[CML 001698] 転載 ガザからの声 そこに踏みとどまり続けること

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2009年 10月 15日 (木) 12:57:15 JST


転送・転載歓迎


京都の菊池です。
 シンポジウム in 京都 10/15(木)
ガザ
 〜 人道危機を越えて 〜

今日、京都で行われます。

今日届いた
岡さんのよびかけを転載します。




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【転送歓迎】

おはようございます。

京都の岡です。
京都は晴れやかな朝です。

わたくしはかれこれ25年、レバノンのパレスチナ難民の子供たちをケアする
NGO「ベイト・アトファール・アル=ソムード(パレスチナ 子供たちのソムードの家)」
の支援をしています。

この「ソムードの家」は、1976年、パレスチナ難民3000人が殺されたタッル・エル=ザァタルの虐殺で
親を失った子供たちの孤児院として設立されました。
6年後にはサブラーとシャティーラの虐殺がおこり、ふたたび、大勢の子供たちが親を失いました。
80年代半ばにはキャンプは包囲・封鎖され、長期にわたって攻撃され、大勢がなくなりました
(昨年暮れから1月にかけてのガザのように)。

「子供たちのソムードの家」は、パレスチナ人に対して差別的なレバノン社会で、
繰り返し虐殺にさらされながら、貧困と差別と困難のなかで生きる子供たちとその家族を支える活動に
30年以上、地道にとりくんでいます。
人権を否定されている子供たちに、教育の機会と職業訓練の機会を
提供することによって、未来の可能性を創っているのです。

この7月、訪問したとき、代表のカーセム・アイナさんが、「子供たちのソムードの家」が 

ノーベル平和賞にノミネートされていますと、たいへん慎ましやかにおっしゃって、
私たちはみな、大喜びいたしました(結果的に、同賞を受賞したのはオバマ大統領でしたが・・・)。

この「ソムード」というアラビア語、辞書を引くと Registance とあります。
でも、いわゆる「レジスタンス」や、イスラーム抵抗運動(「ハマース」の正式名称)の「抵抗」とは違います。
アラビア語独特の言葉で、日本語では、それを一言で言い表す、しっくりした言葉が見つからないのですが、
「それでもなお、そこにふみとどまってがんばり続ける」、そのような意味での「抵抗」です。

武器をもって、武装闘争をすることだけが、「抵抗」ではありません。
民族浄化の結果、60年以上にわたり難民であることを強いられ、
繰り返し虐殺にさらされ、そして、今は封鎖され、じゅうぶんな栄養もなく、
人が人間らしく生きるということのすべてを奪われているなかで、
それでもなお、そこに踏みとどまって、明日への希望を失わずに
自らを支え、ほかの者たちを支え続けること、それがソムードであり、
ソムードとしての抵抗です。

JVC(日本国際ヴォランティア・センター)の招聘によって、
ガザから来日されたモナ・アブラマダンさんとムハンマド・スカフィさんのお二人は
東京で精力的にスケジュールをこなし、本日、京都にいらっしゃいます。

きのう、東京大学のセミナー(英語)で、ムハンマドさんがおっしゃったという言葉
(参加された方の感想が、MLでまわってきました)、
「あなた方も是非、ガザのボランテイアに来てください。
それは( ボランテイアは、)グッド レジスタンスに他ならないから。」

英語でムハンマドさんが、「グッド・レジスタンス」とおっしゃった、
その「レジスタンス」は、アラビア語の「ソムード」です。
それは、殺戮と破壊と封鎖という圧倒的な暴力に対するソムードであり、
同時に、あらゆるテロルに対するソムードでもあります。

10ヶ月前、ガザで起きていることに対して、各地で緊急集会が開かれ、
会場の定員をはるかにうわまわる人々が駆けつけました。
あれから10ヶ月、もう、マスメディアに「ガザ」の言葉は登場しません。
ガザの虐殺は、忘却の淵に沈もうとしています。

