[CML 001658] J-Flash135: ミリアム・サンティアゴ上院議員VFA破棄を希望

ピープルズ・プラン研究所 muto at jca.apc.org
2009年 10月 13日 (火) 10:53:51 JST


ーー【APA‐Jフラッシュ No.135】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
VFA(訪問米軍地位協定)を批准してから10年、この協定のフィリピン憲
法に対する合憲性に対する疑問の声は高い。憲法解釈の攻防の行方はいかに?
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ミリアム・サンティアゴ上院議員VFA破棄を希望
             ──米指揮官の戦闘関与発言を受けて
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フィリピンのミリアム・デフェンソール・サンティアゴ上院議員はVFA(訪
問米軍地位協定)の破棄を上院に勧告するものと思われる。米軍がフィリピン
での戦闘に従事していたことを米指揮官が認めたとするレポートが、明らかに
なったためだ。

VFA監視委員会共同議長のサンティアゴ上院議員は、フィリピン合同特別作
戦機動部隊の米司令官デイヴィッド・マクスウェル大佐が「フィリピン憲法は
戦闘を禁じておらず、有効な条約があれば例外を認めている」と発言している
と述べた。

サンティアゴ議員は上下両議員から成るVFA監視委員会で、セブ市選出のア
ントニオ・クウェンコ下院議員とともに共同議長を務めている。

同議員は、マクスウェル大佐の「フィリピンにおける戦闘が禁止されているわ
けではない」という言葉がフォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス(Focus
on the Global South)の出版物で引用されていると指摘した。フォーカス・
オン・ザ・グローバル・サウスは、社会学者でアクバヤン党下院議員のウォル
デン・ベローが設立した、バンコクに拠点を置く国際NGO。

8月の同委員会公聴会の冒頭、サンティアゴ議員は「マクスウェル大佐は機動
部隊を使ってミンダナオでの戦闘に参加し、アブ・サヤフやジェマー・イスラ
ミヤ(ともに戦闘的イスラム原理主義組織)との対テロ戦争を米国が展開して
いることを自ら認めている」と発言した。

フィリピン上院議会で1999年5月27日に承認されたVFAは、米軍の自
衛以外の戦闘を認めていない。

米陸軍専門家文書集(US Army Professional Writing Collection)ウェブサ
イトを見ると、マクスウェル大佐は2004年5〜6月の『ミリタリー・レビ
ュー』に書いた記事のなかでも、フィリピン国内での戦闘に米軍が関与するこ
とをフィリピン憲法は禁じていないものと論じている。

「法的には米軍は戦闘に関与できないと現地のマスコミが主張しているために、
米軍の配備がフィリピン国内で議論を呼んでいる。しかしフィリピン憲法を正
確に読めば、米比基地合意が1991年に終了して以来、憲法が禁止している
のは外国軍の駐留のみであることは明らかである」と言う同大佐は、同記事中
「フィリピン不朽の自由作戦(Enduring Freedom-Philippines)」に派遣さ
れた最初の大隊の司令官とされている。

記事はさらに、「フィリピン憲法は戦闘を禁じておらず、有効な条約があれば
例外を認めるとしており、1951年から両国間には有効な条約が存在してい
る。フィリピンの法律に関する理解不足は、米国が特殊部隊(Special Forces:
ゲリラ戦を行う外国部隊の編成・訓練などの特殊任務に着く)に対する軍事ア
ドバイザーの活動範囲を過度に制限する結果を招いた」と指摘している。

同公聴会が開かれる前、ニューヨーク・タイムズは、アフガニスタンやイラク
などさらに状況が緊迫している国へ部隊を派遣すべきという圧力があるにもか
かわらず、600名の対反対勢力精鋭戦部隊を今後もフィリピンに駐留させる
ことをロバート・ゲイツ米国防長官が決定した、と報じている。

駐留条約がない状態で国内に米軍を存続させることの合法性を検討するよう、
フィリピン国会に対する要請がなされた。

前上院議長のホヴィート・サロンガ率いるグループは委員会当日、再審議を求
める賛同動議を最高裁に提出。サンティアゴ上院議員の主張を後押した。

動議の中で同グループは、「米軍は訓練を指導するという口実でフィリピンに
はいり込み、この国の主権と憲法に抜け道を見つけ、実は米軍の足場を固めよ
うと長期的に計画している」と主張した。

この件の担当弁護士ハリー・ロクェ氏も「それが暫定的恒久であっても恒久的
暫定であっても、フィリピン憲法は他国による軍事基地の設置や長期にわたる
駐留を禁止している。これは1999年にVFAを批准した上院決議において
はっきりと確認されている」と述べている。
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出典:世界反基地ネットワークより(2009年9月12日)
翻訳協力:さよか(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:タンノワ 監修:APA‐Jデスクチーム
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