[CML 002061] Fw:「アンナへの手紙」上映します!(11月20日)
杉原浩司(Koji Sugihara)
kojis at agate.plala.or.jp
2009年 11月 18日 (水) 02:01:18 JST
東京の杉原浩司です。「チェチェンニュース #314」より、映画『アンナ
への手紙』の案内部分を紹介します。貴重な上映会ですので、お近くの方
はぜひご参加ください。
………………………… 転送・転載歓迎/重複失礼 …………………………
【転送・転載歓迎】チェチェンニュース #314
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* アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺3周年・追悼特別上映会のお知らせ
* 『アンナへの手紙』に寄せて ──私たちの希望のためにも
11月20日金曜日、東京の文京シビックホール・小ホールで、アンナ・ポリ
トコフスカヤを追悼する映画『アンナへの手紙』を上映します。UNHCRの難民
映画祭、アムネスティ・フィルムフェスティバルと、二度しか上映されたこ
とがなく、今後の予定もないというレアな作品です。ぜひ、ご覧ください。
また、この情報を、あなたのブログやmixi、twitterなどで広めていただけ
ると嬉しいです。URLはこちらをご利用ください: http://tinyurl.com/ap1120
前売券、あります。次のサイトをご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090821/1257378281
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■アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺3周年・追悼特別上映会のお知らせ
ドキュメンタリー映画『アンナへの手紙』
エリック・バークラウト監督作品(83分)
情報ページ: http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090821/1250863763
日時 2009年11月20日(金)19:00〜21:40
会場 文京シビックホール・小ホール
http://www.b-academy.jp/b-civichall/access/access.html
参加費 1,000円
共催:チェチェン連絡会議/(社)アムネスティ・インターナショナル日本
★上映後、トークイベント開催!
特別企画:鼎談「アンナ・ポリトコフスカヤを語る」(仮題)
林 克明(ジャーナリスト)×寺中 誠(アムネスティ日本事務局長)
×大富 亮(チェチェンニュース)
チラシ: http://chechennews.org/dl/20091120_anna_leaf_omote.pdf
http://chechennews.org/dl/20091120_anna_leaf_ura.pdf
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■『アンナへの手紙』に寄せて ──私たちの希望のためにも
大富亮(チェチェンニュース)
ロシアのジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ。彼女は1999年に
始まった第二次チェチェン戦争を偶然取材するようになり、幾度となくチ
ェチェンに潜入しては、軍事侵攻を続けるプーチン政権を痛烈に批判する
記事を書いた。
「どうして私が生きているのかわからない──奇跡だわ」と語る彼女。
悲しいことに、その奇跡は世界の見ている前で取り消された。2006年にモ
スクワの集合住宅で、彼女は暗殺されたのである。
この映画は、生前のアンナへのインタビューや、一緒に独立紙「ノーヴ
ァヤ・ガゼータ」で働いていた同僚たち、人権活動家などへの聞き取りを
通して彼女への「手紙」を編もうとする。
ソ連崩壊後、ロシアではほんのわずかの間の民主化と言論の自由があっ
たが、94年にチェチェンへの侵攻が始まって失われ始め、2008年現在、ほ
ぼすべてのテレビ局と新聞は政府の管理下にある。
チェチェン戦争は、南ロシア・コーカサス地方というロシア全体から見
ればごく小さな場所で起こっている地域紛争だ。独立を宣言したチェチェ
ン共和国に対してロシア軍が侵攻を開始し、ここに住んでいた100万人ほ
どのチェチェン人のうち20万から25万人が殺戮され、今は親ロシア派のチ
ェチェン人、ラムザン・カディロフによる傀儡(かいらい)政権が支配し
ている。
生きていた頃のアンナがスクリーンの中で笑っている。あのハスキーな
声で議論をするのが聞こえる。講演の合間に、ヨーロッパのどこかの公園
を逍遥している姿は、戦争とロシアの現実を訴えて回り、それが「上品な
拍手」に迎えられながらも何の結果にもつながらないという絶望をにじま
せているように思える。
人の死は徐々に忘れられていくけれど、大勢の人を代弁し、その命を救
おうとした人の死は忘れられてはならないものだ。それは私たち自身も、
そんな人間でありうるという希望を忘れないためでもある。
なお、日本では彼女の著作は「チェチェンやめられない戦争」、「プー
チニズム 報道されないロシアの現実」、「ロシアン・ダイアリー 暗殺
された女性記者の取材手帳」の3冊がNHK出版から刊行されている。
●アンナ・ポリトコフスカヤ
ロシアのジャーナリスト。1958年生まれ。1980年、国立モスクワ大学ジ
ャーナリズム学科卒業。モスクワの新聞「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙評論
員。1999年夏以来、チェチェンに通い、戦地に暮らす市民の声を伝えてき
た。「ロシアの失われた良心」と評され、その活動に対して国際的な賞が
数多く贈られている。2004年、北オセチアの学校占拠事件の際、現地に向
かう機上で、何者かに毒を盛られ、意識不明の重態に陥った。回復後、取
材・執筆活動を再開する。2006年10月7日、モスクワ市内の自宅アパート
で、凶弾に倒れた。著書に『チェチェンやめられない戦争』(NHK出版)など。
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