忘却されるという以前に、なおも続く封鎖が、ひとたびでも私たちの記憶に
刻まれたことがあったのでしょうか。

忘却があの殺戮と破壊を生み出したのなら、いまの私たちの忘却は、
次の、新たな、さらに大規模な殺戮への序章です。

イテダルさんはなお、開かないラファの国境で、最後の1日だけでもいいから
日本に来られるよう、なお、国境が開くのを待っています。

モナさん、ムハンマドさんのお話、本日、京都大学で午後6時半から(通訳あり)、
そして、17日東京です。

彼女、彼らのガザからの声を通して、ガザの人々のソムードの声を
聴いてください。

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       シンポジウム in  京都 10/15(木)     
           
               ガザ
         〜 人道危機を越えて 〜

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■プログラム■(通訳あり)

<第1部>
基調講演 『ガザの現状:続く危機』
モナ・アブラマダン

<第2部>
コメント1 イテダル・ハティーブ
コメント2 ムハンマド・スカフィ
ディスカッション ファシリテーター:岡真理
_________________________

■スピーカー紹介■

●モナ・アブラマダン 
子どもたちの栄養失調を防ぐため、幼稚園で鉄分強化牛乳と栄養ビスケットの提
供を行っている。NGO「アメリカ近東難民支援会(ANERA)」のミルクプ
ロジェクト責任者。

●イテダル・ハティーブ 
栄養失調児が通う栄養センターを運営し、栄養補助食の提供を行うほか、母親へ
の栄養指導を行っている。NGO「人間の大地」代表。

●ムハンマド・スカフィ 
医師。ガザが軍事攻撃を受けた際に、医療の緊急支援の陣頭指揮を執った。
NGO「パレスチナ医療救援協会(PMRS)」緊急対応責任者。
_________________________

【日時】10月15日(木)18:30−21:30(18:00開場)

【会場】京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室
     地図 http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/

【入場】 資料代500円

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【主催】 京都大学大学院 人間・環境学研究科(岡真理研究室)
     日本国際ボランティアセンター(JVC)http://www.ngo-jvc.net
【問合せ】  080−3848−7271(PJ21)
      日本国際ボランティアセンター(JVC)
      TEL 03-3834-2388  jvc-jer at ngo-jvc.net(藤屋)
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■トークイベント(東京)■
「Smile for Gaza 〜占領下のパレスチナ・ガザ地区からの声〜」
 (通訳あり)

【対談】渡辺 えり(女優・演出家・劇作家)
山形県出身。舞台芸術学院、青俳演出部を経て劇団を結成、20年間主宰し、
数々の演劇作品を世に送り出す。舞台、テレビラマ、映画等、多岐にわたり活躍する
傍ら、若い世代の育成にも努めている。また「非戦を選ぶ演劇人の会」に参加し、
「反戦リーディング」というアプローチで反戦を訴え続けている。
現在TBS系「情報7daysニュースキャスター」にレギュラー出演している

【司会】司会:Chigusa(TOKYO FM “DIARY”パーソナリティ)
【日時】2009年10月17日(土)13:00〜15:30(開場12:00)
【会場】TOKYO FM HALL
【住所】東京都千代田区麹町1-7 FMセンター2F
【地図】http://www.tfmhall.jp/access/access.html
【アクセス】 半蔵門線「半蔵門駅」下車 1,2番出口より徒歩約3分
        有楽町線「麹町駅」下車 1,2番出口より徒歩約6分
【参加費】 無料
【定員】 250名
【協力】 株式会社木下工務店
【主催・お申込み】
 日本国際ボランティアセンター(JVC)
 TEL 03-3834-2388/FAX 03-3835-0519 info at ngo-jvc.net(広瀬・藤屋)
 ※事前にメールまたは電話、FAXでお申込みください。定員になり次第、受付を
  終了します。

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以上




菊池
菊池
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