[CML 002116] 事業仕分けは「無駄の本丸」(MD、ヘリ空母)に斬り込め!
杉原浩司(Koji Sugihara)
kojis at agate.plala.or.jp
2009年 11月 24日 (火) 01:32:26 JST
<事業仕分けは「無駄の本丸」に斬り込め!>
◆「国際平和協力センター」も「思いやり予算」もいらない!
◆PAC3ミサイル経費や大型ヘリ空母建造費の仕分けと削除を!
[転送・転載歓迎/重複失礼]
東京の杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)です。
行政刷新会議による「事業仕分け」は11月24日(火)から後半に入ります。
防衛省関連では「思いやり予算」の一部(駐留軍等労働者の給与水準)の
扱いが注目されています。
24日(火)の防衛省案件では、自衛隊の広報関連事業が取り上げられます。
第3ワーキンググループで9:30〜10:25に「自衛隊の広報・募集事業」が、
10:30〜11:25に「国際平和協力センター」が扱われます(第2WGで10:30
〜11:25に取り上げられる外務省の「日本国際問題研究所補助金」も要注
目です)。
11月24日(火)事業仕分けスケジュール
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov24.pdf
行政刷新会議ホームページ(ライブ中継はこちらから)
http://www.cao.go.jp/sasshin/
このうち、国際平和協力センターは、東京都目黒区の自衛隊幹部学校に約
32億円を投じて建設されるというもの。10月5日の東京新聞によれば、7階
建てで1、2階に広報展示エリアがあるものの、大半はホールや会議室であ
り、典型的な「箱もの」です。公明党が2004年に公表したマニフェストに
「国際平和貢献センターの設置」を挙げたことを受けて、防衛省幹部が建
設を決めたとされています。08年度予算で着手し、09年3月の入札で建設
業者を決めたものの、防衛省は新政権の意向を見るとして、着工や資材調
達を控えるよう求めたといいます。
事業仕分けによって「廃止」と判断される可能性は高いでしょう。ただ、
岡田外相による「PKO五原則の緩和検討」発言(10月21日)に見られる
ように、鳩山政権や民主党は軍事活動により踏み込むことも含めたPKO
積極参加の立場を表明しており、今後の行方には十分な注意が必要です。
そして、そうした姿勢を理論的に裏付けしかねない提言が、雑誌『世界』
11月号所収の「対米追随から地球規模の主体的平和協力へ」(星野俊也、
川端清隆)です。星野・川端は「PKOは国連が体現する集団安全保障体
制の要であり、これへの積極的参加なしに真の国際平和協力はありえず、
国際社会の評価も望めない」と断言。任務の一部に武器の使用など限定的
な憲章第七章下の権限を含む「新世代のPKO」への輸送・通信部隊等の
派遣を促進するために、PKO参加五原則や武器使用基準等を見直せと主
張しています。この提言は、小沢一郎民主党幹事長の持論とも親和的であ
り、侮れないものでしょう。
【無駄の本丸=「装備品の調達」に斬り込め!】
なお、今後仕分け対象となる防衛省案件には、「装備品の調達(2010年度
新規後年度負担)」が含まれています。これには、理論上は「ミサイル防
衛」用の迎撃ミサイルPAC3の追加配備経費(944億円)や大型ヘリ空
母の建造費(1,181億円)も含まれます。実際の仕分けでは、こうした具
体的案件が直接問題にされる可能性は極めて低く、調達システムのコスト
削減などに議論が留まることが予想されます。
仕分け人たちに対して、PAC3経費や大型ヘリ空母建造費などを俎上に
のせ、その削除を求めるよう要請してください。短いものでも構いません。
【要請先】
◇蓮舫(主査) (FAX)03-5512-2214 (TEL)03-3508-8214
(E-mail) info at renho.jp
◇田嶋要 (FAX)03-3508-3411 (TEL)03-3508-7229
(E-mail) http://www.k-tajima.net/goiken.html
◇枝野幸男[統括] (FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
(E-mail) http://www.edano.gr.jp/inquiry/inquiry.html
◇仙石由人[行政刷新担当相] (FAX)03-3508-3235 (TEL)03-3508-7235
(E-mail) office at y-sengoku.com
【呼びかけ】 核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
(TEL・FAX)03-5711-6478 (E-mail) kojis at agate.plala.or.jp
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