[CML 000156] 韓国「参与連帯」の声明:「北の核実験により再び瀬戸際に立たされた朝鮮半島の平和」
skurbys at yahoo.co.jp
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2009年 5月 29日 (金) 02:08:15 JST
紅林進と申します。
韓国の「参与連帯」の「北の核実験により再び瀬戸際に立たされた朝鮮半島の平和」
と題する声明を転載させていただきます。
みなさま、
韓国最大の平和団体であり、GPPAC東北アジアのソウルでのパートナーでもある
「参与連帯」が発表した声明を転送します。
どうぞ参考にしてください。
メリ・ジョイス
ピースボート
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「北の核実験により再び瀬戸際に立たされた朝鮮半島の平和」
(訳:ピースボート)
1.本日(5月25日)、北朝鮮の朝鮮中央通信社が、北朝鮮の第2次核実験が成功
裏に終わったと公式に発表した。「参与連帯」の「平和軍縮センター」(所長
ク・カブ)は、繰り返される核兵器の確保に向けた試みと共に朝鮮半島の平和を
瀬戸際に立たせるような北朝鮮の極端な行動に対して強く糾弾せざるを得ない。
2.北朝鮮は核の保有が朝鮮半島の平和と安全に貢献すると主張している。しか
し参与連帯は、核兵器という反人類的な大量破壊兵器による平和や安全の確保と
いう主張は理屈に合わないことであり、朝鮮半島の持続的な平和にも役立たない
ということをはっきりしておきたい。それが北朝鮮のものであれ米国のものであ
れ、攻撃のためであれ抑止のためであれ、また、核保有国の地位を持って米朝両
者対話を早めるためのものであれ、核兵器が大量破壊の脅威を前提にするという
ことから、いかなる形の核兵器の開発や生産にも反対するべきである。その上、
北朝鮮が核実験を通じて再び「朝鮮半島の非核化宣言」を真正面から違反し、朝
鮮半島の平和を不安定にして朝鮮半島と北東アジアでの軍拡の悪循環を促してい
るということも遺憾なことである。これによる苦しみや負担がそのまま朝鮮半島
で暮らしている私たちが抱えなければならない重荷になるというのは、北朝鮮も
承知のことであろう。
3.しかも盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の死去で全国民が悲しみにくれてい
る状況の中で、北朝鮮が韓国民が受ける衝撃や心境は考慮せず、米国のみを眼中
において核実験を踏み切ったことも納得できないことである。改めて確認してお
くが、「対話と交渉」を通じた核の緊張の解消や朝鮮半島の平和体制への転換
は、6者協議のメンバー国の合意はもちろん多くの国民が共感している、問題の
解決方向である。これためには、米国や韓国政府もより努力しなければならない
が、北朝鮮当局もそれに応じる必要がある。北朝鮮がこれ以上極端的な対立と冒
険で朝鮮半島の非核化と平和に向けた努力を無にかえすことがあってはならない
。
なおこの「参与連帯」とはまったく別の団体ですが、「韓国平和ネットワーク」の
イ・ジュンキュさんを迎えて、「日本における北朝鮮脅威論を検証する」と題して
講演会が本日5月29日(金)に行われます。
以前この100年ネットのMLで紹介させていただきましたが、その案内も以下、
再掲させていただきます。
なお参加されます方は、事前にメールで、groupkaja at yahoo.co.jpまでご連絡
ください。
日時:5/29(金) 19:00−21:00 KAJA5月講座
テーマ 「日本における北朝鮮脅威論を検証する」
「北朝鮮は何をするかわからない」「日本に戦争を仕掛ける国だ」など
北朝鮮に対する認識の形態は様々である。「核・ミサイル・拉致」を
外交手段として使っている国が隣にあるのはまさに脅威でもあろう。
しかし、北朝鮮の「脅威」の実態は実際どこにあるのか。
北朝鮮の実験的な「ロケット」には世界を揺るがすほどの脅威論を
主張しながらも、実際働く韓国の「ロケット」打ち上げには何もいわない
日本政府・メディアのその脅威論とはいったいどういうものなのか。
韓国で東北アジアの平和ネットワークを作るための活動をされてきた
イジュンキュさんを招き、韓国から見える日本の北朝鮮脅威論の実態を
検証していただきます。
講師:イ・ジュンキュ(韓国平和ネットワーク委員)
韓国平和ネットワークとは:韓国では長い年月にわたる反共教育
と北朝鮮への脅威論による、平和・統一・人権問題に対する若者
の偏った平和思考が存在していた。脱冷戦の時代を迎え、新しい
時代の若者の平和・人権教育のあり方、平和教育人材の育成を
目指し、99年につくられたのがこのネットワークである。呼びかけ人
で代表のジョン・ウシクさんは、著名なオピニオンリーダーでもあり、
運営委員には国内外の進歩的な学者を中心に大勢の若者が集まって
いる。南北の分断と統一問題は民族的な理想主義よりも東北アジアの
国際関係を市民の見方で冷静に分析し、平和教育を持続的に実施して
いくことで実現できるという発想だ。
団体のHPはhttp://www.peacekorea.org/。
場所:総評会館5階501会議室
(地下鉄「新御茶ノ水」「小川町」「淡路町」、JR「御茶ノ水」)
(地図)http://www.sohyokaikan.or.jp/access/
出席の方は連絡を: groupkaja at yahoo.co.jp
参加費:700円
KAJA(Korea And Japan Alternative learning group)
ホームページhttp://kaja-group.org/
韓国・朝鮮についての勉強会やピースツアー、日本の中の韓国・朝鮮文化
と歴史地を歩みながら、相互理解と市民交流を促進するために活動している
KAJA(Korea And Japan Alternative learning group)では、毎月、勉強会・講座
を行っています。会員以外でも参加できますが、参加されます方は、事前に
メールで、groupkaja at yahoo.co.jpまでご連絡ください。
なお今回は、講座の前に会の全体会(総会)が開催されますが、そちらは
会員のみの参加となります。
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