[CML 000131] Re: 【転送】北朝鮮の核実験への抗議
okaby
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2009年 5月 27日 (水) 20:31:15 JST
岡林です。
--- motoei <motoei at jcom.home.ne.jp> wrote:
> 岡林様
> お世話さまです。
> 確か、「如何なることがあっても中国は最初に核を使用しな
い」と宣言しているはずです。
> 他国については聞いたことがありません。
> 禁止運動は市民と外部の運動で、核保有国政府自身の見解を
求めることが必要だと思います。
> 「核不使用宣言」をせず、「他国に核を持たせない」という
のは核の独占ではないでしょうか。
> 石垣
おっしゃるとおりであり、実際に原水爆禁止運動はやってい
ると思います。
「原水爆禁止2008年世界大会 国際会議宣言」
http://www.antiatom.org/WC/2008/080812_dec-riso.html#intl
では、
< すべての核保有国とその同盟国に、核による威嚇と使用計
画の放棄、発射態勢解除、「ミサイル防衛」計画の中止、非核
兵器国への安全保障、核兵器の大幅削減、「抑止」や「核の傘
」など核兵器に依存した戦略の放棄を要求する。>
としています。
この宣言の起草委員長と私は親しくて、ある講演会でも言わ
れていたことを。
この原水協が中心となり実行委員会を組織している、国際会
議では、世界中の反核平和NGOの代表が集い、この宣言文の文
言をめぐっても、かなりの討議を尽くしているそうです。
世界大会では、昨年は国連の代表はじめ、各国政府の代表が
連帯挨拶が続くなど、逆に国内の草の根運動の取り組みを報告
する時間が削られて不満が出るという、うれしい悲鳴のような
ものもあったそうです。
そうした国内外の反核平和運動の理念と実践の集大成として
とらえることもできる、
「原水爆禁止2008年世界大会 国際会議宣言」
念のため、全文転載しておきます。
========
原水爆禁止2008年世界大会 国際会議宣言
広島・長崎の被爆から63年。あの悲劇をくり返させてはなら
ないという被爆者の叫びは人びとの心をとらえ、核兵器廃絶の
声は世界の大勢となっている。21世紀を、核兵器の脅威から解
放された新しい平和な時代としよう、との決意が広がっている
。我々はこの実現のため連帯し行動することを、世界のすべて
の人びとによびかける。
核兵器は人類の生存と世界平和を脅かし続けている。いまな
お核保有国は26,000発の核兵器を貯蔵、配備している。そして
数千発が即時発射態勢におかれている。とりわけ米国は、「テ
ロと核拡散」が「新たな脅威」であるとして、核兵器廃絶を拒
否するばかりか、先制軍事攻撃と核兵器使用計画が一体になっ
た危険な戦略をすすめ、新型核兵器の開発、先制攻撃を補完す
る「ミサイル防衛」システムの開発・配備などを続けている。
これは、拡散問題の解決を妨げる重大な要因ともなっている。
テロや核拡散の防止という理由で、核兵器の保有、まして核
脅迫や軍事攻撃を正当化するなどということは、もはやまった
く通用しない。悲惨な状況がつづくイラクやアフガニスタンの
現状は、拡散問題の平和的解決、核兵器の廃絶、平和の国際秩
序確立こそが進むべき道であることを示している。
核抑止論の欺瞞が明白になる中で、「核兵器のない世界」を
求める声が、新たな広がりを見せている。核保有国や軍事同盟
諸国の政府関係者のなかからも、核兵器の危険を根絶するため
に、核保有国自身が核兵器廃絶にむけ行動すべきだという声が
あがっている。
全世界の圧倒的な人びとが核兵器のない世界を望み、非核兵
器地帯は東南アジア、中央アジア、モンゴル、アフリカ、中南
米、南太平洋など全地球に広がっている。大多数の国が「非核
兵器国」として核不拡散条約に加わり、みずからに核兵器の開
発・保有を放棄する条約上の義務を課している。
いまこそ核兵器全面禁止・廃絶へ、確かな一歩を踏み出すと
きである。そのために求められることは、世界政治、とりわけ
核保有国の決断であり、諸国民の連帯した行動である。
我々は世界のすべての政府に、核兵器全面禁止・廃絶条約の
協議開始を国連総会で決議するよう、強く提唱する。
2000年5月、核不拡散条約(NPT)再検討会議で「自国の核兵器
の完全廃絶」を「明確な約束」として受け入れた5つの核保有
国は、この約束を誠実に実行しなければならない。2010年春のNPT
再検討会議にむかって、「核兵器完全廃絶」の約束をはじめ、
包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効、核分裂物質製造禁止条約(FMCT)
の交渉開始、中東非核地帯の実現など、これまでの合意の遵守
と実行を要求する。
すべての核保有国とその同盟国に、核による威嚇と使用計画
の放棄、発射態勢解除、「ミサイル防衛」計画の中止、非核兵
器国への安全保障、核兵器の大幅削減、「抑止」や「核の傘」
など核兵器に依存した戦略の放棄を要求する。
2010年のNPT再検討会議は、核兵器廃絶への展望を切りひら
く重要な機会である。我々は、NPT再検討会議にいたる20ヶ月
間、「核兵器のない世界」を共通の目標とする全世界的な行動
キャンペーンを提唱する。核兵器廃絶を求める署名運動を軸に
、多彩で創意あふれるとりくみによって世界をつなぐ、国際共
同行動をくりひろげよう。
また、この行動の重要な一環として、広島・長崎の被爆者、
世界の核被害者と連帯し、原爆展、被爆者・核被害者の証言活
動など、被害の実態を全世界の人びと、とりわけ若い世代に伝
えるための多様な行動を計画し、広めるようよびかける。
我々は、反戦平和、枯葉剤など戦争被害の救済、地球環境の
保護、化石燃料や原子力依存からの脱却、食糧問題の解決、貧
困・欠乏・飢餓の克服、軍事費の大幅削減、経済のグローバル
化の弊害打破などを求める諸運動と連帯し、「核兵器のない平
和で公正な世界」のために、力をあわせるようよびかける。
日本は、人類史上唯一、核戦争の惨禍を体験し、戦争と戦力
を放棄する憲法9条と非核三原則の国是を持つ国として、すみ
やかな核兵器の廃絶のためにイニシアチブを発揮することが強
く求められている。しかし実際には、「核の傘」の名のもとに
アメリカの核戦略に深く組みこまれ、太平洋、インド洋、中東
へと軍事行動をくり広げるアメリカの艦船などの出撃拠点とさ
れ、さらに原子力空母の横須賀配備などが進められている。
我々は、このような危険な動きに反対し、憲法をまもり、非
核平和の日本のためにたたかう人びとに、強い連帯を表明する
。
人類の未来は諸国民の連帯した行動によってこそ切りひらか
れる。被爆者とともに、そして明日を担う若い世代とともに、
いまこそ行動に立ち上がろう。
2008年8月4日
原水爆禁止2008年世界大会-国際会議
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