[CML 001939] WHOに一緒にアピールを:「劣化ウランは健康に有害だ!」―2009ICBUW国際共同アクション―

Kazashi nkazashi at gmail.com
2009年 11月 7日 (土) 15:23:02 JST


[転送・転載歓迎。重複受信された方、ご容赦下さ 
い。]

WHOに一緒にアピールしよう:「劣化ウランは健康に 
有害!」
―2009ICBUW国際共同アクション―

  2009年11月6日

皆様

ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)は、全世 
界かららWHO、UNEP、IAEAに対して、「来年の国連総会 
にむけ、劣化ウラン兵器の健康と環境への危険性を 
正しく評価した見解を出すよう」求める手紙やカー 
ドを送るキャンペーンを、この11月の「国際共同 
行動デー/月間」から開始しようと準備中です。近 
日中に、「要請レター」文のモデルをご紹介できる 
かと思います。日本各地での「国際共同行動デー/ 
月間」の取組みの中でもぜひ拡げて下さい。

2008年12月に採択された「劣化ウランを含む武器・砲 
弾の使用による影響」に関する国連決議に基づき、 
国連事務総長は加盟国に対し、同兵器使用がもたら 
す影響に関する見解を求めると同時に、WHOなど関連 
国際機関に対し、その見解を「適切な形で更新し」 
来年2010年の国連総会まで(「締め切り」は5月末 
頃)に、新たな見解を報告することを求めています。

とりわけ健康影響評価については、WHOの見解が国際 
的に大きな影響力を持っています。これまでWHOは、 
劣化ウランの健康への悪影響を示す「一貫した証拠 
がない」「人間への影響を示すデータが少ない」 
等々を理由に挙げ、劣化ウラン兵器使用の危険性を 
正しく評価せず、結果的に同兵器が継続して使用さ 
れることを容認してきました。このようなWHOの見解 
は、同兵器の規制・禁止に対し消極的な国々の政策 
のひとつの論拠ともされてきました。

ICBUWは、来年の国連総会に向け、WHOなど関連国際機 
関が、これまでの見解を改め、ウラン兵器の環境や 
健康への危険性を正しく評価した報告を提出するよ 
うプッシュするための取組みを進めています。

9月中旬には、「ICBUW運営委員/科学チーム」のメ 
ンバーとして振津が、英国のICBUW国際事務局のDavid  
Cullenとともに、ジュネーヴで、WHOの評議国を中心に 
10カ国の国連代表部を訪問しました。そして、従 
来のWHO報告の問題点を指摘し、来年5月の第63回WHO 
総会で、全てのWHO加盟国ーーとりわけ同兵器の影響 
を受けた国々ーーの保健省、WHO内外の専門家、関連 
NGO等が参加する、公開の議論を行うことが重要であ 
ると訴え、来年のWHO総会の議題に、「劣化ウランを 
含む武器・砲弾の使用が人体や環境に及ぼす影響に 
関する評価」を提案することを要請しました。

新たな議題提案の期限(WHOの規則によれば、今回は 
11月5日頃の予定)が迫っており、実際のとこ 
ろ、いずれかの加盟国がこのような提案を行うかど 
うか、非常に難しい状況ではありました。しかし、 
WHOのこれまでの報告の問題点をWHO評議国に知らせ、 
科学的な公開討論の必要性を訴えたことは、今後、 
WHOが見解を出す過程での議論にとっても重要な意義 
があるものです。私たちが訪問したWHO評議国のほと 
んどが、この問題の重要性を認め、ICBUWの要請に対 
し前向きの姿勢を示していました。

「ICBUWジャパン」としては、先月、日本政府に対し 
て、「劣化ウランを含む武器・砲弾の使用が人体や 
環境に及ぼす影響に関する評価」を第63回WHO総会の 
議題として提案することを求める「要請文」(次の 
メイルで送ります)を提出しました。(提出に際し 
ては、これまでに引続き、社民党の福島みずほ議 
員・大臣、民主党の近藤昭一議員にお世話になりま 
した。)

なお、日本政府に対しては、新政権の下で、ウラン 
兵器禁止に向けた積極的な政策を打ち出すよう求 
め、皆さんとともに対政府交渉(新政権の動きも見 
ながら、できれば年内に)にも取り組みたいと考え 
ています。

今後ともどうぞよろしくご協力のほど、お願い申し 
上げます。

ICBUW運営委員:嘉指信雄、森瀧春子、振津かつみ



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