[CML 001566] Fw: 「<佐藤優現象>に対抗する共同声明」 【賛同のお願い】 (転送歓迎)

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2009年 10月 5日 (月) 00:25:22 JST


標記の「声明」について賛同要請がありましたので転送させていただきます。

「<佐藤優現象>に対抗する共同声明」 
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-23.html

上記のホームページに「共同声明」と賛同社名者のリストが掲載されています。「<佐藤優
現象>批判」の著者の金光翔(キム・ガンサン)さんが管理人をしておられるサイトです。

署名してくださる方は、以下のメールアドレスに、お名前(ペンネーム・ハンドルネームなど
でも可)、肩書き(なくても可)、簡単なメッセージ(もしあれば)をお送りください。随時、署名
者として加えさせていただきます。なお、お名前に、ブログ・ホームページ等へのリンクを貼
られたい方は、URLをご記入下さい。

メール送付先:kyodoseimei at nifmail.jp 

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「<佐藤優現象>に対抗する共同声明」

私たちは、昨今、『世界』『週刊金曜日』その他の「人権」や「平和」を標榜するメディア(以
下「当該メディア」)が、右翼ないし国家主義の論調に対して歩み寄りを見せていることに
深い憂慮と疑念を抱いています。それを象徴する現象が、「右翼」「国家主義者」を自称す
る佐藤優氏の積極起用です。

私たちは、佐藤氏の積極起用が、縮小する一方の「論壇」の市場を回復しようとしてなの
か、「脱冷戦」の意味を単に「左右の歩み寄り」と読み誤っているのか、その理由をはっき
りとは知り得ません。しかし佐藤氏は、言論への暴力による威圧を容認し、イスラエルの
侵略・抑圧行為や在日朝鮮人の民族団体への政治的弾圧を擁護する等の、決して許容
できない発言を、数多くの雑誌・著作物で行っています。当該メディアが佐藤氏を積極的
に誌面等で起用することは、人権や平和に対する脅威と言わざるを得ない佐藤氏の発言
に対する読者の違和感、抵抗感を弱める効果をもつことは明らかです。私たちは、佐藤
氏の起用が一体どのような思考からもたらされ、いかなる政治的効果を持ち得るかにつ
いて、当該メディアの関係者が見直し、起用を直ちにやめることを強く求めます。

そうした問題を鋭く提起したのが、金光翔氏(岩波書店社員)の「<佐藤優現象>批判」
(『インパクション』第160号、2007年11月)でした。ところがこの論文掲載をきっかけに、
『週刊新潮』が金光翔氏を槍玉にあげる記事を公刊しました(2007年12月6日号掲載の
記事「「佐藤優」批判論文の筆者は「岩波書店」社員だった」)。佐藤氏は、その記事のな
かで、同論文を「私が言ってもいないことを、さも私の主張のように書くなど滅茶苦茶な内
容」だなどと中傷しています。これは、市民の正当な言論活動を萎縮させかねない個人
攻撃です。私たちは、これも<佐藤優現象>の一つだと考えます。それに対し、金光翔
氏は『週刊新潮』と佐藤氏が名誉を毀損したとして提訴しました。私たちは『週刊新潮』の
報道に強く抗議するとともに、現在の言論の状況に対して一石を投じたこの訴訟への注
目と、金氏への支持を広く呼びかけるものです。


2009年10月1日
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以下は、上記の「共同声明」に寄せた私の賛同メッセージです。ご参考のために転記させ
ていただこうと思います。

メッセージ:
金光翔さんの闘いを孤高の闘いに終わらせるわけにはいきません。佐藤優現象に関する
金光翔さんの論文は、わが国の代表的な進歩的な雑誌と目されてきた、いまも目されて
いる『世界』(岩波書店)、『週刊金曜日』というジャーナリズム内の「『戦後民主主義』体制
下の護憲派が」、「改憲後の国家体制に適合的な形に再編成されていくプロセス」(金光翔
氏)、また負の「徴候的な現象」(同)を剔抉して見事です。とりわけ同論文5章1節の「ナシ
ョナリズム論」、同2節「ポピュリズム論」に私は愁眉を開かれる思いでした。これはまさしく
現代の「転向」問題といってよいのだ、と私は思います。女性史研究者の鈴木裕子さんも
賞揚されるように、金光翔氏の論稿は、「日本の言論界ひいては思想界が溶解しはじめて
いる」ときに、「その分析力の鋭さ」において、私たちの国の雑誌ジャーナリズムの暗愚の
正体の在処について「大きく示唆を与えてくれるもの」です。「在日」だとか「日本人」だとか
にかかわりなく、まさに「前途多望な若い思想者」、本物の思想者が登場したのだと私は
思います。私は金光翔さんの闘いに連帯します。


東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp


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