[CML 000146] 原爆症認定集団訴訟(東京)高裁でも勝訴!!
maeda akira
maeda at zokei.ac.jp
2009年 5月 28日 (木) 17:30:51 JST
前田 朗です。
5月28日
転送です。
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原爆症認定集団訴訟の東京訴訟の控訴審判決が本日ありました
。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090528-00000022-mai-soci
<原爆症訴訟>国基準外9人を認定 東京高裁
5月28日10時44分配信 毎日新聞
原爆症認定訴訟で9人が原爆症と認められ喜ぶ原告団ら=東京
・霞が関で2009年5月28日午前10時23分、三浦博之
撮影
広島と長崎で被爆した30人(うち14人死亡)が、原爆症
の認定申請を却下した国の処分取り消しと1人当たり300万
円の賠償を求めた訴訟で、東京高裁(稲田龍樹裁判長)は28
日、9人を原爆症と認める控訴審判決を言い渡した。1審後の
08年4月に導入された新認定基準に基づき20人が認定され
たため、焦点は残る10人についての判断だった。判決は1人
を除く9人を新たに救済しており、政府は認定基準を見直す方
針を固めた。
【写真特集】カメラがとらえた広島…悲惨な被爆直後の様子
一連の訴訟は03年4月以降、全国17地裁で起こされ総原
告数は306人。今回で事実上、国の18連敗となった。原告
側は未判決者や敗訴者も含めた一括解決を求めており、基準見
直しだけで対応できるかどうか、なお難航も予想される。
原告は69〜89歳の16人と既に死亡した14人の遺族。
判決は新認定基準について「双方の主張を精査しても争点とし
て熟していない」として判断を避けた。そのうえで個別の疾病
について検討。ガラスの破片を取り除いた跡が痛む「有痛性瘢
痕(はんこん)」を高裁レベルで初めて認定した。さらに過去
の同種訴訟同様「肝硬変」、「甲状腺機能低下症」も認めた。
さらに、原爆投下時の爆心地からの距離や立ち入り時期につ
いて、米国の調査結果を否定し原告の主張通り認めた。また、
直接浴びた放射線量は少ないものの後で放射能を帯びた雨(黒
い雨)に打たれたり、高度被爆者との接触も因果関係を認めた
。ただ投下日から12日後に爆心地から約2キロの場所に滞在
した1人については「放射線の影響は小さい」として退けた。
原告側は賠償も求めたが「旧認定基準は完全ではないが違法
とまでは言えない」として過去のほとんどの同種訴訟同様、認
めなかった。
1審・東京地裁は07年3月、放射線量の推計値などを基に
した旧認定基準で不認定処分を受けた30人について21人を
認定していた。【伊藤一郎】
原告・弁護団の話 判決は訴訟の全面解決の指針を示したも
ので、国は裁判所の判断に従って全面解決に踏み出すべきだ。
【ことば】原爆症認定の新基準
08年4月、被爆者の救済拡大と迅速化を目的に基準が緩和
された。(1)爆心地から3.5キロ以内で被爆(2)投下か
ら100時間以内に2キロ以内に立ち入り(3)100時間経
過後〜2週間、2キロ以内に1週間程度以上滞在−−の該当者
で、がんなど悪性腫瘍(しゅよう)、白血病、副甲状腺機能亢
進(こうしん)症、白内障、心筋梗塞(こうそく)の5疾病は
原則として認定。これらに該当しなくても、個別の事情を考慮
して認定されることもあり、月約14万円の医療特別手当が支
給される。
■原爆症の新基準後の高裁判決■
判決日 未認定者 うち勝訴 疾病名
仙台 08年5月 2人 2人 胃がん切除後障害
大阪 同 5人 5人 甲状腺機能低下症、脳梗
塞(こうそく)後遺症
東京 09年3月 2人 2人 肝硬変、脳梗塞後遺症
大阪 5月15日 5人 4人 肝硬変、体内残存のガ
ラス片で痛む症状
東京 5月28日 10人 9人 有痛性瘢痕(はんこ
ん)、肝硬変、甲状腺機能低下症
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