたいという幻想を抱いている人たちが自民党をはじめ支配者層に多いことも確かなのです。

 ですから、これからの日本の平和な未来への発展を願う時、本当に世界にとって有用で尊敬される国へと成長してゆくためには、何よりもまず日本は二度とあのような戦争はしないし、どの戦争にも加担しないという決意を今一度あらたにしなければならないと思うのです。

 そのためにも日本は、9条を生かした『永世中立・独立国宣言』をすべきだと私は思います。その確かな平和の理念を持った上で、軍縮・非核を進め、周囲の国々と対等な政治・経済・友好・援助の関係を結んでいくべきではないでしょうか。

 そして、あくまでいのちと人権を大切にする、地球とそこに住むものすべてを大切にする“平和憲法を生かせる政治・社会体制”づくりをしてゆくべきだと思います。国民主権の幸せに暮らせる平和憲法の実践を第一義としてゆく政治体制づくりに取り組むべきだと思います。

  そのためにも、同じく平和憲法を持ちそのための国家的取り組みをしてきている中米のコスタリカを見習い、日本も国民一人一人が率先して自分と周囲の幸せのために日々、平和憲法の尊重への実践をしてゆけるようになればいいなと思っています。

 そのために私も及ばずながら平和実践を、ピアノ演奏とスクリーンの平和メッセージによる“ピースコンサート”を通じて活動をしています。又被爆ピアノを通じて、核廃絶を願う“被爆ピアノ平和コンサート”の活動もはじめています。
 一人一人が政治に平和の理念を持ち、自分のできるところからの平和憲法の活用をしてゆくならば、必ずやこの日本は真に世界に誇れる“平和な国”になれるだろうと思っています。

池辺幸惠@西宮 平和のピアニスト 2009.10.15 http://yukichan.cc

ps.10月31日(土)には多摩市の永山公民館で、11月1日(日)には静岡葵生涯学習センターで『被爆ピアノ平和コンサート』を行います。いずれも夜です。



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