[CML 001920] 二子玉川東地区再開発問題 「にこたまの環境を守る会」11・3集会開催
Hayariki
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2009年 11月 5日 (木) 20:35:34 JST
「にこたまの環境を守る会」11・3集会〜『こんな理不尽な再開発は許せない』の怒りを、これからの運動につなげるための集会」が2009年11月3日に上野毛地区会館(東京都世田谷区)にて開催された。
「にこたまの環境を守る会」は二子玉川東地区再開発の問題に取り組む住民団体である。集会では様々な団体の参加者が出席し、再開発の問題の広がりが感じられた。
冒頭挨拶では新井英明副会長が集会の趣旨を説明した。当初は総会として企画したが、形式的な内容は避け、決起集会にしようということで、この形になったとする。
淵脇弁護士からは継続中の2つの裁判について説明がなされた。再開発組合相手の民事訴訟では裁判所が洪水被害に関心を示し、その点の審理を進めているところである。世田谷区相手の住民訴訟では世田谷区が再開発組合の報告書だけで公金の支払いをしている実態が明らかになった。領収書などの添付もない杜撰さである。
両訴訟とも相手方は形式的な反論しかしていない。民事訴訟では洪水時には高層マンション「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」の駐車場を水没させるから問題ないという、まともなマンションならばあり得ない反論がなされた。住民訴訟では再開発によって移り住む新住民が幸せになるから、既存住民は我慢しろと言わんばかりの反対尋問であった。これら相手方の論理の穴を炙(あぶ)り出すことに成功しているとする。最後に淵脇弁護士は二子玉川の美しさを自ら作詞作曲した歌「にこたまに愛を」を披露した。
住民訴訟で証言した岩見良太郎・埼玉大学教授からは日本の都市計画の異常性が説明された。開発が善とされ、高層ビルを建てて企業が金儲けする計画が経済成長するということで公共性があると正当化されてしまう。本当の公共性は何かということを考えなければならない。
そこで公共性の判断基準として「地域環境の優れた資質を引き継ぎ発展させるまちづくり」など5つの公準を立て、二子玉川東地区再開発が公共性を満たしていないことを意見書や証人尋問で示したという。最後に岩見教授は二子玉川の住民運動は日本中のまちづくりに影響を及ぼす可能性があるし、そのようになるべきであるとエールを送った。(林田力)
http://www.news.janjan.jp/area/0911/0911042671/1.php
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